RADIO
FANTASY 1. RADIO COSMOS 2. ふたりのシーズン 3. ラジオ・ファンタジー 4. YOMOTOLO-WAITA 5. チャイナ・ステップ 6. RADIO JAPAN 7. イミテーション・チャチャ 1. モーニング・メニュ 2. MAGIC VOX 3. スパイ大作戦 4. DUBLING RADIO 5. LISTEN TO ME 6. I NEED YOU |
REAL 1. ジャーマン・ロード 2. BROKEN DUMMIES 3. ロンリー・パイロット 4. IN Side/ OUT Side 5. ミステリアス・ナイト 〜OUT Side / IN Side 1. HEIDELBURG SYMPHONY 2. FUNK#9(A present for disco people) 3. NEU!(Changing the history) 4. HELPLESS SOLDIER 5. LUNATIC GUITAR |
80年代モノの再発ブームももう旬を過ぎ、自分的な真打ちはやっとのことで再発される今回の一風堂。一般イメージが「すみれSeptember
Love」なので大衆ポップ寄り(その事を否定するものではなし)のテクノと思われています。しかし、今回アルバムが再発されて多くの人に聴かれる事でそのイメージがほんの一面だった事が理解されるでしょう。 一風堂のサウンドは音楽をカリカチュアライズド(戯画化)した様な所があり、パンク〜ニューウエイヴ、テクノ〜アフターテクノと時代の流れに対応しながらも自分達のサウンドにどっぷり浸かる事はなく、たぶんに戦略的なサウンドに感じます。また、ポップの線を崩さないところは何もかも飲み込む歌謡曲的ですらあり、ある意味「イイとこ取り」なんて批判もあるにはありますが、そのイイとこ取りが音楽に格好良く寄与しているのだから始末に終えません。彼らが残した4枚のオリジナルアルバムの中でお勧めするのは2ndの「REAL」と3rdの「RADIO FANTASY」。 2nd「REAL」ではちょっとダークな感じのニューウエイヴ、レゲエ(ドイツっぽいイメージの)テクノをサウンド、アートワークに醸し出しつつ「日本のロック/ポップ」。
次に一般的には多分、こっちの方が取っ付き易い人多いと思っている3rdアルバム「RADIO FANTASY」。 こう書いていくと、様々な要素を散りばめまとめ、まとめ散りばめ構成して1つの曲、アルバムになっているのですから過剰に思えます。確かに過剰です。しかしこの過剰なポップさもまたテクノポップ時代の良い所。細分化ではなく、融合ですか。70年代のくそ真面目っぽい融合/要素の取り入れ方ではなく、感覚的に取り入れているところもまた80年代っぽくて面白い。僕はどっちも好きですけどね。 今回発売されるボックスには他にも1st、4thにライブと土屋昌巳の82年のソロとキーボードの見岳章(美空ひばり「時の流れのようにの作曲者)のソロにDVDが付きます。だからやっぱ買わなきゃ。でも僕としてはバラ売りはして欲しいなぁ。もっと色んな人に聴いて欲しい。 |