声優もの、一応聴きますが僕的な考えからやっぱりサウンドが面白く無いと全然ダメなんですね。
　イメージ的にはヘビメタ崩れのギターサウンドに臭い本人歌詞ってのはパス。曲展開が面白きゃ聴くかも知れませんけどね。

　そんな中で面白いものと言えば声優本人が「おもちゃ」「企画」である事を自覚してそれに「本気」になって力を入れたり抜いたりしてる物ですか、そのイイ例がここで上げる本作。
　現在売れっ子声優の桑島法子と豊嶋真千子の限定ユニットで、作家陣の異様さが特に目立つ(僕的には）大傑作です。
　サーフコースターズ、佐藤清喜、宮田繁男、鴨宮諒、高浪敬太郎、西村麻聡等、まぁよくもこれだけ（知ってる人は知ってる）妙な人材を揃えたなぁと感心しきり。
　当時流行りの渋谷系にも通ずるスパイ物、サーフ、フレンチ、エレポップとこれまた参加メンバーの多彩さを反映する曲作りといい、インターミッション的に入る曲（3.6.9.12/作曲佐藤清喜）をアルバムにちりばめて、エセっぽいトータル感もまた、たまりません。これは一聴の価値ありです。