MS Watch

Last update 1998/01/08

 ここには過去の「MS Watch」が集めてあります。

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1997/12/14

カリフォルニア州立大学で、反MSの狼煙

http://www.hotwired.co.jp/news/97/dec/11/c9062.html

 カリフォルニア州立大学で、Microsoft製品を拒否する抗議行動が始まったようです。州議会も1998年1月に公聴会を開くんですね。それだけ行動が認知されてきたのか、州議会も強い興味を抱いている問題なんでしょう。詳しくは、上記のHotWired Japanの記事をどうぞ。

 ところで、おれ、HotWired Japanのサイトって行きたくないところなのね。トップページのhttp://www.hotwired.co.jp/から入ると、わけわかんねえアニメ見せられたりして、さらにはページごとに何個もクッキー送ってくるのね。こっちは、送られて来るクッキーは全部チェックする設定にしているから、うるさくてしょうがない。

 Microsoftのサイトもそうだったと思うけど、NetscapeのサイトもNetCenterやりだしてから、やたらとクッキーが送られてきて、行く気がなくなっちゃいましたね。セッションを維持するために必要なクッキーならわからんでもないけど、ほとんどは広告屋のためにクッキーを送り付けてるんだよね。クッキーを無条件に受け入れていると(ほとんどの人は、NavigatorにしろIEにしろ設定を変えないから無条件に受け入れてるはず)、どこをクリックしてどのページを見てまわっているか、あなたの行動が相手に筒抜けになるんだよね。だからプライバシー問題になるというので、アメリカではずっと問題になってるんだけど、日本じゃ、知らない人多いみたいですね。女性からのクッキーは大歓迎ですけど(ほんと、オヤジだよな、こいつ)。

1997/12/13

MS対司法省は、司法省に軍配の仮決定

http://www.zdnet.co.jp/news/special.html

http://www.zdnet.co.jp/news/9712/12/berst.html

http://cnet.sphere.ne.jp/News/Item/971212-1.html

http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?971212.wmsdojreax.htm

http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?971211.wmsdoj.htm

http://www.mainichi.co.jp/old-news/199712/12/1212e046-200.html

 MSが司法省から訴えられていた件、かなり司法省の言い分を認める仮決定が出て(米国時間11日)、どのメディアも大きく扱っています。朝日、毎日、読売のサイトにいって思ったんですけど、あとからも参照できるURLで記事をおいているのは、毎日だけみたいですね(だから毎日だけ挙げてます)。朝日は同じURLで内容がどんどん書き換わっていくようだし、読売は過去の記事がどこにあるのかわかりませんでした。 毎日新聞の電子メール版、毎日デイリーメールも好評のようだし、いまのところ無料で配布しているコンピュータ関連ニュースの電子メール版もあるし。毎日が一番インターネットがわかっているなどといわれるのが、なんとかなく納得できてしまいました。

 ニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナル、ワシントンポストからコメントを求められたし(爆笑。本気にする奴なんかいないよね)、時間があったら解説をという、読者からのメールもありました。ASAHIネットのjouwa/salonに書いたことちょびっとだけ。

標題: Re: マイクロソフト敗訴
---
 まだ仮決定だし、Win98でのIEの扱いなど何も決まってないから、ぬか喜
びになるかもよ。
 それに裁判所や司法省がどういおうが、MSがどんどん強大化することは
あり得ると思います。かつてのIBMがそうで、米司法省からぎちぎちに
締め上げられましたが、かえって業績を伸ばして、BUNCHと呼ばれたライバル
を葬り去って大帝国を築きました。
(以下略)

 以下略から、だいたい100万行くらい朝ガイキチが続きましたが、それはASAHIネットに来てもらわらないとどうしようもないです。すみません。結局、法律上の判断がどうあろうと、ユーザ側の意識のほうが重要です。洗脳されやすいと、カモられやすいだけのことです。

1997/12/12

IE4.01でもトラブル

http://www.unicom.co.jp/jyouhou/ie_bad.htm

 一応、IE4.0のバグを直してトラブルがなくなるはずだったIE4.01ですが、やっぱあるみたいですね。上記URLは、日本ユニコムという会社が顧客に、IE4.0/4.01は使わないでくれと注意を呼びかけているページです。こんなに迷惑をかけても、マイクロソフトはこの会社やこの会社の顧客に謝りに行くわけでもないしね。

お詫びと訂正: 日本ユニコムの方から、同社の顧客だけに注意を呼びかけているのではなく、一般の方が対象ですとの連絡をいただきました。お詫びして訂正いたします(1997/12/13)。

 でも、成毛ちゃん、ほんと謝りに行くことを考えたほうがいいよ。個別訪問ができないなら、記者会見開いて謝るとかさ。電脳曼陀羅事件のとき、恥ずかしくて人前に出られない、古川会長、ケツ拭いてくれといって逃げ回った成毛社長だから、謝るなんて屈辱には耐えられないだろうけれど。

 IEをはじめマイクロソフトが無償で配っているソフトが、サポート対象だと勘違いしている人が多いみたいですね。そんなものサポートはありませんよ。IE4.0はトラブルが多いから、さすがにサポートを受け付けることにしたけれど、本来は、「使った奴が馬鹿。トラブってもお前の自己責任。人に泣きつくな」。これが、金融ビッグバンなんていっておたおた騒いでいる金融界より、ずっと先にビッグバンを経験して、アメリカ流自由競争社会、弱肉強食社会が日本に上陸しちゃってるパソコン業界のルールであることをユーザも知っていたほうがいいですよ。

 MSKKのIE4.0のトラブルページは、(http://www.microsoft.com/japan/support/tdoc/doc/ie4/)、サポートの案内は、http://www.microsoft.com/japan/support/tdoc/doc/ie4/support.htmにあります。サポート案内みると、あれこれ条件があるのね。いかにも渋々やってますという感じが。。。

