MS Watch

Last update 1998/05/16

 ここには過去の「MS Watch」が集めてあります。

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1998/03/23

DECよ、お前もか。DECのgigahit広告の欺瞞

 DECがいま出している「gigahit」の広告。映画「タイタニック」でDECのAlphaシステムが大活躍したという広告ですが、実際に大活躍したのは、Windows NTでもなく、Digital UNIXでもなく、フリーソフトのLinux for Alphaです。この詳しい説明は、「タイタニック」のCGを担当したDigital Domain社の人が、いま書店に並んでいる「Linux Japan Vol.7」に「タイタニックをリアルにしたのはLinuxだった!」と題して、詳細に書いています。

 それによると、Windows NTは欠点や制限が多くてダメ。Digital UNIXは高コストと柔軟性の不足でダメ。結局、採用されたのは、Linux for Alphaだったというわけです。160台のAlphaシステムを購入し、105台でLinux、55台でNTを動かしたそうです。「6月初めから8月終わりまでの間に、Alpha Linuxシステムは30万枚以上のフレームを処理しました。24時間フル稼動で、故障はまったくなく、一月に一度もリブートする必要はありませんでした」だそうです。

 これほど大活躍したLinuxですが、DECの広告では一言もそれに触れていません。日本DECのサイトにある同様の説明(http://windows.dec-j.co.jp/news/news98/feb18_1.htm)にも、一言もありません。URLからもわかるとおり、ここはWindows NTのサイトなので、実はLinuxが活躍したのだということを知らない人は、Windows NTがタイタニックのCGをやったかのように受け取るでしょう。しかも「今度はWindows NTのシステムにします」などと、Digital Domain社の人間にしゃべらせています。SGIがWintelベースのシステムを出すといわれているからなのかもしれませんが、Linux Japanの記事を書いたDigital Domain社の人は、「Digital Domain社はこれからもAlphaシステム上で使えるツールを向上し、増やしていこうと考えています。Linuxで使える商業アプリケーションや社内アプリケーションの開発も促進していくつもりです」と書いているのですが。

 ということで、日本DECがいま展開している、映画「タイタニック」を使った広告やウェブページの説明は、顧客に十分な情報開示をしない詐欺的な営業ではないかと、ちょっとした話題になっています。

 上品かつ名門の老舗が、粗野で格下のCOMPAQに買収され、日本DECは社長が辞めたりした影響なんでしょうかね。それともNTを売りたいばっかりに、MS流の詐欺的営業をやらざるを得なくなったのか。ともあれ、日本DECの人、少し考えたほうがいいよ。少なくともぼくらのような古くからのDECファンは、DECが詐欺的な営業に手を出すのは、悲しくて涙がちょちょぎれますからね。

やっぱ、セキュリティ、だめみたい

 佐々木さんから、パッチをあてても、WinNukeでマシンを落とせるというメール。

書こうと思って忘れていました。今頃になってしまいますが、
WinNukeがパッチをあてても効くという話です。(^^;
まぁ、MSなので、仕方がないですけどね。パッチを当てているのに
ばっちり落とせてしまいます。今頃?って話題ですが、
最近の方がNukeのプログラムが簡単に手にはいるような気がしますし、
ICQがはやっている今より危険な気もします。(笑)
やられたら笑い事じゃぁすまないんですが、考え方がガキなので、
遊び半分で使いますからね。友達同士でICQで「それじゃぁ
Nukeするか?」とかいって。(笑)

 「ICQがはやっている今より危険な気もします」は、たぶん「ICQがはやっている今のほうがより危険な気もします」だと思います。ICQはぼくはよく知らないんですが、IRC(インターネットリレーチャット)みたいなもんなんでしょう?

 WinNukeやパッチって何のことかわからない人は、mswatch03.htmlの1997/06/17や、mswatch04.htmlの1997/07/11を読んでください。

 気をつけておくべきなのは、WinNukeその他の攻撃ツールで攻撃されてマシンを落とされてしまうのは、ICQに限った話じゃないということです。IPアドレスでマシンが特定できてしまえば、攻撃できるわけで、たとえば、インターネットを使ったネットワーク対戦型ゲームでも、参加中に攻撃されてやられた例もあります。

 でもまあ、パッチあててもダメなら、「気をつけてね」といっても、ICQやゲームやその他やばそうなのは、使わないようにするか、自分だけは大丈夫と思って使うかでしょうね。やられて泣くのは、自分だからね。

1998/03/18

司法省、Javaに関してもMSを調査開始

http://www.zdnet.com/pcweek/news/0316/17mdoj.html

http://www.zdnet.com/zdnn/content/pcwo/0317/295295.html

 司法省は、Javaに関してもMSの調査を開始したそうです。すでにインターネットのプロバイダにNetscape製品を使わせない契約を強要していた疑いにも、司法省はその調査範囲を広げていますが(1998/03/17「あわてて尻拭い?」)、今度はSunと訴訟合戦をしているJavaについても調査範囲を広げるわけですね。
 それにしても、ほんとキリがないよね。MS製品のセキュリティホールと一緒で(爆笑)。

MSが業界団体に圧力をかける

http://www.zdnet.co.jp/news/9803/16/ccia.html

 アメリカにCCIAというソフトウェア会社の業界団体があって、司法省寄りだとMSが反発して、加盟している会社に団体を脱退するように圧力をかけるなど工作を行なっているという記事です。
 ため息が出るほど、相変わらずのマイクロソフトらしさですね。

Java団体がMSに宣戦布告

http://www.zdnet.co.jp/news/9803/11/javalobby.html

 VJ++6.0で、Javaの言語仕様を勝手に拡張し、Windowsだけで動くクラスライブラリWFCを搭載し、といった具合にJavaの改変をどんどん進めて、Windows用ソフトの開発者を囲い込もうとしているのが、MSです。Javaプログラマたちの団体である、Java LobbyはこういうMSの動きに以前から警鐘を鳴らしていましたが、とうとう、堪忍袋の緒が切れて宣戦布告となったようです。

