PALM symphony
(劇場用アニメーション PALM O.S.T.)
2002年 日本
ハラダタカシ
VICL-60849

PALM songs

(劇場用アニメーション PALM ミニアルバム)
2002年 日本
新居昭乃・ハラダタカシ
VICL-35351

 

 ひとまずソング集の方から。
 えっと、テーマソングの「空の青さ」。劇場では絶対映える曲ですね。新居昭乃の声が、映画館の様な閉鎖された大きな空間で響き渡るのを考えただけでもゾクゾクします。そして大仰一歩手前の劇場で映えるストリングスの響き、劇場に見に行きたい(そして聴きたい)ものです。
 そしてもう1人の主役、ハラダタカシ。一般的には「オンド・マルトノ」という楽器の奏者としてその名を知られています。
 オンド・マルトノという楽器を簡単に説明しますと、原理的にはテルミンと同様、2つの高周波発振器の掛け合わせで起こるサイン波を音源として使う電子楽器です。姿形は僕の説明では多分解らないと思います(というより説明しにくい)ので、ハラダタカシ氏のHPを参照して下さい
   アドレスはhttp://www.246.ne.jp/~mirabeau/onde/
 テーマ曲「空の青さ」ではイントロ、間奏部等に使用されていて、独特の存在感を醸し出しています。これも劇場で聴いてみたいです。2曲目「シアンの歌」はヴォーカルとオンド・マルトノだけの小品。不思議なアンバランス感がとてもしっくりきます。4曲目「Java d' Alma」はハラダ自身のヴォーカルによるシャンソン。オンド・マルトノ自体、フランス人が発明した楽器なのでシャンソンにもよく使われているようです。
 他にもアニメでは「ガサラキ」の挿入歌「Vanity」(個人的には名曲で、勝手に「月」の系列曲に認定)。彼のオンド・マルトノが大活躍しています。

 で、サントラです。オンド・マルトノ全開です。現代音楽風のオーケストレーションが、作品の不思議な内容を物語っているかの様です。曲も劇伴を専門にしている人ではない面白さがあって楽しく聴けます。
 また「symphony」とうたってるだけあって、全編通しで聴いてみると良い一体感があって、これもまたイイ感じです。
 演奏は、菅野よう子作品でお馴染みのワルシャワ・フィルハーモニック・オーケストラ。すっかりアニメ交響楽団になってますね。
 でも、こういう感じの響き、アメリカ的でない、多分に欧州的なオーケストレーションの音を出すには外国の楽団の方が似合ってます。
 別に外国の楽団に信奉がある訳じゃ無いけれど、どうも日本の楽団だと何かが違うんですよね、言葉で表現するのは難しいのだけど。特に重苦しい感じとかはそう思います。
 ホントは作品を見てから聴くのがスジなんだろうけど、これだけで聴いても良い位のクオリティがあります。オンド・マルトノのアルバムとして聴いても良いです。不思議な世界を楽しみましょう。



ハラダタカシのアルバムは現在4枚
彼のHPを参照して下さい。

ガサラキの挿入歌「Vanity」は
餓沙羅鬼伝承音楽と
イメージアルバム/メトセラの七つの刻印
に入っています。