続いいかげんなMOTの移行

 MOT(マイクロソフト認定トレーナー)の移行が、あまりといえばあまりじゃないかというメールの続報。間違いがあったというお詫びと訂正です。

 MOTの試験内容に間違いがありましたので、中村さんにご迷惑がかかるかと思い、
急ぎメールを送信した次第です。

 MOTの試験はOutLookの概要をPowerPointで説明するのに加え、WordとExcelの
筆記試験が行われるそうです。申し訳ありませんでした。

 わざわざありがとうございました。ぼくには迷惑はかかってませんから、ご安心を。

1997/12/10

これもOSR2.1+USB

 のなかさんから、「PC98-NXのOSRが2.1+USBとの事ですが、この前買った東芝Libretto70もOSR2.1+USBのWindows95のCD-ROMが付属していました。って事で、別にNX限定版じゃないのでは? # Buildも1111で同じです」とのこと。あとは、濃いネタなので、省略いたしました(笑)。のなかさん、ごめんな、ごめんな、ごめんなさいです。これ、NHKの子供番組観てないとわかんないと思う。

 ってなこと書いたら、jammyさんからまたメールがきてました。

さて、PC98-NXのWin95の件ですが、突っ込んで来る輩も居るかも
しれませんので、一応補足説明しておきます。

ご存知かもしれませんが、USB対応自体は、OSR2から(OSR2.1から
かも....種類が多すぎてわかりません)対応しています。だから
PC98-NX用ではない「普通の」OSR2.1でも、USB機器が使えます。

PC98-NX用のWin95は、この「普通の」OSR2.1に、更にUSB部分の
拡張を施したものです。

NXシリーズのデスクトップ機は、大半がUSBインターフェースの
キーボードを標準で装備してますので、そのあたりの拡張だと
思いますが、詳細はわかりません。
 #この話題がもし続くようなら(笑)、わかった時点で
 #お知らせします

CD-ROMの外見上の違いは、普通のOSR2.1が「Windows95 With USB 
Support」とだけ書かれているのに対し、PC98-NX用には、「Win-
dows95 Companion With USB Support」と書かれています。
       ~~~~~~~~~
Companionといっても、中村さんも好きな「オネエーチャン」が
入っているわけもなく、ここでは「姉妹版」とでもいった意味で
しょうか?しかしいつもながら、おめでたいネーミングですね。

「ヘルプ」を開くとオネエーチャンが出てくるんなら、Win95の
バージョンのひとつやふたつ増えても許せるんですが、
残念ながらそういう仕様ではないようです。

 もう、この話題は続かないと思いますよ。続けてほしくない。だって、「オネエチャン」出ないんでしょう?

続MSNが最下位争い

 及川 昭彦 (ぷよーん)さんから、NIFTYがウェブページ登録サービスを始めて大変だった模様のレポートがきました。どうでもいいけど、「ぷよーん」って、お前、何人なんだよ(あ、「なんにん」じゃなくて、「なにじん」ですからね)。プヨーン星人? それなら知り合い、3人くらいいるけどね。

 まず、必要な事前告知が全くなかった。これは、登録後のURLやアップロードの方法が開始の瞬間まで全く公開されなかったとのこと。12月8日午後3時のサービス開始からがまた大変。ユーザ登録フォームを送信すると、1分かかると表示していながら1時間かかったとか、5時間待ってだめだった人もいるとか。でもさあ、いっちゃなんだけど、フツー、フォーム送信して1時間も、ましてや5時間も待ちます? そんなのすぐあきらめろよって、思いますけどね。ナイーブでNIFTYな人が多いんでしょうか。なんだか、常識を超えたすごい世界ですね。その後、FTPできる段階になっても、ユーザ認証段階ではじかれたり、新しいソケットが作れなかったり、BBS側からFTPしようとするとホストが見つからないエラーにもなったとか。

 プヨーン星人は、こういう不始末に対して何のコメントもお詫びもなかったことに、会員をなめてんのかと怒ってました。で、ようやくお詫びが載ったと思ったら、サービスが1週間延期だそうです。こりゃ、NIFTYはプヨーン星人の侵略に備えたほうがいいですよ。噂によると香港で発生している新型インフルエンザもプヨーン星人の仕業だそうですから。

 それにしても、やっぱ、NIFTYくらい巨大になると、何をやるにしても負荷がすごいですね。AOLやMSNと同じくパフォーマンス最悪と評価されて、破滅の道に進まなければいいんですが。とかいいつつ、もうプヨーン星人がすぐそこまで(笑)。参考:パーマンの歌詞に、「オジャンのパー。オジャンのパー」ってのがありました。

1997/12/09

IE4のバグオンバレード

http://www.pcworld.com/workstyles/online/articles/jan98/1601p053.html

 PC Worldの1998年1月号が、IE4のバグオンバレードを掲載してます。Excel97の再計算バグについても載ってます。これらは最新パッチをあてると直っているはず(笑)のものだったとは思いますけれど。

MSNが最下位争い

http://www.pcworld.com/workstyles/online/articles/jan98/1601p146.html

 PC WorldがISP(インターネットサービスプロバイダ)のテストをやってランク付けしています。IBMのサービスが1位ですが、注目は最下位争い。予想通りAOLが最下位ですが、MSNも負けていません。満足度では、堂々最下位です。詳しくは上記URLへ。結論の表は、http://www.pcworld.com/workstyles/online/articles/jan98/1601p146b.htmlです。

 ほんと、なんで、AOLやMSNでインターネットやるのか、気がしれませんよね。日本でいうと、なんでNIFTYでインターネットやるの?ってなもんですよね。今度、会員のウェブページサービスが始まるようですけど。ASAHIネットは、25MBもあるので、ぼくみたいにテキスト主体だと到底使い切れません(笑)。

続 MS Office97購入に理由書

 いやあ、これは面白い。あれは、うちの会社ではないでしょうかというメールが何通か来ています。でも、あくまで某社ですから(笑)。筒井康隆さんが「文学部唯野教授」(岩波書店)を書いたとき、「あの大学内のごたごたは、うちの大学がモデルでしょう」といろんな大学の先生が会うたび同じ事をいったというのとよく似ています。