 まあしかし、蛙の面にションベンでしょうねえ。MSは何をいわれようが金を儲けて、最後に札束で顔を引っ叩けばすべて解決すると考えている会社ですからね。勝っている間だけ通用する経営手法ですけどね。

Win98は6月25日に出荷できるか

http://www.zdnet.co.jp/news/9803/16/win98.html

http://www.zdnet.com/zdnn/content/smro/0313/294361.html

 ウォールストリートジャーナルが、司法省があきらめたという記事を流して話題になりましたが、司法省側は否定しているし、そう簡単には行かないだろうというのが、この記事です。

 リークにして新聞に観測記事を書かせるのは、よく行なわれることで、ウォールストリートジャーナルという有名紙でも、所詮は株屋の新聞だから、なおのこと、こういうリークによる情報操作はありがちでしょうね。

 それにしてもWin98にIEの代わりにNetscapeをインストールすると、かなり醜悪(ugly)な状態になるというのは、ひどいし、MSにとってもまずいんじゃないか。

1998/02/18

NT/95のパスワードセキュリティ

http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980217-2.html?mn

 NT/95のWindowsネットワークで使われているパスワードを収集できるツールの新バージョンが出たという記事です。NTのネットワークのセキュリティが弱いのは周知のことで、サービスパック3で対策を施したはずの部分にまた穴があるということでしょうか。もちろんMSは大丈夫だといってますけど。

 http://www.l0pht.com/は、以前からセキュリティがらみのツールや情報をよく流しているところで、いままでも紹介したことがあります。このL0phtCrack2.0のページは、http://www.l0pht.com/l0phtcrack/です。セキュリティ情報のページhttp://www.l0pht.com/advisories.htmlは、ちょくちょくみているといいと思います。この前、IE4で何でも実行できてマシンをぐちゃぐちゃにできるres://バグを報告したのもここです。で、ひさびさに見にいったら、Lotus Dominoの豪快な穴が書いてありますね。NTのポートがやられる話もいままでもいろいろあってキリがないですから、NTは外部に公開するのはほんと怖いなと思いますね。

ビル・ゲイツの顔をぐちゃぐちゃにいじろう

http://www.tiac.net/users/axlrosen/

 Javaアプレットを使って、ビル・ゲイツの顔を好きに変形させられるページです。けっこう笑えます。

 これ以前紹介したことがあるはずと思って、検索したけどこのURLでは書いてないみたい。ASAHIネットのjouwa/salonでだけ紹介したのかも。忘れないように、「暗黒の帝国」Microsoft Hate Pagesの中に追加しました。

1998/02/17

続 NovellのNDS for NTを嘘でこき下ろす

 続となってるけど、いま、調べたらMS Watchのほうで、このこと書くのは初めてなのね(父の詫び状1998/02/01に書いていたけれど)。ということで、遅ればせながらこちらでも、MSがNovellのNDS for NTを嘘で固めた文書で誹謗中傷、NDS for NTを使うユーザにサポートしないぞと脅した件があったことをお知らせしておきます。それに最近の補足なども追加したので、詳しくは、マイクロソフトの言論弾圧とやりすぎの事例の中、NovellのNDS for NTを嘘でこき下ろす(1998/01/25記録)をみてください。

なぜMSのメール製品を使わないほうがいいのか

 MSのOutlook Expressでメールをくれた人がいるんですが、やっぱり、設定間違っていてMIMEマルチパートのHTMLメールになってます。これじゃ多くの人が読めません。MSやNetscapeのメールソフトは、標準の状態で使ってはいけません。ぼく宛てならまだいいけど、メーリングリストやネットニュースでこれやったら顰蹙ですから、気をつけてください。

 MSのメール製品は昔から、インターネット標準に合致しない欠陥商品です。だからそれを使うとインターネットのみんなが迷惑します。好き嫌いでいってるわけではなくて、欠陥商品だから使わないでください、使うのならせめて最低限これだけの設定をして、なおかつ注意深く使ってくださいといってるわけです。

 MSやMSKK(日本法人)がメーカとして態度が悪いのは、みんなが迷惑していて欠陥を再三にわたって指摘されても、知らん顔をして直さないことです。会長の古川が坂本龍一のメーリングリストで、MS Internet Mail & Newsを直すといって大見得きって1年以上経ってもほったらかしです(古川会長に実権がないこと、MSKKが単に輸入販売商社であることがよくわかります)。しかも配るのをやめないのですから、有害な煙をもくもく出し続ける工場みたいなもんです。だから、MSのメール製品は公害ソフトだといわれ、管理者たちは悲鳴を上げ、こんなソフトを無理矢理ばらまくのはインターネットに対するテロ行為だともいわれ、それに加担する雑誌も同罪だといわれ、初心者は知らずに多くの人に迷惑をかけて抗議を受け、どうしていいのかわからずおろおろしてしまうというのが、去年1年ずっとあったことで、いまだに続いていることです。

 ということがあるので、ぼくは使わないほうがいいと言い続けてきました。特に何も知らない初心者は、使わないほうが身のためです。企業や組織でMSのメール製品を使ったり、Exchange Serverを使ってインターネットメールと相互乗り入れをしているところは、管理者は、ほんとに気をつけてください。いくら気をつけてもダメなことはお手上げでしょうけれど、変なメールを出してしまって、企業や組織に抗議があるなどイメージダウンがあっても、それはそんなシステムを選んで下手な運用をしているほうが悪いんで、自業自得ですからね。ついでにいうと、Lotusのcc:Mailもインターネットとやり取りするなら気をつけたほうがいいと思います。ぼくが勤めるソフトヴィジョンは、以前は社内メールをcc:Mailで構築していましたが、何年も前からインターネットメールに移行を始めて、いまは社内も社外もインターネットメールです。2系統を維持するのが大変なのと、cc:Mailのインターネットメールとのゲートウェイが、おかしかったのと、そこがボトルネックになったからです。MS Mailやcc:Mailのような独自閉鎖規格のメール製品を、あわててインターネット対応にしたようなものは、うまく対応できないところ、おかしいところが出てきます。使い続ける企業や組織には、他人に迷惑をかけないように、がんばってくださいとしかいいようがありませんけど。

