ワンダー・ブギ
石野真子
阿久悠/曲:馬飼野康二

  阿久悠追悼記念ですが、ウチのサイトです。僕が勝手に決めた裏名曲を紹介します。

 わたしの首領(ドン)と呼ばせて下さい〜(「わたしの首領」より)なんて石野真子に対して凄い歌詞を提供した阿久悠、この曲にはまだ燃え盛る恋心が読み取れた。しかしここで紹介する「ワンダーブギ」は情景描写が基本であるのだが、その情景がただ事ではない。なんのための描写かがまったく理解不能。そのうえ前サビのかけ声がさらに不可思議世界を醸し出している。

歌詞はこれ。

「ブギウギ・シュワッチ ブギ・ドゥワー」という頭にこびりつく様に残る天才的なフレーズがたまらない。そしてさらに歌詞を見れば前述の理解不能の意味が分かると思われる。
「ブギ」から無理矢理連想するT.REX=マーク・ボランの歌詞をも彷佛とさせる世界が展開されているのである。キレまくる阿久悠の筆さばきは酒好きだったと聞くがそのせいか?いやいや、これこそ天才の為せる技であると確信する。
 こんな裏名曲から超有名曲までが網羅されている作詞家も珍しい。今のシンガーソング系では大真面目に作る事の出来ない、これこそが職業作詞家の真骨頂であるのかもしれない。

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