いいかげんなMOTの移行

 某氏からMOT(マイクロソフト認定トレーナー)の移行が、あまりといえばあまりじゃないかというメールです。

 先日、うちの会社でMOT(マイクロソフト認定トレーナー)のMS-Office95資格を
持つ女性にMOT Office-97への資格移行の用紙が届いたそうです。
 何でも、今回移行試験を受けないと以後の移行試験(Office-98以降?)の資格が
無くなる様なのです。確かに今売っている(使っているとは言いません(^^;)のは
Office-97ですし、Office-95なんて今更習う人もいないでしょう。しかし、受けな
ければ資格剥奪と言うのはあまりにも高圧的な態度だと思います。
 しかも、その試験と言うのはあまりにもお粗末。なんと

OutLookの概要を説明したものをPowerPointで作成し送付せよ。

 だけ。ほんとにこれだけ。
 MCPやCNE-Jのアップグレード試験の様に変更点や新版での特徴を説明するとか講
習を受けると言うのならまだしも、この説明だけでOffice-97の講師になれるという
のはどう考えても変としか言い様がありません。
 深読みすればOffice-97は95のUIをちょっと変えてOutLookでメールとかを扱える
様にしておまけにイルカ(犬・猫・女教師等)をつけただけの製品と言う事でしょ
うか?
 どうせ98が出たらまた同じことを繰り返すんでしょうね。延々と金だけを吸い取
るために。

 このいいかげんさだと、PowerPointで作成した説明もロクに見ずに、どこかに保存されておしまいになりそうな気配ですね。

 うーん、イルカだけじゃなくて、女教師もついていたのか。さっそくOffice97入れようかなあ(おいおい、オヤジ)。Office97には「イルカとともに沈んでいく」という名文句がありますが、「女教師とともに沈んでいく」。いいですねえ。心中するなら、どこだろう。能登あたり? 五木寛之か、お前は。(^^;

Win95の新OSR

 jammyさんによると、PC98-NXのWin95は、OSR2.1にUSBサポートを入れたNX限定版とのこと。これは何か前からいわれてたけど、やっぱりそうなんですか。jammyさんは、Window 95の名前の下、いろいろなバージョンがあっていいのだろうかとおっしゃってますが、ほんとそう。ソフトの動作試験するほうじゃ、大変なんです。Win95にPlus!にサービスパックの組み合わせに、DOS/VとPC-9800の掛け算だけでも面倒だったのに、OSRが出て、厄介なことにIE4.0でしょ。IE4.0が単にアプリだったらいいんだけど、システムのDLLを書き換えちゃって別のOSにしちゃうから、これを入れた環境と入れない環境でテストせざると得ないですよね。マイクロソフトの馬鹿(苦笑)。そういえばjammyさん、最新モジュールのページなんて懐かしいページを教えてくれました。日本のMSKKのサーバがなくなる前には、何度か最新モジュール落としたことがあるけど、最近、もう95もNTも見放ししているから(笑)、どうでもよくなってます。ちなみに最新モジュールのページは、http://www.microsoft.com/japan/win95/modules/です。AT(DOS/V)とPC-9800で別になっているので、ここからたどってください。NXは当然DOS/Vです。:-) NECも変なメンツにこだわってDOS/Vじゃない新国際標準機なんていうから、逆に富士通に、国際標準機で国内シェアナンバー1は富士通と、いいように使われちゃいましたね。あの富士通のコマーシャル、おれ、最初、アサヒビールのスーパードライのコマーシャルだと思ってました。ああ、とうとう、キリンを抜いたのかって。

1997/12/08

続 Win95 の DHCPクライアントはクズ!

 森高千里さんのメールにhicalさんからメールがきてます。「あの現象は、随分昔に経験しましたが、WinIPCfg.EXEを起動して、一旦解放して再度取得するやり方じゃダメなんですか?当方では、この方法でなんとかなったと思いました」とのこと。「確かにクズです。頭悪いです。Win95のDHCPは!」というのも書いてありましたけど。^^;

 森高さんは、winipcfgくらいは当然調べているとは思いますけどね。ぼくの場合、winipcfgで解放して取得する方法は、会社で何度かやれといわれたことありますけど、基本的には同じマシンには前回と同じIPアドレスを割り当てているので、ほんとに変わっているのかどうかは、ぼくにはわかりませんでした。

1997/12/07

IE4.0でスピード低下

http://biztech.nikkeibp.co.jp/biztech/biz.cgi/general/bp971203887.html

 また田中さんからの報告です。日経パソコンの「IE4.0を使うとパソコンが遅くなる?」という記事です。実際遅くなるのはMSも認めたことなですが、すごいのは、この記事にある、32MBだとメモリが足りないから64MBほしいという結論。たかがパソコンが、いつから、64MBもメモリを積まないとまともに動かない代物に成り果てたんだろうね。IE4.0の登場から。と歴史に記されることでしょう。高度なグラフィックや動画をやるわけでもないのに、まったく、とんでもないです。きっと、不況に苦しむ半導体メーカに頼まれているんでしょう(爆笑)。

 本日の「乳の詫び状」にも、これに関連したことを書いています。

NTにIE4.01を強要?

http://cnet.sphere.ne.jp/News/Item/971206-1.html

 NTのオプションパックをインストールするには、IE4.01をインストールする必要があるので、もめているようです。詳しくは上記URLを。まあ、IE4.0をインストールするとトラブルに見舞われるのを見聞きしているシステム管理者連中からしてみれば、Win95はどうなってもいいOSとしても(笑)、NTで、とくにサーバでそれやられちゃ、かなわないから、ブーブーいうんでしょう。NTの場合、別に、IEを入れなくても、バグフィックスモジュールを入れると別のところがおかしくなったというのもよく聞く話です。

 ほんと、MSは、NT5.0とかいって新技術を投入して無理にバージョンアップを促すより、カーネルの安定を目指すのが第一と思います。NTはよく落ちる、セキュリティが弱い、運用管理が大変、基幹はやれないなど、最近は日本でもNTの実状が知られるようになってきましたが、結局は、カーネルが安定してないからなんですよね。カーネルを安定させないと、いつまでも経っても企業市場で信頼は得られないでしょう。まあ、無知なカモは引っかかるカモ。ひょっとしてこのため? そう、そのため。がくっ。

IE4.0とExchangeクライアントやOutlook 97は相思相愛!?