 メールクライアントの問題点の具体的な話は、次号の「Yahoo! Japan Internet Guide」の連載に、主にいまだに間違って使っている人が多いMS Internet Mail & Newsについて書きました。いますぐ、Outlookの問題と対策を知りたいのなら、「スーパーアスキー」1998年3月号の塩田紳二「Microsoft Outlook Express最適設定法」を読んでください。ともかく、HTMLで出すのはやめましょう。迷惑なだけです。これはNetscape Communicatorのメールソフト、Messengerも同様です。HTMLメールを出さない設定に変えてください。こういうことは、雑誌が最低限いってないといけないのに、せっせとメーカーの欠陥商品をCD-ROMにつけて垂れ流すだけです。だからぼくは、日本のパソコン雑誌、特に初心者向け雑誌はクズだというわけです。そんな中、今回の「スーパーアスキー」なんかはさすがだなと思いますね。

 ぼくが、「Yahoo! Japan」の原稿に書いた参考URLを以下に挙げます。最低限、ここに書いてあることくらいはやって使ってください。それでも設定や運用でもダメなケースがあるでしょうが、それはそういう欠陥商品なんだし、使い続けるほうがどうかしているわけなので、すっぱり使うのをやめましょう。Becky!、AL-Mail、電信八号など、シェアウェアやフリーソフトでも、インターネットの規格にしたがって動作する出来のいいメールソフトがいくつもあるんですから、そういうソフトを使いましょう。タダだから、パソコンに最初からついてきたから、ましてやマイクロソフト製品だからといって、安易に使うのはもうやめにしませんか? いまやマイクロソフト製品は欠陥製品の代名詞といってもいいわけですから。

http://www.jwntug.or.jp/wg/mailer/Teigen/index-j.html
 JWNTUGによる、メーラー提言書。MSのメールクライアントが抱える問題点、Exchange Serverが抱える問題などがよくわかる。

http://www.three-a.co.jp/~asada/msin/
 あさだたくや氏による、MS Internet Mail&Newsの問題点と対策。

http://ux01.so-net.or.jp/~hat/mailer/ms.txt
 hat氏による、MS Internet Mail&Newsでなぜ文字化けするかの解説。

http://member.nifty.ne.jp/usr/negi/msin.html
 楠哲士氏による、MS Internet Mail&Newsの問題点と対策。

http://www2.tky.3web.ne.jp/~shimap/msin/
 島田誠彦氏による、MS Internet Newsの問題点と対策。

http://www.niji.or.jp/home/metu/msin.html
 HCNewsの入手先。

1998/02/14

Exchange Serverのネタ3題

 インターネットのメールサーバとしては、いろいろトラブル源になってくださるExchange Server様ですが、ネタを3つ。

 まずは、パブリックフォルダがおかしいという話。「日経コンピュータ」1998年2月16日号が記事にしていますね。企業ユーザはあれこれ困っているんですが、MSも原因がわからずほったらしで、運用で逃げてくれというのが多いようです。どういう条件で発生するか特定もできないんだから、運用で逃げようにも逃げようがないと思うんですけどね。Exchange Serverのお守りをしている管理者の方々、ご苦労様です。

 次は、Exchange Serverの素敵なお話。http://spock.vector.co.jp/authors/VA004959/bsddiary/bsdd16.html#13をご覧ください。

 最後は、去年の暮れのネタ。ソウトウェアの専門家である某氏は、以前、fjのニュースグループをExchange Serverで購読していて、ある日、購読を止めたらそのニュースグループのフォルダが実際に削除されてなくなってしまい、同じニュースグループを読んでいた他の人から責められた経験がある人です。その某氏が、「Exchange Serverをアップグレードするのにデータベースの修復をしたら」「メールとニュースとスケジュールとタスクリストとアドレス帳を全部無くしてしまいました。(;_;)」。それでも某氏は明るく振る舞い、こういうユーモアを示してくれました。

「人生をリセットしたようなすがすがしさです。(^_^;)」

ビル・ゲイツのパイ投げゲーム

 千葉の鈴木さんから、「先日のベルギーでのパイ投げは、ご記憶に新しいところかと思いますが、それに関連して、ちょっと面白いものを見つけました。European Bill's Vacationと題するゲーム(?)が、http://www.thingworld.com/events/pies/index.htmlに存在します」とのこと。「ただし、ThingViewerがPlug-inとして必要です(もちろん、ダウンロード可能です)。ThingViewerは、Netscape以外にInternet Explorerにも対応しています(Internet Explorer上で誰が使うかはさておいて、ですが)」だそうです。

 おれ、チョコレートもらいすぎた(大嘘)から、パイやケーキたチョコはもう食傷気味です(嘘)。

宮城県がビル・ゲイツを作る!!

 東北大学の武田さんから。

「先日、仙台の地方紙である河北新報の一面に、宮城県が来年度、「ビルゲイツ養成講座」と称する小学生だか中学生だか向けの講座を開設するとの記事がでていました。浅野県知事のコメントも載っていましたが、ビルゲイツが宮城から誕生することを心待ちにしているようです。http://www.kahoku.co.jp/news/980209j.htmで記事を読めます」とのこと。

 大丈夫かな、ビル・ゲイツみたいな攻撃性だけ突出した人格未熟な人間作って。それこそ、宮城県じゃ、ナイフ殺人多発したりしてね。

 真面目にいうと、ビル・ゲイツを作ろうという宮城県が完全に間違っているのは、パソコンの才能がある子供を発掘しようとしていることです。ビル・ゲイツは並み以上ではあっても、世界レベル・歴史レベルでみれば、パソコンもソフトも大した才能じゃありません。彼の成功は、パソコンやソフトの天才だからではなく、パソコンやソフトで商売する天才だったからです。その天才の中には、タイミングの見極め、粘り強さ、博打の打ち方などがありますけど、ハッタリと脅しというのも大きな要素を占めていて、それをベースにして悪辣なビジネス慣行が数々の訴訟につながっているわけです。

