XTC
(ウイッチブレイド OP主題歌)

サイキックラバー

2006年 日本

1. XTC
2. 鼓動-get closer-
3.XTC(off vocal)
4.鼓動-get closer-
(off vocal)


 アニメ界のB'Zですか?今回の彼らの作品は特にそのような雰囲気が漂ってます。

 今までの彼らは(挿入歌とか全部確認した訳ではありませんが)どちらかというと主題歌を担当する作品のイメージに合わせハードロック/ポップ・バンドであったのが、今回、ウイッチブレイドという少々ダークなテイストを含む作品のおかげでハード/ヘヴィロックの味を出す事が出来た。
 音のミックスも微妙に変え、ヒーロー路線を変更。各楽器のタイトさを出す方向にシフトして作品世界に合わしているのはアニメバンドとしては好感触。しっかり考えてんじゃん!

 このハード路線、僕は結構評価していて、今までのヒーロー路線ではどうにも1本調子が過ぎるきらいのあった曲調がもう少しハードよりの一面を見せた事で、彼らにとってもプラスに働いている様に感じる。アニメの主題歌、特に彼らの担当する作品は所謂ヒーローものが多いため類型を求める傾向高く、ある意味しょうがなかったのでしょうが「いかにもサイキックラバー」「またサイキックラバーが同じ様な…」っぽい視点(聴き点)が出ていたのも事実。同じ編成で活躍していたバンド「invoice」は割と間口が広く、好きだったんだけどなぁ。こちらのバンドはサイキックラバーよりもう少しシンプォニックなサウンドでボーカルも爽やか目。(エルハザードとか新八犬伝とかの主題歌を担当)
 
 前述した「B'Z」やアニメ主題歌を多く担当したハードロックバンドで言えば「FENCE OF DEFENCE」ですか、彼らほどの突き抜けたド派手なギターテクは聴かれない(松本と北島が逆に凄過ぎなんですけどね)ものの、バランスの取れた演奏力と曲のポップ感はいい感じ。曲展開、動と静の対比もしっかりとハード/ヘヴィロックしていて面白い。ただ、歌詞は…タイトルが「XTC」ですからねぇ(笑)。
 一般日常で聴く「B'Z」系列の語感を持つ歌詞は僕にとっては恥ずかしいものがあり、ちょっと真面目には聴けないのですが、アニメフィルターを通してだと何とか聴けます。比較対象の「B'Z」程の「突き抜けて良く読むとかなり恥ずかしい歌詞」ではないのでその辺りは普通の歌(誉めてるのかなぁ?)でいいです。後、あの歌い方が僕受け付けないんですよ。サウンドだけ聴くと結構好きなタイプの高性能ハードロックなんですけどね。
 6月に出るアルバムはシングル曲中心なので、アニメとは関係のない彼ら自身の曲をフルアルバムで聴いてみたいですね。それは難しいか…。