 IE4.0を入れたために動かなくなった話はいろいろありますし、一番、いまのMSを象徴していると思うのが、IE4.0を入れると、同社のExchangeクライアントやOutlook 97が動かなくなるという話(12/03に書いた、日経BPの記事にもAccess 97やOutlook 97が動かなくなることは載っていました)。

 同じ会社が作ってる製品で、こんなにバージョン間で互換性がないなんて、ユーザ、中でも企業のシステム部門に喧嘩売ってるとしか思えないですよね。IE4.0と、ExchangeやOutlook 97の仲ってそんなもんですか? それとも、IE3.02が嫉妬深いのか(笑)。それをいうなら、Officeシリーズ、とくにWordは、同じ製品でも互換性がないんだから、こうツッコまれて、ちゃんちゃんですか。

MS Office97購入に理由書

 これまでも「Office97の禁止令が出ている」「Office97への移行を中止して、Office95にとどまる指示が出た」「移行していた連中もOffice95に戻すよう指示が出た」などといった話はありました。今回聞いた話は、そこまでやるのかという話。

 某社は、MS Office97は購入対象からはずしていて、どうしても購入したいときは、なぜわざわざOffice97を買うのか、購入理由書を提出して認められないとだめだそうです。Office97がトラブルの種であることを知っているから、それでもなお、買う理由を述べて購入価値を立証しないといけないわけです。ユーザにも無自覚でいられないようにするためなんでしょう。たぶん、そうやって導入しても、トラブったらシステム部門からはサポートは受けられないでしょうし、他人に迷惑がかかったら「だからやめろといったのに」って、がんがんいわれるんでしょうね。さすがにあれだけトラブル続きだと、こうやって自衛している企業もあるんですね。

綱渡りのActive X

 最近おなじみの田中さんから(笑)。あ、田中さんといっても田中亘じゃないですよ(爆笑)。

「社内システムの一部を ActiveX で稼働させた奴等がいるのですが、データをエントリする度に 10%〜40%ものリソースを消費して方々のマシンをクラッシュさせてます。私も使わざるを得ないので、NortonSystemDoctorのリソースメーターと睨めっこしながら、やってます。おまけに、Win95+IE3.02というブラットフォームに特定依存してます」

 このActiveXイントラネットのおかげで、業務効率が低下しているんだそうです。ActiveXでイントラやろうと思ったことがないからわかりませんが、リソースの消費が激しいのは、そのActiveXの作りが悪いってことないんでしょうかね。

 ま、ぼくは、ActiveXやDCOMには全然興味がないし、その可能性や展開力などを考えると先があるとは思えない部分があります。MS自身も、いまやActiveXとはあんまりいわなくなって、また既存技術の寄せ集めに新しいマーケティング用の言葉として「DNA」を持ち出して、プロモーションを開始しています。技術はポップスのヒットチャートと同じと思ってるんでしょうかね。ぼく個人は、もっぱらJava/CORBA/IIOPのほうを勉強してます。

Win95 の DHCPクライアントはクズ!

 すごく刺激的なタイトルですが、もっと驚くべきことに、これ、森高千里さんからのメールです。えっ、あの森高!?と思った人、あの森高です。ただ、あなたの思っているあの森高とぼくの思っているあの森高が一緒かどうかまでは知りません。ともかくぼくは、森高千里さんとは日経MIX時代からの知り合いです。同じころ、中山美穂さんとも知り合いました。ああ、こう書いてわかる奴って、何人いるんだろうか。

 さて、その森高さんから、

Win95 の DHCPクライアントがIPアドレスを
取得してくれないことがあるという件です。これってもしかして
FAQ なのかもしれませんけど、日本の MS のサイトにはこの情報
ありませんでした(本社のにはある)。

どういう現象なのかっていうと、ある場所で取得したDHCPアドレ
スを別のDHCPサーバが存在する場所にもっていっても、そのDHCP
サーバから新しいアドレスを取得してくれないのです。具体的に
はノートpcをどこか別の場所(もちろん、セグメントは違います
)に移動すると、TCP/IPが使えない!、変な(前の)アドレス情
報を出す!というわけです。いったんこうなってしまうと、リブ
ートしようが、ドライバをいったん削除してまた追加しようが、
頑固に昔のアドレスを使い続けるのです。
これを直すのにはレジストリエディタを使って強制的にDHCPの情
報を削除しなくてはいけなくなります。私、これで丸一日潰しま
した。しくしくものです。シロートさんには絶対対処不可能です
ぜ。

一応、MSの文書を以下に添付しておきます。
ちなみに、私のところは、DhcpInfo01までしかありませんでした
けど、この現象起こりました。DhcpInfo01削ったら見事直りまし
た。

 その文書をここに全文引用するわけにもいかないので、MSのサイトで調べたら、ありました。http://premium.microsoft.com/support/kb/articles/q162/9/48.aspです。ご参考までに。

補足: 上記URIは、 http://support.microsoft.com/support/kb/articles/q162/9/48.asp になりました(1999/11/04)。

1997/12/03

知られはじめたIE4.0のトラブル

http://biztech.nikkeibp.co.jp/biztech/biz.cgi/general/bp971126824.html

 田中さんからの報告です。「足並み揃わぬIE4.0のプリインストール、不具合の収拾には年内にもアップデート版を配布」という記事が上記URLに出ています。しかし何度見ても「もう行きたくない」と思うページだな、日経BPのページは。下のうるさい広告はなんとかならんのかね。品がないったらありゃしない。今日広告を出していたのは、APC、PFU、シスコ、アップルでした。ぼくの場合、これらはイメージ悪いリストに入ります。:-)

1997/12/03

またあくどい手口?

http://www.macosrumors.com/archive107.shtml

 このサイトは、あれこれ噂が流れているところですが、MSが他社に対して排他的なことをやっているという例の1つが挙げられています。IISは、MSIEからのリクエストと他のブラウザからのリクエストを差別していて、MSIE以外だとレスポンスが遅いというのは、すごい話ですね。実際に計測しているようですが、条件の詳しいことがわからないからなんともいえませんが、サーバ側がブラウザを差別しようと思えば簡単にできることではありますね。ちなみにApacheだとブラウザによる差別はないとのこと。Thanks >上杉さん。

さすがはMSKK社員?