 だから宮城県が商売の天才を作りたいのなら、パソコンの才能なんか不要で、まず、商才と博才のある子を探してくるのが先決ですね。

1998/02/13

翻訳の水準

 竹内さんという方から、今回もまた面白いメールがきています。「PC Computing」の翻訳についてです。

今日発売の「PC Computing」3月号に、「アウトルック98」のプレビュー
評価記事が英語版からの翻訳として掲載されています。この英語原文は

http://www.zdnet.com/products/content/pccg/1102/268087.html

で読むことができます。原文にあることを訳さず原文にないことを書き足
してまで、本来の内容の辛辣さをどうにか和らげようとする日本語版編集
部の見事なまでの「超訳」ぶりには本当に感心させられます。特に記事の
最初と最後とでそれが甚だしいので、以下にご紹介します。

(日本語版)
> ソフトウェアは、わずか1年間でも大きな差が表れる。特にそのソフトが
> 使いにくければなおさらだ。マイクロソフトがOutlookをOffice97に組み込
> んで発表したとき、電子メールと個人情報管理ツール機能を併せ持つことに
> 大きな可能性を感じた。しかし、Outlook97を設定し使いこなすのは大変難
> しい。あまりにユーザー・インターフェイスが複雑だからだ。

(原文)
> What a difference a year makes--especially if you spent that
> year wrestling with buggy, hard-to-use software. When
> Microsoft introduced Outlook as part of Office 97, it was easy
> to see the potential of this unique combination of e-mail client
> and personal information manager. But it was also impossible
> to overlook its flaws. Configuring and using Outlook 97 was a
> nightmare, thanks to an overly complex user interface that
> looked like it had been designed by a committee of pack rats.

"buggy", "impossible to overlook its flaws", "nightmare"などの部分が、
翻訳文では毒気を抜かれているか、全く訳されていません。

(日本語版)
> 以上のように、今回のアップグレードではこれまでのOutlookに対する不
> 満が現実的に処理された。Office97のユーザーもOutlookへの固定観念を捨
> て、Outlook98に触れてほしい。

(原文)
> All in all, this upgrade addresses practically every complaint
> about the original Outlook. If you're an Office 97 user and you've
> dismissed Outlook in the past, it's time for a second look.

原文には「固定観念を捨て」に相当する箇所がありません。

「PCComputing」や「ZDnet」が日本語で読めるようになったと言っても、
これでは有り難みも半分のような気がします。

海外ニュースサイトめぐりは、当分やめられそうもありません。

 「固定観念を捨て」は許容範囲かなと思いますけど、「buggy」を「バグが多い」と素直に訳せないだろうなあとは推測できますね。^^;

 アメリカの雑誌のレビューって、書き方がすごく率直なのね。ここはクズ、ここはすばらしい。こういう人は、すぐにバージョンアップしろ、でもこういう人は、使う意味はないから無視しろってな具合です。バグが多いのなら、バグが多いと書くしね。これって、英語だからということじゃないと思うのね。日本語だから、あるいは日本文化だから奥床しく婉曲表現でやってるというのでもないと思うのね。単にスポンサーであるメーカーに気兼ねして書けない、書かせないようにしているだけのことだと思いますね。

 翻訳がおかしいことは多々あるわけで、たしかに「これでは有り難みも半分のような気がします」のはわかります。でも、こういう翻訳が読めないころ、もっというとインターネットで原文が読めないころなんて、日本のパソコン雑誌はチョウチン記事のオンパレードで、「ありがたみゼロ」だったことを思えば、少しはマシになったと思ってはいかがでしょうか、「海外ニュースサイトめぐりは、当分やめられそうもありません」のは、当然ですね。翻訳より原文読む方が、詳しい意味は不明でもニュアンスは正しくわかることは多いですからね。ZDNetは、アンカーデスクのところは原文へのリンクが入るようになったんだから、PC WeekやMacWeekのところも原文へのリンクが入るようになってほしいですね。「あれ?」と思うたびに、ZDNet本家に行って、数日前のニュース探して確認したりしてますから。たとえば、次に述べるように今回もあったんですよ。

 翻訳の間違いのことをいうと、PC Week日本版で配信された、Calera対MSの訴訟の記事で大きな間違いがありました。翻訳だと、DR-DOSの権利をMSが買っていることになってるんですが、全然逆。DR-DOSの権利はCalderaが買ったんです。"Caldera, of Orem, Utah, sued Microsoft the day that it acquired the DR-DOS operating system from Novell Inc."の"it acquired"の"it"は、Calderaです。そうでないとCalderaがこの前までOpenDOS、そしていま再びDR-DOSとしてDR-DOSを売ってられるはずがないし、裁判成り立たないもんね。

 ということで、原文(http://www.zdnet.com/pcweek/news/0209/10ecald.html)と訳文(http://www.zdnet.co.jp/pcweek/web_wire/9802/13/p-016.html)を読み比べてみてください。訳文で、「これまで,カルデラはマイクロソフトがMS-DOSとWindows 3.1を結びつけたとして訴訟を起こしていた」というところも、原文は"was focused only on (中略) to Windows 3.1"なんだよね。それが今回は、Windows 95に対しても検討が始まることになったわけで、"only"を強調してほしかったと思いますね。

 DR-DOSが出てきたので、CalderaのLinuxパッケージについていうと、CalderaのLinuxはOpenLinuxという名前で、Lite, Base, Standardがあって、Liteはタダです。これでもインターネット・イントラネットサーバには十分でNTよりも強力かつ安全です。当然フリーのサーバ群のライセンスは無制限です。BaseになるとStarOfficeなどいわゆる商用オフィスパッケージもつくので$59です。オフィスものがつくので、英語圏の人は、これでWindows 95/NTはほぼ要らなくなるでしょうね。StandardはNetWare/IntranetWare対応になり、ほかにも商用パッケージがついて、$399です。元Novellだけあって、NetWareの機能が強化されているので、NetWareとの親和性は非常に高いLinuxです。

