#15

music out of the moon
Music by HARRY REVEL
1947年

1.LUNAR RHAPSODY 
2.MOON MOODS
3.LUNETTE
4.CELESTIAL NOCTURNE
5.MIST O' THE MOON
6.RADAR BLUES


 月の光がまだまだロマンティックな時代の逸品。当時最新の奇妙楽器テルミンを前面にフューチャー、オシャレな感じのムードミュージックにテルミン(テルミン演奏/Dr.サミュエル・J・ホフマン)の揺らいだ電子音が乗ると言う一聴するとモンドな雰囲気。エキゾチックミュージックのオリジネイター、レス・バクスターがオーケストラとコーラスアレンジをしている関係からそっちで語られます。
 モンド/テルミン主体で聴いていくとそんな感覚にもなりますが、月の光の波動をテルミンの揺らいだ電子音に見立てたかの様なサウンドはとても暖かみがあって素敵です。

 現在テルミンはロックミュージシャンの飛び道具としての使われ方が主ですが、
こちらは、(まぁ、飛び道具としてが大なのですが)色付けとしても主役になっています。
 ただ、あまりこんな奇妙な楽器が主役になると大体において音楽が実験的になり過ぎてぶち壊れた感じになってしまうのですが、そこは手練のレス・バクスターがついています。主は音楽に引き止められていて、やはりその事がこのアルバムを得難いものにしているのでしょう。

テルミン好き、月好き両方共にお勧めの作品です。


これがオリジナルの「テルミン」
一説ではエーテルで動く…?
これは真空管とかですが、今では
トランジスタのテルミンもあり。