 JavaHouseのメーリングリストで、MSKK(マイクロソフト日本法人)社員が、ずいぶん、開き直った馬鹿なことをいってるといって、複数のメールが来ました。

 MS製メールソフトはどれもトラブルメーカーですが、今回の話もOutlookが原因です。初期設定が悪いせいで、HTML形式のメールが流れて揉めたわけですが、それに対するMSKK社員の言い草の傲慢なこと、社会常識のないこと。マルチパートメールがRFC違反ならMS側の問題だが、参加者が使用しているメールソフトがマルチパートに対応してないから送るなというのか、マルチパートで送ってはいけない理由は何か、などと開き直っている。

 馬鹿か、お前は。そのメーリングリストやそのコミュニティで、HTMLメールでやり取りしていいという合意があれば、それは何の問題もない。参加者は、それに納得しているわけだから。ところがHTMLメールを流していいという合意は、普通はない。インターネット一般(とくに日本)では、そんなのは全然成立してない。そんなところにHTMLメールを流すというのは、技術的に規格に適合しているかどうかの問題じゃなくて、迷惑な行為なんだよ。そういう迷惑メールを優先して出すような設定になっているのが、やはり問題なの。

 だから、メールソフトの初期設定は、HTMLメールを出すのが可能であっても、出さない設定になっているのが好ましい。それがOutlookもNetscape CommunicatorのMessengerもそうなってない。どっちも初期設定はHTMLで送ることになっている。メーカは新機能を無理矢理でも使わせたいから、そういう初期設定にするんだけど、これ、馬鹿なんだよ。わかってる奴が、テキストからHTMLで送るように設定を変えるのは簡単だけど、初心者はそんなの知らないからね。知らずに出して、「あなた、変なメール出してますけど、みんなが迷惑ですよ」といわれてびっくりするわけ。メーカの心根が卑しいから、ユーザが罪をかぶってしまうわけで、かわいそうなことです。

 というわけで、Outlookだったらメールのオプションで、送信メールの形式は、HTMLじゃなくてテキストにしておきましょう。Netscape Messengerなら、「編集」メニューの「設定」、「メールとグループ」の「メッセージ」のパネルで、「常にHTMLメッセージを送信」のチェックをはずしておきましょう。MSもNetscapeもHTMLを送るというデフォルトを改めてほしい。みなさんも、バグレポートとしてどんどん出すといいと思います。

 それにしてもこの社員、「K井@みなさんの嫌いな会社」と自分を紹介しているけど、この社員のような存在が、MSに対する反感を増しているという自覚が全然ないみたいね。メールを送ってくれた人たちも、「公共性のかけらもない」「MS社員の認識はこの程度か」「常識をまるでわきまえない馬鹿丸出し」などとさんざんの評価です。MSKKの社員のみなさん、自覚してください。ほんと、おれ、古川・成毛の代わりに訓示を垂れて、馬鹿みたいね。

 関連した話題として、某MLで流れた話。

もっとひどいのはMac版のMS-IEがUSER_AGENTで「ネットスケープ」という 
Shift-JISの文字列を送ってた事があったとき、抗議を受けたMSKKの技術
サポートの部長の返事。

「法的に問題あるんですか?」

 大爆笑ですね。実際いいそうだし、作り話ならよくできてますね。4年前の電脳曼陀羅事件のとき、ああなるほどなあと思ったのが、成毛の「法務が法務が」という口癖。何かといえば、「法務が」っていうんですよ。だから部長クラスもそういうんでしょうね。法的に問題じゃなければ、倫理的・道義的には問題があってもかまわない、だから汚い手を使って有利にビジネスをしているといわれる、MSの体質につながるものがあります。

 実際、訴訟大国のアメリカでは、法務部門が強力でないと大きな会社にはなれません。途中で訴訟やらでつぶされますから。もちろん、MSの法務部は強力です。IBMも法務部が強力なのであれだけの会社になれたんだと、ぼくは思っています。

IE4.01登場

http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?97122.eexplorer.htm

 セキュリティホールやらその他バグフィックスをした、IE4.01が出たようです。

 ぼくも実験用に壊れてもいいマシンにIE4.0を入れたんです。でも、Javaが全然動かないんです。ローカルのデモアプレットでさえ、うんともすんともいわない。なぜだろう? やっぱ、IISがブラウザを差別している話じゃないけれど、システムがぼくを検知してJavaを使わせないようにしているんでしょう(爆笑)。Active X系を殺すとJavaも動かないということあるんでしょうかね。だとしたらいやだな。そういえば、PC Week日本版のサーバに、JavaとActiveXを混同した記事が出てましたね。セキュリティ上の危険性は、JavaよりActiveXのほうが高いんですけどね。元記事を書いた奴からして無知だったんでしょうか。

 IE4.0を30分使った感想をいうと、MSらしく簡単そうに見せる見せ方はやっぱり上手ですね。セキュリティゾーンは、あれ、ちょっと設定できないでしょう。Activeチャネルは、Netcasterより安定している感じ。でも、いきなりJava Scriptエラーになって動かなかったのは、なぜ? ぼくの場合、あの手の擬似プッシュ技術は、もう飽きちゃって煩わしい存在になってますから、NetcasterもAcitveチャネルもPointCastも、使う気が全然しません。メールでニュースの配信を受けるのが一番気にいってます。

1997/11/29

MSN、規模縮小

http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?971126.wmsn.htm

 トラブル続きと赤字垂れ流しなので、売却かという噂も流れるMSNですが、ヨーロッパでのインターネットアクセスを止めて、規模を縮小するようです。詳しくは、上記URLへ。

NT5.0は1999年?

