CAUGHT IN THE CROSSFIRE

JOHN WETTON

1980年 イギリス



1. TURN ON THE RADIO

2. BABY COME BACK

3. WHEN WILL YOU REALIZE?

4. COLD IS THE NIGHT

5. PAPER TALK
6. GET AWAY

7. CAUGHT IN THE CROSSFIRE
 
8. GET WHAT YOU WANT
 
9. I'LL BE THERE
 
10. WOMAN

 

 エイジアの中心人物であるジョン・ウエットンは所謂「プログレ者」の範疇で語られ、
それを始めた直後はそのポップさに「裏切り者」やら、「魂を売った」だの烙印を押されてしまっていた過去があります。
 まぁ、彼の経歴がプログレの王道を辿って来たのでそんな風に言われてしまうのですが、60年代から活動していた人が元々からそんな資質を持っている訳もなく、彼も最初はヒット物のカバーから経歴は始まります。

 そんな彼の、エイジアを始める前に発表したファースト・ソロはジョン・ウェットン流ポップス全開、その前にプログレバンドをやっていたとは思えない仕上がりです。
 サウンドを一言で表現すると「金のかかってない(地味な)エイジア」。彼が後に開花させるポップセンスの雛形(キメの曲タイトル連呼等)を聴く事が出来ます。
 メンバーもエイジア的スーパーバンド・メンバーでなく、ロキシー・ミュージックのフィル・マンザネラ、バッド・カンパニーのサイモン・カーク等、「裏エイジア」の様な印象(笑)も。特に2曲目はそんな感じが良く表されています(というよりまんまなのですが)。

 僕はこのアルバムが一番好きです。これが最高傑作なのではとさえも思っています。確かにエイジアのサウンドってカッコいいのですが、アレンジが「もったり」し過ぎてるんですよね、僕の好きな「過剰」とは違った意味において「過剰」なんですよね。
 その点、本作は「金がかかっていない」「過剰なエコー無し」な分だけ彼の本質が良く見えます。ただポップスとしては超ポップ。メロディの良さがそれだけ浮き上がり、分かりやすくなっています。素直に楽しめるんですよね。
 各曲共に非の打ち所がないのですが、このアルバムのベストトラックは、今でも彼のライブで演奏される7曲目。彼の担当楽器のベースのラインがメチャカッコいいです。
 彼の経歴、UK〜エイジアというスーパー・バンドに挟まれた中で目立たないアルバムですが、ブリティッシュロック/ポップ好きにはぜひオススメ。