#13

朧月夜〜祈り
中島美嘉
2004年

1.朧月夜〜祈り 
2.沙羅 
3.月の沙漠
4.雪の華(silent version)
5.朧月夜〜祈り(acoustic mix)
6.沙羅(jazztronic remix)
7.朧月夜〜祈り(Instrumental)


 2004中秋の名月記念第1弾

 10万枚完全生産限定盤という「限定」には程遠い限定盤。タイトル曲 「朧月夜〜祈り」の葉加瀬「太り…」太郎のアレンジは多分にアジアを意識したストリングス(ヴァイオリンと琴)とエレクトロなアレンジがちょっと大陸臭漂いますが、今の時代にあっているといえるでしょう。その意味では大味な感も。その意味では本CDに収録されているアコースティック・ミックスのほうが僕的な好みでは上。
 付け足しの「〜祈り」の部分は歌詞からしてもまさに大陸っぽく聴こえて付け足し以外の何でもなしです。
 「月の沙漠」はこちらのほうが本来の彼女にあったアレンジに聴こえます。しかしながらこれも深みが出ていません。ウィスパーっぽい声質で上手く表現しようとしているのは分かりますが、その声質が何か違う気が。 僕があまり彼女の声質が好きでは無いせいもあるのでしょうか、楽曲が今の人との隔絶感も存在するのかもしれません。「じゃあ買うな」との意見もありますが、「月」ですからねぇ。そのへんは病気ですので。

 楽曲は良いんです、なんてったて「朧月夜」に「月の沙漠」ですからねぇ。日本の大名曲ですよ、この詩情溢れる世界は。
 お勧めはカルメン・マキの93年作「MOON SONGS」の「月の沙漠」。異国情緒を漂わせつつ、原曲ムードも大切にしたいい作品です。「朧月夜」は今の所唱歌でしか聴いた事ないですねぇ。そんな意味ではいい曲をやってくれて嬉しいです。



カルメン・マキ「MOON SONGS」