http://www.zdnet.com/pcweek/news/1124/24nt5.html

 NT5.0は来年には出ず、1999年までずれ込む可能性が出てきたとのこと。まあ、こういう遅れるほうのリーク記事は大体当たってますからね。現在のベータ版も出来がひどくて、Active Directoryやらが全然だめで、先行きを不安視している人がいますね。まだまだ先は長いということでしょう。これでBackOffice関連もだいぶ影響出そうですね。詳しくは、上記URLへ。

 5.0は、4.0からActive Directoryをベースに基盤から大変更しているので、例によって互換性の問題が出そうですね。当然、バグもいっぱいで安定したカーネルにはなるのは2000年以降だろうと予想できますね。3.51でシステム作ったら、4.0で動かなかったように、4.0でシステム作っても5.0では動かないかも。MSはバージョンアップと買い替えで儲けるビジネスモデルですから、長く使うという発想がありません。だから互換性に対して割とルーズだから、業務システムをNTで作るのは怖いといわれちゃうわけです。

 この辺は、OS/2が安定したカーネルで枯れていて安心できるといわれるのとは、好対照ですね。逆にいえば、OS/2のカーネルには新技術の投入は行なわれていないということです。新しいもの好きにはつまらないでしょう。でも、カーネルじゃなくてミドルウェアで強化しているから、安定を求める企業に対しては賢い方法でしょうね。

Land Attack

 乳の詫び状で書きましたが、成り行きでこっちにも書いておきます。

http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?971125.wbug.htm

 これはMSに限った話ではありません。ほとんどのOSで問題になり、マシンがハングしてしまうなどの症状が起こるようです。Land Attackという攻撃法が見つかったそうです。これ、昔あった攻撃法と似てますね。自分を待ち続けるというのがミソですね。「ゴドーを待ちながら」だったりしてね。

1997/11/25

またIEにセキュリティホール

http://www.microsoft.com/ie/security/redirect.htm

http://cnet.sphere.ne.jp/News/Item/971122-3.html

 毎度おなじみ?のIEのセキュリティホールですが、Page redirectという新しいのが出ていました。IE3.02/IE4.0に関係あります。アカウント情報がばれてしまうというのは、相当やばいんじゃない? 詳しくは、上記URLをどうぞ。予想されていたこととはいえ、キリがないですね。

日経BizTechもIE4.0のトラブルを指摘

http://biztech.nikkeibp.co.jp/image/cgi/bizfrm.cgi/general/bi971121472.html

 日経では、日経ネットナビがすでに指摘していましたが、日経BizTechもIE4.0のトラブルを指摘していると、田中さんから教えていただきました。BizTechから指摘されると企業のビジネスユーザに影響が大きいかもしれないかもしれないかもしれないかもしれないかもしれないわけですが、どうなんでしょうね、これ。日経BizTechにもちゃんとおかしいことは指摘しなければいけないというまっとうな神経の持ち主がいると考えていいのか、MSが叩き頃になったから、いままで黙っていたけど、上からゴーサインが出たと考えるのか、あるいはMSKKとのジョイントがうまく行かず、儲からないのがわかって、逆に叩く方に方針転換したと見るのか、それともほかにもいろいろあるのか、お好きなものをお選びください。

米司法省が反撃

http://cnet.sphere.ne.jp/News/Item/971122-6.html

http://cnet.sphere.ne.jp/News/Item/971122-7.html

 MSが司法省にヒステリックに反論しまくっているので、司法省も反撃しましたね。

 MSの言い方(たとえばビル・ゲイツのインタビューって、ロッキード、リクルート、その他もろもろの政治家の重大な犯罪捜査のときに決まって政治家が口にする、検察ファッショという言い方に似ていますね。

1997/11/21

IE4.0のセキュリティバグは直ってない?

 バッファのあふれを利用して、任意のプログラムを実行できるという非常に危険なIE4.0のセキュリティバグ。MSから英語版も日本語版もパッチが出ましたが、ある方からこのパッチを当ててもダメだという、次のような試験レポートをもらいました。

IE4.0のBuffer Overrun問題についてです。
バグ発見者がペンティアムバグと組み合わせたURLを

http://www.l0pht.com/advisories/pentium.htm
に記載していましたが,このres://ではじまるURLをcopy&pastして
人に試してもらいました。(私はIE使ってませんので)

パッチなしのIE4.0ではもちろんM$から日本語版用として出されている
パッチをいれてもpentium+windows95でOSがフリーズ(pentiumのf0バグ
を突かれた時の症状)になると報告を受けました。
#パッチを入れ直しても再現するそうです

少なくともパッチは完全でないということがわかりましたので
お知らせします。

 ちゃんとペンティアムのバグと組み合わせてあるところが、すばやいですね。電源切ってやり直してもだめなんですかね。:-)

 ついでといっては何ですが、高橋さんという方からの報告です。

さて、悪名高いIE4に関してちょっとしたタコを見つけましたので報告の
ようなものをしてみたいと思います。IE4は予想どおりにセキュリティバグが
続出していますが、一応Micro$oftもパッチを出しているのはご存知のとおり
です。しかしこれが曲者で、パッチを当てるとフォルダオプションの
「表示」のタブの内容が一部英語になってしまうのです。Freiburgと
BufferOverrunのどちらのパッチがおかしいのかはわからないのですが
英語版のパッチのインストールのメッセージだけをあわてて日本語化して、
内容のチェックはいいかげんにしたのではないのかと邪推するわけでして。
どうせなら全部英語に書き換えてくれればと思うのですが。乱杭歯のように
日本語の選択肢が残っていて気持ち悪いのです。

 おれってば、「乱杭歯」が読めませんでした(泣)。おれ、歯並び悪かったのにね。で、買ったばかりの新明解第5版によると、「らんぐいば」だそうです。「らんくい」じゃなくて「らんぐい」って濁るようです。

1997/11/20

MSKKのサポート問題

http://www.bekkoame.or.jp/~hoshy/Column/Column_9711.html#anchor1456334

 毎度評判の悪いマイクロソフトのサポートの話ですが、こういう話もありましたと、URLを教えていただきました。年間600万円というのは、プレミアサポートですね。質問150回だから1回4万円になって、スポットの1回2万円よりもさらに高いので、おかしい気がするかもしれません。MSKKの弁護をすれば、プレミアサポートになると、単に質問じゃなくて、専任担当者がついてあれこれ面倒をみてくれるわけです。ソフトヴィジョンにはそんな金はないので、実際どの程度の質かは知りませんけど。

