#10

LUNA LUNA
ルナ・ルナ/ヴァレンシア
2001年

1.THE MOON 
2.GABBA GIRL 
3.YO YO 
4.LUNA LUNA 
5.HIJO DE LA LUNA 
6.ILLSIA extended version


 デビュー当時は「クイーンのコピー」だとか悪口を叩かれていたオランダのアーティスト。でも、オリジナリティなんてのはもともと最初っから備わってる人なんていないんだから、最初は自分がかっこいいと思っている事をするものです。ってそんなコーナーじゃありませんでした。

 最初にも示した通り、クイーンの影響はモロに受けてます。ただ、彼の出自、インドネシアとオランダのハーフということと、オランダとスペインを行ったり来たりする生活というあたりから彼のメロディラインの特徴的な部分、南西ヨーロッパ的な哀愁を帯びた華やかさがつちかわれたのではないでしょうか。
 そんなメロディラインがとても「月」に似合います。そして彼の声がまた情熱的かつ繊細でこれもまたいい感じ。5曲目の「HIJI DE LA LUNA」はジプシーの物語りなのですが、もともとジプシーは母神として月の女神を信仰する一団としての側面もあり、救世主の神の子も月へ昇天する神話が伝えられています。
 ヴァレンシアがそんなジプシーの事も頭に入れていたかは想像の域を出ませんが(多分知っていたと思う)なかなかやってくれるなぁと感心しました。月好きにはオススメの1曲です。(その他もいいけどね)


MICP-10264
(¥1,800)

レコード店での置き場所は
ロックもしくはヘビメタ/ハードロックの場所に
置いてあります。