Caldera対MS

 Caldera対MSの訴訟については、Caldera対MS(1998/02/12記録)に詳しく書きましたので、そちらを参照してください。

続 成毛が力説する理由は

 山本さんという人から、こういうメールが来ました。

大前氏の話が出ていますが、確か彼の書いた本に因れば、税金納付意識を
持たせるため源泉徴収をやめてサラリーマンは確定申告をしようと言って
いるのだと思いますが、いかがでしょうか。(私は、その番組を海外にいる
ため見ることが出来ませんので、どういう話の展開から沿うなったかは
分かりません。) 成毛氏は、その話を聞いてそれに乗っただけだとは
おもいますけど。

批判を行う場合は、それなりに本を読んで欲しいものです。
孫氏についても、日経ビジネスのインタビューで経営を透明
にする等のことをのべていますし、それなりに評価出来るの
ではないでしょうか。(まー成毛氏は、格がちょっと違うと
思いますが。何故 大前氏、孫氏、成毛氏が同格で出てきた
のかちょっと分からないです。)

大前氏は、GHD01705@niftyserve.or.jpでメールが出せますし、
直接真意を聞いてみてはいかがですか。

最後に大前氏は選挙では6億円ほど使ったようです。(「大前研一敗戦記」参照。)

 ぼくは大前研一の本だいぶ読みましたし、共感できるところも多いんだけど、やはり、言ってることをそのまま鵜呑みにはできないと思ってます。たとえば、税に対する意識を高めるために確定申告させるといった場合、それ自体はだれもが思いつくし、当然のことだし、たしかにいいんですけど、読者としては、それにまつわるビジネスを自分が有利に展開するためにいってるのではないかと批判的な目をもつのが当然です。それは経営コンサルタントや経営者が行なう経済評論に対しては、必要な検証だからです。それを考えない人は、やはり相当にナイーブな人だと思います。逆にいうと、信者になって思考停止してくれる人は、教祖にとって実に扱いやすいでしょうね。

 バブル崩壊後は、評論家の価値暴落も激しいですよね。竹村健一は便利だけど、高校生か二十歳くらいには底を見透かすことができるから、ハシカ的にすぐ卒業して、以後は「ダイちゃーん」みたいな扱いでしょうね。長谷川慶太郎は、「'90年代の日本経済には何の不安もない、投機をやらない経営者は馬鹿だ」といってバブルを煽りまくった挙げ句が、日本経済のこのテイタラク。評論家生命は終わったんだろうなと思っていたら、ほとぼりがさめたと思ったのか、性懲りもなく似たような本を出し始めてますよね。まだ引っかかるオヤジも多いんでしょう。でもまあ、そういうおめでたいのがいるから、世の中、おめでたくなって景気もよくなるのかもね。堺屋太一は、元通産官僚らしく?一番無難に泳いできてますが、しかし彼はいまや、経済評論家というより、女子プロレスオタク(ほかにも少女漫画オタク?)としてのほうが知名度が急上昇中で、たしかにオタク顔ですよね。しかもパシリだってって感じもしますしね。なんにせよ、評論家稼業も大変ですね。

1998/02/12

成毛が力説する理由は

 某氏からのメールです。みなさん、チェック厳しいっすね。

ここのところMSKK社長の成毛氏が「日本の景気回復のためにサラリーマンの
確定申告を促進しよう」というようなことをあちこちの雑誌、新聞で言って
ますが(1/15週刊文春、今週の週刊宝石)これは本人が考えたわけでもなく、
日本の景気回復のために発言しているものでもありません(結果的には回復
に向かうかどうかはわかりませんが・・・)
まず、サラリーマンの確定申告が始まるとどうなるか?当然パソコンが売れ
ます。Windowsも売れます。しかしMSKKの本当の狙いは「MS Money」の日本で
の発売にあります。そんなこともわからずに成毛氏の発言をそのままうのみ
にして「日本景気回復への提言」として掲載しているマスコミにはあきれます。
また、「日本の景気回復のためにサラリーマンの確定申告を促進しよう」と
いうのは成毛氏の考えではありません。これはSolution Bank(MSKKとソフト
バンクの協同事業)
http://www.softbank.co.jp/sbadmin/news/mar96/960322.htm
と大前研一のアウトソーシング会社との提携発表 
http://slb.softbank.co.jp/newsrelease/nr970618.htm
における3者(大前氏、孫氏、成毛氏)討論の場で景気回復の策として大前
氏が盛んに言っていたことです。(この時成毛氏は2人の論客の前に何も言え
ずたじたじであった。)その後、大前氏の受け売りであちこちで同じことを
言っているだけです。
このような経緯、事情を知らずに成毛氏のインタービューを喜んで載せている
マスコミにはもっとしっかりしてもらいたいと思います。今度成毛氏がこのよ
うな発言をしたら、マスコミの人たちには「それは大前氏の単なる受け売りで、
本当はMS Money売りたいだけじゃないですか?」と突っ込んでもらいたいです。

 サラリーマンにも確定申告というのは、VisiCalcが大ヒットして、Apple IIが売れたころから、日本のパソコン業界ではいわれていた起死回生策です。ちょっと、売れなくなるとすぐこの話が蒸し返されるんです。そんなものを力説するなんて、大前研一もやっぱりそんなもんなんでしょう。それに大前氏、選挙で金を使ったから、金がほしいんでしょうね。

1998/02/08

訂正のメールとキングクリムゾン

 こういう訂正メールが来ていたので、載せます。

以前、IE4のパッチに関する話をMailしてHotCornerに載せてもらった者です。
これに関してお詫びしなければならないことがあるので、改めてMailしたいと
思います。