 サポート料金の話でいうと、オラクルなんか年間2000万円くらい取るのがあります。200万じゃなくて2000万円です。これはシステム設計からずっとミーティングに出てきてといった、ほとんど張り付きのコンサルティングみたいですけどね。

 結局、PCサーバ + NTは安いと導入価格だけみて考える人が多いけど、維持管理費やサポートのことを考えると、決して安くはないんです。自分でサーバの面倒をみられるなら、だいぶ安く上がるかもしれませんが、業者に頼めば、どっちにしろ似たよう金額を取られるでしょう。サーバの面倒をみる苦労は、NTでもUNIXでも似たようなもんで、ちょっと規模が大きくなるとNTのほうがUNIXより管理が面倒かもしれません。メインフレームにするか、オフコンにするか、UNIXにするか、PCサーバを入れるにせよ、OSをNTにするかNetWareにするかOS/2にするかは、よーく自社の業務を分析して考えましょう。FreeBSDやLinuxで済むならそれでもいいですし。日経コンピュータ1997/6/23号の特集「マイクロソフトに染まらないユーザー」は参考になると思います。

証拠をもって立ち上がろう

http://cnet.sphere.ne.jp/News/Item/971115-2.html

 ラルフ・ネイダーの集会の2日目に、打倒Microsoftには証拠をもって立ち上がろうという話が出たんですって。Microsoftの報復を恐れて口を閉ざす人が多いですから、こういう気合の入れ方も必要なんでしょうね。

1997/11/15

MSNの料金請求問題 http://cnet.sphere.ne.jp/News/Item/971114-4.html

 毎度おなじみのMSNの料金請求問題ですが、2人のカナダ人が7500万ドルの損害賠償訴訟を起こしました。詳しくは上記を。下の「Scalability Dayの嘘」にもあるように、ほんとにNTがスケーラビリティがあり、信頼性・安定性があるなら、こんなトラブルがいつまでも続くはずがないんです。結局、MSNの料金請求やメールがしばしばトラブるのは、NTがまだまだ基幹システムとして使い物にならない証明なんです。ところがMSNの施設をみてきた田中亘(マイクロソフトの意を受けてライバルを蹴落とすためにマイクロソフトよいしょ記事を書いたものの、あまりにひどい間違いが多くてノベルから公式に抗議された人。でも、インプレスのできるシリーズでベストセラー作家になった偉い人)のレポートだと、NTのスケラービリティを実感したなどというレポートになっちゃうわけですけどね。

ネイダー集会の模様

http://www.zdnet.co.jp/news/9711/14/nader1.html

http://cnet.sphere.ne.jp/News/Item/971114-5.html

 消費者運動のカリスマ、ラルフ・ネイダーによる市民レベルでMicrosoftを監視しようという決起集会の模様。日本だとわからないけど、ネイダー氏はとても影響力のある人だそうですから、こういう人が動き出すと、草の根レベルでMicrosoftを拒否する活動につながっていくんでしょうね。ぼくは司法省よりこういう市民レベルでの活動のほうが、Microsoftには効くと思います。まさか、ナチスのSSみたいなことはやらないでしょうから。

Scalability Dayの嘘

http://www.zdnet.co.jp/pcweek/show/windowssolutions/97tokyo/01-02.html

 Windows Solutionの模様がこのURLで読めますが、本田さん(この記事を書いた人)、あのデモ、インチキなんですよ。詳しくは、「暗黒の帝国マイクロソフト」のケーススタディ「Scalability Dayの嘘」をご覧ください。本田さん、がんばって。

1997/11/14

IE4.0の困った事

 ぼくはまだ入れてないし、困ってないんですが、最近、IE4.0を入れてWin95が輪をかけてハングしやすくなって、リブートする頻度増えたとか、愛用していた何々が動かないんですが情報を知りませんかといった、メールが増えてきましたので、どういうソフトがトラブッタのか、いくつか紹介します。ここでサポートをやる気は毛頭ないので、その点はご了承ください。

 魚住さんから。「リアルオーディオのエンコーダが動かなくなった」。ご愁傷様です。

 ある人から。「スパイを使うと、OSが死ぬようになった。ほぼ確実にリブート必要」

 ある人から。「MSOffceのショートカットバー(でよかったのでしたっけ)と、デフラグを同時に立ち上げようとすると、一般保護違反で、必ず強制終了されてしまうのですが、これはなぜなのでしょうか?karnel32.DLLが絡んでいるようなのですが、分かりますか?またどうすればよいか分かれば教えていただきたいのですが・・・・・」。といわれても、なぜかはわからないし、対策はWin95を再インストールしてIE3.02とOffice95に戻すくらいかも。

 ある人から。「95で非常に安易にWWWserverができるFnordというfree softがあるのですが、IE 3.02をいれるとインストールができないということがわかりました。IE4.0については、考えたくもありません」。ご愁傷様です。でも、IE4.0にしたら行けるかもよ(無責任)。

 メーカのサポート部隊の人からも、あれこれ。

IE 4.0については「インストールの途中でハングアップした」「インス
トールしたら**のソフトが動かない」といった電話が多いです。中村様
のホームページにもあった通り、AcrobatなどのAdobe系はおかしくなるよ
うですし、某社でバンドルした「Data Impression」や、「NIFTY Manager」
などの通信系ソフトも、正常に動作しなくなる事態が出ています。

 慌てる乞食はもらいが少ないの典型ですね。昨日紹介したセキュリティホールのパッチは英語版が出ていて日本語版は今週中には出るらしいというので、週末IE4.0を入れようと思っている人は、もうちょっと待って、そのパッチが正しく動いているという評判が出てからインストールしたほうがいいでしょうね。

