第5回目

BUGGLES

THE AGE OF PLASTIC
邦題 プラスティックの中の未来
(現在の邦題 ラジオスターの悲劇)
1979年 イギリス

 第1回目のときにも書いたけど、この頃の未来感溢れるサウンドがたまらない人ならもう、手放しで喜べます。その意味で現在の邦題よりも前の邦題の方がだんぜんキマッテます。もちろん、曲名、詞も未来感溢れるものとなっています。
 
 各国でナンバ−1ヒットした、" VIDEO KILLED THE RADIO STAR"(ラジオスターの悲劇)を含み、そのことでもまた評価されているのですが、それだけでなく、現代テクノポップの元祖的な意味でも評価されてます。
 サウンドは
超ポップ。いかにもブリティッシュ・ポップな感じです。それに加えて、シンセサイザーの使い方が当時としてもとても斬新的、現代のサンプリングに近いようなこともやってます。曲もまた前述の「ラジオスター〜」をはじめ、ポップスのオンパレード状態。僕の好きな「良い意味で捨て曲」もアレンジ次第でかなり良いものになるのだなぁと感心出来る作りです。
 
「プラスティックの中の未来」というとちょっと無機質な感じを思い浮かべるかもしれないけれど、このアルバムに限ってそんなことはありません。非常に手作りの部分とテクノロジーが良い塩梅でブレンドされています。特にBASSの音がとてもかっこいいです。

 これはやはりメンバーの
トレバー・ホーン(VO,B)によるとこが大きいです。彼のその後の活躍ぶりをみても、この頃から既に素晴らしいプロデュースの才能が開花していたようです。また現エイジアのジェフリー・ダウンズ(KEY)の存在も忘れちゃいけません。彼の才能はどちらかっていうと、いわゆるプログレ系のキーボード奏者に見られる「派手な早弾き」とかよりも音色の選択や、曲のアレンジなんかに向いてる様な気がします。(テクニックも一流だけど)

 やはり核となるのは「ラジオスター〜」でしょう。起伏があり、かなり凝った曲構成ながら
超ポップ、(当時)どこにもないサウンドという点でも素晴らしい歌です。
 1曲目の「AGE OF PLASTIC」(邦題プラスティックの中の未来)、5曲目「CLEAN CLEAN」、6曲目「ELSTREE」(想い出のエルストリー)がお勧めでしょうか、しかしながら、その他の曲も前述したように良い仕上がりです。
 
 彼らはこのアルバムの後、YESと
合体(または野合とも)、これまた素晴らしいアルバム「DRAMA」を残しますがその後YESは解散、2枚目のアルバム「ADVENTURES IN MODERN RECORDING」(邦題:モダンレコーディングの冒険、この邦題もまた素敵)を発表します。これもまた素晴らしいアルバムなのですが、そのお話は後ほど。 

DATA
日本盤(現邦題ラジオスターの悲劇)
PHCR-18759
輸入盤ではボーナストラックが3曲入ってます。