インプレスウォッチ編集部の山下ともうします。 まず、今回このように読者のみなさまに誤解を与えたのは、当社 編集部の文章の力量のなさであり、ご迷惑をおかけしましたこと 先にお謝りいたします。 まず、当社ではジャストシステムからのFAXを受け取り、内容が 『事実誤認』、『フェアでない体質』という、機能比較ではない ポイントが中心だったため、一方的にジャストだけの主張を報道 するのは問題がある判断し、ジャストシステム、マイクロソフト の両社にコメントを求めました。 (機能比較であれば、その事実・虚偽はユーザーの判断にゆだねる ことが可能ですが、主観的な非難合戦の場合は、報道すること自身 がその非難合戦に利用されることになる可能性があるため) この際、両社からは趣旨をようやくすると以下のようなコメントを いただきました。 ジャストシステム ・(全文を公開してよいかとの問いに対して)そのFAXは  リリースではなく、Microsoftの誤ったキャンペーンを  そのままアナウンスされてはこまるので、マスコミ各社  お知らせしたまでである。全文を掲載されては困る マイクロソフト ・(ジャストの反論に対して)反論されたポイントをは、  弊社のデータではなくて、第三者機関のデータであり  弊社が、改変したりしたというデータではないので、ア  ンフェアとの主張は心外である。しかし、今回は機能比  較的な反論ではないので、これに対してマイクロソフト  が公式に反論するようなことはしない。 ジャストシステム側で「リリースではなく私的な文章である」と主張 され、かつ今回のケースでは「アンフェア」と「脅迫的な宣伝」と いうジャストシステム側の主張が伝われば十分と判断し、先日のよう な記事になったわけです。しかし、確かに読者から見ればどのような 判断過程を経てこのような文章になったか不明なわけで、我々の文章 表現上の落ち度であると反省しております。 大変遅くなってしまいましたが、上記のような反省を元に本日中に、 訂正原稿を掲載する予定としております(若干遅れるかもしれません が)。なお、今回も全文を掲載することはいたしておりません。これ は、その意味的要約で趣旨を伝えることが可能だと判断しているから です(前回は適切な要約ではありませんでしたが)。取材先が、その 全文の公開を拒否し、かつ報道の内容において、全文の公開が特に大 きな意味をなさないと判断する場合、取材先の意図は尊重されるべき だと判断します。 なお、下記の疑問に関してですが、 > >ユーザーの目に > >触れるWebなどの公の場所で行なわれることを期待したい。 > > などとはいえないはずです。自らが公にしてユーザーの目に触れる > ようにするのがメディアの役割です。 我々としては、根拠が読者に判断できない「データが公正であったか どうか?」や「アンフェアな体質」などという部分で、ユーザーの目に 触れるようするする必要はないと判断します。我々が、望んでいるのは ユーザーが判断できる、機能や性能の部分での競争であり、そうした ことが公の場で論争されることです。たしかに、今回の文章では、そう した弊社の意図が伝わらない形で掲載したわけで、まったくの落ち度で はあります。この点は深く反省し、今後に生かしたいと思います。 ご指摘大変ありがとうございました。 ------------- (株)インプレス ウォッチ編集部 山下憲治 (以下略)