| 「あたし、マンガみたいな、映画みたいな音楽をやりたいなぁ。」 |
ライナーより抜粋
VOCALのMai(八木田麻衣:東京パフォーマンスドール)のこの一言がアルバム製作のきっかけだったらしいのですが、その一言がこんなイイ作品を創り出しました。
企画色が強いながらもこの統一感。ローリー寺西と永井ルイの趣味丸出しサウンドと、いじられに徹する八木田麻衣のがんばりがイイ具合にミックスされてます。アイドルがいじられ役に徹することで良い方向に作用する、本人の資質もあるのでしょうが、それの好例とも言える作品です。まぁ、TPD(東京パフォーマンスドール)好きにはウケそうなものではありませんが。
曲はローリー色、すかんち的なモノや、永井ルイ色である70年代ブリティッシュ・ポップの影響を素直に出したサウンド。企画色が強いと僕が思った理由はそこなんですが、ただそれだけに終わってない所がミソ。マニアックでありながらもしっかりと聴けるポップスになっています。
前半〜後半に行くにつれ洋楽なネタ満載で、ELO好きには4曲目がオススメです。本アルバムのベストトラック。6曲目はクイーンの一番有名なあの曲(あえて伏せます)が元ネタとしてあるんですが、Bメロが難波広之の1986年のアルバム「飛行船の上のシンセサイザー弾き」の「ソラー・ラヴ」の完全パクリ。Aメロは微妙に変えてますが、何故、これをしたのかはちょっと首をひねる所ではあります。7曲目はテクノ歌謡の先鞭をつけた榊原郁恵のカバー。
その1年くらい前に八木田麻衣名義のシングル(メンバーはご同様)がありまして、この企画の雛形とも言える作品になってます。タイトルの「魔術師」(ウィザード)と聴いてピンときた方、ちょみっとはずれです。オールディーズっぽいメロディの再構築と言う意味ではロイ・ウッド的ともとれます。方法論は違ってますけど。
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