以前送ったMailは、IE4に対するパッチを当てるとフォルダオプションの
表示がおかしくなるという内容でしたが、これは完全に私の勘違いで、実際は
レジストリの再構築を行ったときにDOSレベルでREGEDIT.EXEを使った場合に
完全にキーが書き戻せないということから起こったものであります。
まことに申し訳ありませんでした。ただ、負け惜しみを書かせてもらえるならば
この現象はAISoftのDiskXToolsのレジストリ再構築ツールを用いても同じ現象が
発生し、これはIE4とDirectXに関する項目に限って起こるので、これらのソフト
のレジストリの操作に何らかの非互換性があるのではないかという疑問はなお
あるのです。とはいえ、私の落ち度であることは間違いないので、可能ならば、
バックナンバーにこの旨書き加えていただければありがたいです。当然罵倒は
覚悟しております。

話は変わるんですが、MSWatch(と言うかjouwa/salon)でキングクリムゾンが
昔のバンドであるというのを書いたのはいかにも悲しいです。クリムゾンは
現役バリバリのバンドですよ!1995年に6人編成で再編されております。きっと
ASAHIネットでもプログレマニアから総攻撃されると思うので覚悟されておくの
がよろしいかと存じます。

それでは、これからもHotCorner読むのを楽しみにしておりますのでがんばって
ください。

 キングクリムゾンについては、jouwa/salonでもちゃんとまだやっていて、最近来日もしたんだよってな話も出ています。しかし、この方のようなクリムゾンファンには申し訳ないけど、それでもぼくには、昔あったなあという過去のバンドですし、昔のバンドとやはり書きます。まだ活動してるけどと一言添えるべきだったかもしれませんが、強い必要性は認めませんでした。ぼくにとっては、EL&Pが再結成してもやはり過去のバンドだったし、シカゴファンでしたが、そして活動を続けていますがやはり過去のバンドになってます。わくわくするものが何もないんです。キッスやエアロスミスがまた出てきても、やはりもう過去ですね。それはちょうどぼくの中で、WindowsやMacOSが、わくわくするものが何もない過去のOSになっているのと同じです。LinuxやFreeBSDに隆盛によって、ずっと古いUNIXのほうがわくわくするOSになっているのは皮肉ですけど。

 ついでにいうと、ぼくは最近ほんとに、IBM AS/400やIBM S/390が気になるんですよね。S/390なんて、NT + PCサーバが使い物にならないのは当然としても、UNIXでも使い物にならないといわれてきた、24時間365日連続稼動が前提のほんとにミッションクリティカルな世界で何10年にもわたって、黙々と仕事をこなしてきたメインフレームで、大したもんだと思うわけ。OS/390はUNIXサポートだし、NTのWin32もサポートするっていうから、ちょっかい出したくなるじゃないですか。AS/400もよくできたマシンですよね。ハードやソフトの仮想化もかっちょいいなあと思うし、オフコンとして売られているけど、そんだけじゃ、もったいないよねと思うわけ。OS/390もOS/400もすでにJavaは動いていることも、さらに興味をそそられるわけです。だれか、S/390とAS/400をくれる人がいるといいんだけど。置き場所がないけどね。

MSの独占と規制強化

http://www.zdnet.co.jp/news/9802/06/hatch.html

 「MSの独占が規制強化を招く恐れあり」と上院司法委員会議長が警告という話題です。MSが本気で金をばらまいてロビー活動をすれば、議会も操作できるんじゃないかな。それやると、ゲイツは暗殺されるだろうけれど。

1998/02/07

IE4をはずすと幸せになれる

 IE4をはずして幸せになった人のおかげ話が、今日の「乳の詫び状」に載ってます(爆笑)。

司法省、MSに対する調査範囲を広げる

http://www.zdnet.co.jp/news/9802/06/doj.html

http://www.zdnet.com/pcweek/news/0202/05edoj.html

 米司法省は、MSに対する調査範囲を広げています。Activeチャネルの拘束疑惑その他のようです。詳しくは上記URLを。

Java LobbyがMSに要請

 Java開発者の団体であるJava Lobbyが、MicrosoftにNetscapeが提唱するOpen Java APIをサポートするように要請したそうです。詳しくは、 http://www.zdnet.com/pcweek/news/0202/05mjava.html をどうぞ。

 Netscapeは自社でJVM(Java VM)を開発することを放棄して、OSのJVMを使うためのAPIとしてOpen Java APIを提唱しましたが、それをMSもサポートしてくれると、Java開発者が非常に助かるというのがJava Lobbyの主張です。MSの返事は、予想通りつれないもので、「そんなもの必要ない」です。

ゲイツにクリームパイ

 わははははははははははははははははははははは。人の不幸、それもゲイツの不幸だから、笑った笑った。クリームパイをぶつけられたんだってね。対米追従で米国の占領下にある日本と違って、ヨーロッパは奥が深いから、反MSもすごいんですよね。 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: クリームまみれのゲイツ
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 いやあ、ゲイツ、キング・クリーム損ですね。だじゃれですみません(昔、
キング・クリムゾンというバンドがあったんです)。
 ゲイツにパイを投げつけた人物は、有名人にパイを投げつけるので有名な有
名人だそうです。ややこしい。さすが、奥の深いヨーロッパ。いろんな人がい
るもんです。
 各紙報道してますが、CNetのこれ、
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1998/Item/980205-5.html?mn
が、クリームまみれになったゲイツの写真もあって、グーです。
 クリームも甘かっただろうが、それにしても、セキュリティ甘いよなあ。昔
から、暗殺の危険をいわれるのに、無防備なままなんだろうか。今年あたり、
成り上がりすぎたので、消されるんじゃないかとひそひそ話する人もいますけ
どね。
 ぼくは、去年、何らかの理由でゲイツは死亡するかもと思ってました。予想
がはずれてよかったですね。だから、MS買収できなかったんです。宝くじ当た
らなかったし。
 ネットスケープは、例によってSun, IBM, Oracleなどが買収するという噂が
流れて、株価が上がりましたが、あんなの株価操作のための風説の流布みたい
に思えますよね。おれが買収するといったら株価は大暴落か。
 テロ防止のために、ゲイツが打つ手は、世界中のクリームを買い占めること
ですね。MSが生産量をコントロールして価格を操作できるようになりますね。
ダイヤモンドでデ・ビアス社がやってることですね。
 「婚約の誓いは、給料3ヵ月分のクリームパイ」
 給料3ヵ月分といっても、クリームが貴重だから、クリームパイ1個。ソフ
トを開発販売するよりもっと儲かりますね。ついでに、
 「ヨーロッパの結婚式では、家族、親戚、知人友人が新郎新婦にパイを投げ
つけて祝福する習慣があります」
とかいって、結婚式で、何10個もクリームパイを使わせれば、もっと儲かり
ますね。どうせ食わないパイだから、味も品質も劣悪でいいと。ダイオキシン
もクリームに混ぜて、産業廃棄物として投げつければ、環境にもやさしいし
(?)、テロの武器にもなると(?)。品質劣悪、産業廃棄物、テロの武器、なん
だか、いまのマイクロソフト製品そのものズバリ。これなら、クリームビジネ
スをやっても同じでいいんだから、成功するでしょう。

