その1


Perry & Kingsley
ペリー&キングスレイ





THE SOUND FROM WAY OUT
(1966)

KALADESCOPIC VIBRATIONS
(1967)
1. UNIDENTIFIED FLYING OBJECT
2. THE LITTLE MAN FROM ERATH
3. COSMIC BALLAD
4. SWAN'S SPLASHDOWN
5. COUNTDOWN AT 6
6. BARNYARD IN ORBIT
7. SPOOKS IN SPACE
8. GIRL FROM VENUS
9. ELECTORONIC CAN-CAN
10. JUNGLE BLUES FROM JUPITER
11. COMPUTER IN LOVE
12. VISA TO THE STARS
1. THE SAVERS
2. UMBRELLAS OF CHERBOURG
3. STRANGER IN THE NIGHT
4. ONE NOTE SAMBA-SPANISH FLEA
5. LOVER'S CONCHERTO
6. THIRD MAN THEME
7. FALL OUT
8. BAROQUE HOEDOWN
9. WINCHESTER CATHEDRAL
10. CAROUSEL OF THE PLANETS
11. TOY BALLOONS
12. MOON RIVER
13. MAS QUE NADA
14.
PIONEERS OF THE STARS

 


THE ESSENTIAL PERRY & KINGSLEY

まずはベスト盤という方にはこちらをオススメ。


 「電子音楽」と書くと何かこ難しそうで難解なイメージがあります。実際そんな感じの作品が多い(そんなのも解らなさ加減が結構面白かったりするんです)のですが、第1回目はそんなイメージとは違う人達「Perry & Kingsley」(通称ペリキン)の作品を御紹介します。

 今でこそ、シンセサイザーなる楽器により、所謂電子音楽モノは比較的簡単に創れる様になりましたが、彼らが最初に作品を発表した当時はそんなものはありません。シンセ以前の話になります。
 彼らは初期の電子楽器やら効果音をテープを速くしたり遅くしたり、または周波数変調させたりする苦労をして1枚目の「THE IN SOUND FROM WAY OUT」を創り上げました。

 彼らのサウンドの魅力はわかりやすい事と理屈抜きに楽しい所です。赤ちゃんの泣き声やその他の効果音をリズムトラックにしたモノやら、(当時は)どう出しているのか解らなかった不思議な音色。そして未来感、SF感溢れるタイトル。カヴァー曲にしても、彼らのオリジナリティー溢れるアレンジでとても素晴らしく、変わったモノになっています。
 その未来感溢れるサウンドのわかりやすい例はディズニーランドの「エレクトリカルパレード」のテーマを思い出していただければよろしいと思います。実はこれ、彼らの作品「BAROQUE HOEDOWN」のリメイクです。(2枚目のKALIDSCOPIC VIBRATIONSに収録)

 渋谷系という概念が流行した当時に、彼らの作品もずいぶんともてはやされ、そのおかげか渋谷系以前はは色物・珍品扱いだったものが(ちょっと違った意味になったきらいはありますが)評価を得て今、こうしてCD聴ける様になりました。様様です。
 ただ、あまりにお手軽に聞こえるせいか「軽音楽に電子音を乗せただけ」との批判も出て来ました。実際その電子音を作ったり、それを曲にしていく苦労は並み大抵のものではないのですが、近年までの低評価、色物扱いされていた後遺症か、はたまたこの様な音楽を評価する事にためらいがあるのか、そんな事を言う輩が存在します。しかしながら「電子音楽」をその親しみやすい音でより身近にした功績は評価に値しますし、当時の宇宙空間や未来世界に対する憧れ、イメージの方向性を(その音楽を聴くとそんな事が思い出されるような方向性)決め、表現している事を評価するべきです。
 「軽音楽〜」の批判をする、現在進行形のリアルなものだけを良しとしてそれ以外を読み取れないロック系、もしくはアカデミズムに染まった低い程度の有名評論家共の言う事など話1/50000以下位でいいんです。

 当時の未来感と空気を汲み取ったかのような不思議な音楽を、現在は夢見ていた頃の未来、パスト・フューチャーとして楽しむ。その中から埋もれていた新しいものも感じていこうって、そんな音楽なのですから。