 某社パソコンでは、HTML形式の「オンラインマニュアル」をプリインスト
ールしていて「IE 3.0でこれを見てください」という形にしていたのですが、
IE 4.0を入れるとこれが見られません。お客様もいきなりマニュアルが見ら
れなくなるので動揺されて電話をかけてきますし、これが商品クレームまで
発展すると、正直言ってやりきれない気持ちになります」

 ほんと、現場で頭に血が上ったお客さんの相手するのは大変です。府中の競馬場やら多摩川競艇やら京王閤の競輪に行ってるとよくわかります(爆笑)。健康だけには注意してください。体や心が壊れちゃ、おしまいですもん。

先週の会議で「今年発売するパソコンについては、IE 4.0はバンドルしな
い」という事に決まりました。当初は全モデルにIE 4.0がバンドルされる
予定でしたが(中略)
 もちろんその決定が伝わった瞬間、サポートセンターに何とも言えない
歓声というか喚声が上がったのは、内緒です(笑)。

 内緒ですってことですが、(笑)があったので、いいかなと思って書いちゃいました。まずければメールください。^^;

IE3.02の困った事

 ぼく、試したいことがあって、IE3.02をインストールしてみました。1年ぶりくらいでIE3.0系を使ってみて、思ったんですが、いいですね、このソフト。いや、ほんと。デブなCommucatorに比べて起動が軽いもんね。見直しました。ActiveXなんかは全部殺してるけど、Javaだけ使ってみたら、以前よりまともに動いている感じ。でも、一度使ったアプレット、キャッシュをクリアしてからじゃないと、2度目はIEがクラッシュするのはなぜ? 昨日は、これでハマって仕事が進まなかった。JavaScriptは相変わらず非互換で使えないね。VBScriptは使ってる人、みたことないしね。Back/Forwardボタンの仕様もいまとなっては使いにくいですね。Internet Mail&Newsは相変わらずデタラメなヘッダ付けるわ、腐ってる。結局、古川会長、直すとか威張っていってたのに、直さなかったのね。

 IE3.02の悪いところばかり並べて、困った事だとしているように読めますが、真意は、IE3.02って軽くてかわいいと見直した、自分の心のとまどいが、困ったなと思ったわけです。氷舞の鮫島の心境ですね。このままじゃ、IE4.0を入れると、「司法省は人間のクズ。偉大なマイクロソフト様の作品にケチをつけるのとは言語道断。人道的にも車道的にも許されない」っていいそうだもんな、おれ。でも、IE4.0は軽くてかわいい系統じゃないから、問題なしかも。グラフィックは出ないけど、UNIXで使っている人が多い、Lynxは、ぼくにとってほんとに軽くてかわいい系です。あれで普通、十分だよね。ActiveXやJavaScriptやJavaとかやってるから、セキュリティがどんどん低下するわけだし、そんな機能がないブラウザなら安全なんだもん。

1997/11/12

Intel PentiumとMMX Pentiumのバグ

 乳の詫び状に書いたのと同じですが、セキュリティの弱いActiveXだと非常に怖いので、MSのセキュリティネタということで、ここにも載せておきます。

 Intel PentiumとMMX Pentiumがハングしちゃうバグ(Pentium II、Pentium Pro、486やAMD K6は関係ないようです)。Kenjiさんが教えてくれて、草野さんが追試してくれました。ほんとにマシンがハングしますね。原理からしてOSには関係なし。NTでもLinuxでもFreeBSDでも実際に落ちたことが確認されています。DOSでSymdeb(ちょっと古いプログラマには懐かしいでしょう!!)でもいいし、Cでも何でも簡単に書けます。何しろ、たった4バイトのプログラムだもん。これ、PentiumやMMX Pentiumマシンを使っているプロバイダにシェルアカウントがあると、サーバを簡単に落とせますね。CGIでもいいしね。ま、でもそれはプロバイダ側で誰がやったか調べられるだろうから、プロバイダのマシン上でやる奴はいないと思うけど、どこかに侵入したら面白がってやる奴はいるでしょうね。もっと怖いのは、例によって、ActiveXです。このソフトが降ってきた途端、マシン、クラッシュだもんね。IEユーザはまた心配のタネが増えましたね。

IE4.0のセキュリティホール

http://www.l0pht.com/

http://www.l0pht.com/advisories.html

http://www.l0pht.com/advisories/ie4_x1.txt

 またIE4.0の新しいセキュリティホールが見つかりました。やっぱ、まだまだ出ますねえ。Thanks > 草野さん。これ、とても深刻なバグです。

 Win95+IE4.0だと、長いURLの処理にバグがあって、バッファオーバーフローが起きて、ページフォールトが起きたり、任意のネイティブコードが実行できるとのこと。すごいですね。任意のネイティブコードですからねぇ。上の話(Pentiumのバグ)と組み合わせられたら、無敵ですね(苦笑)。IE4.0で実際に体験できるようにしてあるんですが、そのページに「What do I want to infect today?」とあるのが、笑わせてくれます。実際にやると何が起きるかわかりませんから(一応、autoexec.batを書き換えることにはなってますが)、試すときは覚悟してやってください。

 付け加えておくと、このバグがあるのはIE4.0スイートとなっていて、ブラウザのInternet Explorerだけではくて、Outlook Express(メールもニュースも)、Windows Explorerもこのバグを抱えています。結局、共通モジュールにバグがあるから、それを使うのは全部爆弾を抱えているということです。

 しかも、IE4.0から入ったセキュリティゾーンも無効。最高レベルのセキュリティにしても、全然だめなんだそうです。MSは、セキュリティゾーンって、万全だと言い張ったんじゃなかったかな。

 対策は現状ありません。MSがパッチを出すのを待つだけです。ウェブサーフィンもメールやニュースの読み書きも止ってはいけないと指示が書いてました。簡単なのは、例によって、IE4.0を使わないことです。

 もっと詳しいことは上記URLへ。この会社は、NTのセキュリティのことでも、紹介した記憶があります。

 そういえば、このバグの説明の最後に、英語の俳句が書いてありました。なかなか洒落た人なんですね。

 それから、おーい日経ネットナビ、すぐ、これ、載せろよ。


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