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2002年は前年度に較べると散漫と言うか、多様と言うかって感じで、核は存在しないものの、僕的には好きな人達、好きな感じが出て来てちょっと嬉しかったです。端的に言うと「趣味的」なアニメソングの増加。
それがモロに出たのが「ちょびっツ」のOP「Let Me Be
With You」と初期ED「レーゾン・デトール」。共に洋楽好きポップスファンには嬉しい感じの曲調。ソフトロックっぽく、70年代っぽく、「こんなんアニメファンにリスペクトされるのか?」と少し考えました。僕は聴いた途端に「うお〜!」って感じでしたね〜。それにEDは永井ルイだしね。
あとは「千年女優」主題歌「ロタティオン Lotus-2」はいつもの平沢進でもう「よしっ!」て感じでした。と言ってもこの歌、「千年女優」の為に作った歌ではなかったんですけどね。
作曲家さんでは、菅野よう子に続き台頭した女性作曲家「梶浦由記」もちょっと気になってます。
今ではすっかりアニメグループになってますが、彼女が以前のグループ「See-Saw」を再起動させて、主題歌は高性能、劇伴は高品質と作品を連発し、今一番油が乗っていますね。成功した理由としては最近のアニメソングには珍しい、アニメ界におけるTWO-MIX的な作り込みポップス熱の再燃。それが単なる最新デジタルビートに乗っかってるだけの歌謡曲でない雰囲気、民族風味というかオリエンタル、エキゾを感じさせる所でしょうか、良く出来ています。
ただ、完成され過ぎちゃってるきらいはあるので、これからいかにして「隙」を出して行くのか難しいですね。まぁその「隙」のためのオリエンタル、エキゾなんでしょうけど。
職業作家としての意地は田中公平が「キングゲイナ−」のOP「キングゲイナー・オーバー!」で見せてくれました。やはり職業作家の作る物は違います。アニメ的な「燃える」という観点からの作品は職業作家には勝てません。その意味でも、とてもイイ曲。それにモンキーダンスが踊れるし(笑)。
そんな王道と趣味性のバランスは菅野よう子は良い位置ですね。坂本真綾という、菅野の世界を表現出来る人材を確保し、さらに最近は坂本真綾本人の色までも濃くなって来ていて、イイ関係が作られています。アニメを抜きにした別の意味でも良質な曲がこの2人からは生まれていて、もっと一般的な評価もあって然るべき。「ラーゼフォン」の主題歌「ヘミソフィア」は一聴に値する名曲。
そんなとこを押さえて2002年良かったのが2点、なぜか「猫の恩返し」の主題歌「風になる」(笑)、それもEDヴァージョンでないやつと「POPEE the ぱフォーマー」の主題歌「ポピー the クラウン」です。
「猫〜」は王道ポップスアレンジの妙とあの浮遊感はアニメと相まってとても幸せな音空間を感じる事が出来ました。ウクレレの音色が良かった事もあるのですが。これでつじあやのにはまったアニメファンも多いのでは。
変な聴き方ではサビの「ララララ」の所から聴こえる無音階の電子音の「ニュウイ〜ン」てのがとても好き。嫌な聴き方してますね。
「POPEE〜」はナンセンスな歌詞にインドなメロディでもう頭クラクラ。
ピカソケダリ トビデボン
アダマノナカ プワプカリン
ギクシャク ホダラ
ケセラセラヴィ ビビデボン |
ポピー the クラウン
words:平出よしかつ/music:手塚理
こんな感じの歌詞がインドなメロディに乗って続きます。久々のナンセンスアニメソングに心を奪われちゃいましたね〜。本編もそんな感じでしたが。
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