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ニール・セダカと言うと現在50代とかの方には懐かしいお名前でアニメファン的にはzガンダムの主題歌の作曲家として有名(?)です。
彼の最初の活躍時期は所謂「オールディーズ」という言葉で分類されてしまう時代。「カレンダー・ガール」「おお!キャロル」「恋の片道切符」等大ヒット曲多数で、まさに黄金時代でした。
それがビートルズ等のロックシーンの隆盛により、甘いだけ(と僕は思わないが)と言われてしまうポップスの部類と認識されてしまい衰退していきます。
僕はこの「オールディーズ」という言葉には多少の反発があります。一般的にオールディーズの形態を持つ曲なんてこの21世紀になっても存在し、ヒットもしています。歌詞を見たってそれはあてはまります。言葉が現代的なだけで本質的なところは変わってないと思います。
そんなんでなにが「オールディーズ」なんでしょう?要は「ロック」の方が上等で、若者の意識を代弁していてよりリアルであり、甘いだけのポップスなんてのはっていう音楽上の差別意識が働いているのだと思いませんか?時期的にバディ・ホリー以降ビートルズ以前の音楽には特に酷い扱いがされていました。ただノスタルジックな「オールディーズ」として。
今でこそそんな事は無くなってきましたが、つい最近まではそんな感じがあった気がします。特にロックを標榜する評論家にはその傾向が強いですね。閑話休題。
しかしその彼が70年代に復活します。それも後に10ccとなる4人のメンバー(当時はHOTLEGS)の全面的なバックアップを受けてです。
最初、イギリスに渡った彼はその復活劇にエルトン・ジョンの力を借ります。そしてアルバム製作には4人の才気溢れる10ccのメンバー。それはもう大ポップなんですよ。彼ら4人にしても彼らなりのアメリカン・ポップスへの情景があったのかもしれません。
72年に「Solitaire」というアルバムをイギリスで発表。その評判に気を良くしたのか、4人の若者が気に入ったのか同じメンバーで73年「The
Tra-La Days Are Over」を発表します。
本作はアメリカ凱旋作として前述の2作と74年の「Laughter In The Rain」からのアメリカ編集盤。現在音源はこれが一番手に入れ易いんです。
一聴して感じるのは3、7曲目の超有名曲は言わずもがな、素晴らしい彼のメロディ・メーカーぶり。そして、その甘く透明感のある伸びる声はヴォーカリストとしても1級品。特にバラードナンバーの5曲目はもうしびれる様な感じさえします。
60年代中期〜後期と不遇の時代(チャート的にはなんですよね、これが。彼は黄金期当時から自分で曲も作っていたので印税収入等、他の歌手が困窮する中、困らなかったのです)を乗り切った彼はもう張り切りまくっています。ビートルズ以降、ロックの多様化というか、聴く人の耳が広がったせいもあるのでしょう。その意味では皮肉なものでもありますね。
10ccがらみな人だけでなく、70年代ポップスファンにとっても楽しめるいい作品です。「オールディーズ歌手」なんていうしがらみはとっぱらって聴いてみて下さい。絶対いいです。
ちなみに言えば「オールディーズ歌手」と思われている時代の曲だってとても素晴らしい曲ばかりです。もっとポップスとしての完成度とか、その辺を分類の言葉に惑わされずに評価されてもいいのではないでしょうか?
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