 あの、給料3ヵ月分の婚約指輪というマーケティングは、日本でとても成功
したそうです。やっぱ、だまされる馬鹿が日本に多いってことでしょうね。

おれも、ミカンせいじんで、成毛にパイ投げか。
柔道一直線で真空投げだな。
中村(show)

 いろんな人が情報を寄せてくださいました。jouwa/salonでは、鈴木さんが、サンケイを http://www.sankei.co.jp/html/0205side02.htmlを、上杉さんが、新しいセキュリティホールですねといって、ムービーのありか、http://cnn.com/TECH/computing/9802/04/belgium.gates.ap/を、メールでは、Wさんという方が、news:alt.fan.bill-gates, http://www.cpnet.com/, http://cnn.com/TECH/computing/9802/04/belgium.gates.ap/を。

 NetNewsに、alt.fan.bill-gatesなんてあるんですね。fanってところがなんとも。投稿内容はいずれも、「ざまあみろ」というものだったそうな。ほかに、jouwa/salonでは、Hirooさんが、「Macを愛する者として、ジョブスにぶつけてくれたほうがスッとするのですが」というコメントがあって、そう思ったマックファンは多いだろうなと思いました。

 ぼく、ぶつけられた瞬間の映像は観てないんです。上のムービーは、ぶつけられたあとの映像とのこと。CBSニュースでやったという情報も頂戴しましたが、日本でもやっていて、妻は夕方のニュースでやってみたようです。すーっと近づいてきて、バシャってな感じだったそうです。まあ、なんにせよ、世界中が「スカッとした」出来事だったことには違いありません。それにしても、みんな笑った笑った。

続Windows98(J) Beta3 is free!

 3500円以上するWin98がタダで手に入るという話の続きです。ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: タダでWin98ベータ3
---
 ぼくのウェブページ、
http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/
のMS Watchのところに書きましたが、日本で3,500円以上とってばらまくベー
タ3は、Win3.1ユーザならタダでもらえます。
 それの続報です。
 まず、岩田さんという方から。

--- ここから ---
Windows98ベータの件です。

先ほど、MS Watchを拝見しまして、早速行ってみました。
すると、Windows3.1ユーザーでなければ、レジスト画面に到達しない
ようですが、レジストリ書き換えるだけで、95+IE3の環境でも
到達できますね。
#構想10秒、総作業時間60秒でした。

レジストリエディタで
\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet 
Settings\USER AGENT
の文字列のデータのうちWindows95と書かれてる部分だけをWindows3.1
と書き換えてやればOKでした。
うちの場合、
Mozilla/2.0 (compatible; MSIE 3.02; Update a; Windows 95)
を
Mozilla/2.0 (compatible; MSIE 3.02; Update a; Windows3.1)
となおしただけでいけました。

MSのことだから、95と3.1の区別にActiveXとか、MSしか知らない(^^;)
セキュリティホールとか使って特殊なことをやってくるかと思いましたが
思ったより素直で拍子抜けしました。

しかし、この方法って規約違反とかになるのですかねぇ。
一応、私はWindows3.1も正規登録ユーザーですけど。
#ただWindows3.1に戻すのが面倒だっただけです。
--- ここまで ---

 もう1つは、Jivecさんという方から。
--- ここから ---
HPで、Windows98β3の事が書かれてますが、私の場合

http://www.microsoft.com/japan/win95/windows3.htm

に3.1で繋いでもページ自体が表示されなかった(多分、中村さんと同じ状態だ
と思います)のでMSにメール送ったところFAXでの申し込みもOKということだった
のでFAXにて申し込みました。申し込んで3日で到着しました。もちろん無料です。
調布のMS技術センターからの発送でした。

肝心のCDですが、Win3.1・Win95共に問題なくインストールできました。

現在、有料で配布予定のWin98β3ですが、限定35,000人らしいです。申し込
み多数の場合は抽選ということですが、本当に限定なのかなぁなどと疑ってしま
います。
申込者全員に売るんじゃないのか(^^;。大体、β版を売るという考えがよくわ
からん。
--- ここまで ---

 ベータ版を売れば開発費の回収の足しにもなるだろうし、何より金を払って
も手に入れたいという、物好きな人々が35,000人はいるということでしょうね。
 このタダのほうは、Win3.1ユーザが対象であることをお忘れなく。
 それから、何が起こっても、自己責任であることはお忘れなく。

おれ、Win3.1の性器ユーザだもんね。
字が違うかも
中村(show)

 ほんと、おれ、Win3.1の正規ユーザだから、心置きなくこれに申し込んでもいいんだけど、Win98はWin95系の最後で将来はないし、開発者だから会社には来るわけだし、個人的にはもうWindows飽きてるからね。Windowsは営業的にも金になりにくくなって、おれがやってもしょうがないのよね。だから、いま、せっせとUNIXとJavaをやってます。当然、HORB + JavaやCORBA + Java + IIOPの分散で開発したいと思ってるわけです。

1998/02/06

Windows98(J) Beta3 is free!

 田中さんという方(田中亘じゃないよ)から、耳寄りな?情報です。

いよいよ 日本語版Windows98β3 のテスター募集が始まりましたが

http://www.microsoft.com/japan/win98/preview.htm
では、3,600+180円 & クレジットカードのみ で配布される
と書いてありますが

http://www.microsoft.com/japan/win95/windows3.htm
にて、申し込むと REDMOND MICROSOFT CUSMFG から WIndows98β3 の CDかせ直送さ
れてきます。もちろん、日本語版です。
レドモンドから送られてくるものは、輸送費MS持ちです!! もちろんタダです!!

申し込む前提条件としては、Windows3.1ユーザーであること、です。
まだ詳しく中身を見ていないのですが、OSRのバージョンにかかわらずWindows95 か
らもアップグレードできる、と同封の紙切れ1枚に日本語で書いてあります。

マイクロソフトって変な会社です…。

 ということで、お好きな方は、試してみてください。もちろん、ご自分の責任で。いま、ちょっとアクセスしたら、めちゃめちゃ重たいね。winbeta.microsoft.comってのが反応しないね。負荷がかかりすぎてるのかな。やっぱ、NT Serverなんかでやってるからスケーラビリティがないという証明なのかな。

1998/01/24

Wintelのゲームはどう行なわれているか

http://www.zdnet.co.jp/news/9801/23/cooper.html

 IntelとMicrosoftが、どういう脅し商売をやっているかのスケッチです。この程度のことも、日本のパソコン雑誌ではなかなか書けない、書かれないんです。風穴を開ける意味で、ZDNetがあちらの記事の翻訳を熱心にやっていることは、大きな意義があると思います。

 Intelの暗黒面については、この前も紹介した、ティム・ジャクソン著、渡辺了介、弓削徹共訳「インサイドインテル」(翔泳社)が詳しいです。補足しておくと、この本は暗黒面ばかりを追求した暴露本ではありません。抑えた筆の非常にジャーナリスティックな書き方で、公平に書かれています。Intelの全貌を明らかにしようとしてますから、いい面もいっぱい書いてありますが、暗黒面もたくさん出てくるわけです。いままでIntelの暗黒面がまとまって記述された本は、ぼくが知る限り出版されていません。本書のあとがきから推測すると、Intelの妨害工作があったとも考えられます。

 MSもIntelもやってることは一応合法なんです。でも人間のやることじゃねえよなってことを平気でやって伸し上がってきたのが、彼らなんです。そういう連中がパソコン業界を支配している点が、多くの人が不安を感じ、一般人からはパソコン業界は特殊な世界と思われ、ひどいことばかりやられて商売のやり方がヤクザみたいと感じる人が出てくる原因でしょう。その辺、考え直さないといくら目先だけ変えたってパソコンが売れるようにはならないよね。

1998/01/23

MS、司法省と部分合意

 これは、ASAHIネットのjouwa/salonにはさっき書いたので、こっちは明日でもいいかと思ったけど、とりあえず。

MS、司法省と部分合意
 MSが司法省と部分的に合意したそうです。
詳しくは、
http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?980122.ehsettle.htm
http://www.zdnet.com/pcweek/news/0119/22adoj.html
を参照してください。

セキュリティホール(mk://バグ)の続報

 勇み足の報告をしたというofficeさんから、さっそく訂正メールがきました。ありがとうございます。> officeさん

先のメールでお知らせした内容の訂正です。
勇み足というのは,ちょっと報告するのが早すぎたということです。

●次の文章の()内は誤りでした。
○WIN95 4.00.950a,IE4.01,(以前reg://バグ用の日本語版用のパッチを入れて,
パッチが有効にならなかったまま)の環境では今回のIE4.01向けのURLをクリック
するとOSがフリーズしました。
↓
再インストールされたwin95上にIE4.01をインストール
してあるそうです。

●環境が詳しくわかりました。
○IE3環境でもIE4と同様な症状で文法エラー、強制終了になります。
それはIE4をアンインストールした上にIE3を入れもので,何か残ってるかもしれ
ません。
IE3でもIE4でもレジストリを書き換えると文法エラーは残りますが
強制終了はしなくなります。
↓
Win95(4.00.950)でIE4.01と、SR2で3.02だそうです。

●Javaの件
危険なJava appletは他にもあるとのことでした。
http://www.rstcorp.com/hostile-applets/
#まさかMSと関係ないおまけまで記事になるとは思いませんでした。ははは。

−−−−
急に掲示板のお客さんが増えたと思ったらURLあげていただいたのですね。
リンクはフリーなのでかまいませんが,一応アンダーグラウンドと
呼ばれる所でうろうろしている人達もいらっしゃる掲示板でもあり,
私自身行儀良くは運営してませんので,書き込みする前に過去ログぐらい
はきちんと読むよう,読者の方にお伝え下さい。

 当人が素人さんにはヤバ目だとおっしゃるので、掲示板のURLは削除しました。

 hostile-appletsは昔から有名なところで、Javaのセキュリティを知るにはいろいろと参考になるかもしれません。先日、ちょろっと紹介した「Javaセキュリティ」にも出てきたと思います。

アスキーのMSヨイショ大特集

 今月の月刊アスキーが 40 ページに渡り「'98年の Microsoft を知らねば、生き残れない」というほとんど大本営発表のMSヨイショ大特集をやっていることについて、あそこまで露骨にヨイショしないといけないのは、プレステにサターンが負けてセガ(CSKの傘下)がぼろぼろなので、MSと共同開発している次世代ゲーム機を成功させるために、CSK傘下のアスキーを使ってMS寄りの記事を出しているのではないか、今後も確信犯として連発する可能性があるのでは、というメールが来てます。「PC Watch編集部は無意識のうちに MSより になっていると好意的に解釈すれば、ASCII編集部は意識的に MSより の記事を連発してくる可能性もあります」というのが、味がありますね。ともあれ、「今後は家庭用ゲームをまきこんだ、MSとASCIIの関係も注視する必要があります」とは、たしかにそうでしょうね。


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