GearHead日本語化しようよ for Windows 先に 「GearHead英語版をコンパイルしてみる for Windows」 「さらに GearHead SDL版をコンパイルしてみる for Windows」 を見よ。 ■環境変数の設定 コマンドラインからコンパイルしたり、 patchやdiffなどのコマンドラインツールを使用するために設定。 分からなければ設定しなくてもなんとかなるが面倒。 #例えば、コンパイルは CPad や Dev-Pascal から行い、 #patch.exe, diff.exe を使用するフォルダにコピーして使う。 インストールした Free Pascal の実行ファイルのある場所 (デフォルトのままならC:\pp\bin\win32) (Dev-Pascal 付属なら C:\Dev-Pas\Bin) を環境変数PATHに追加する。 eve(Environmental Variable Editor) http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se271898.html を使用して設定すると簡単。 ■必須ライブラリ コンソール用を作成するなら 日本語対応 win32 crt unit http://www.asahi-net.or.jp/~kh4s-smz/roguelike/develop/fpcrt.htm が必要。 コンパイルして既存のものと置き換える。 SDL版ならUTF8対応パッチを適用し、 日本語があるソースファイルやデータファイルは文字コードをUTF-8にする。 ■おおざっぱなソースの管理 差分を取るため英語版と日本語版のフォルダを分けておく。 解凍したらフォルダの名前をgh-0812-src-orgなどとして 中身を英語版のままにし、 もう一回解凍してふたつを同じフォルダに置くなど。 ■日本語に翻訳する GameData、Seriesフォルダのファイルはゲームに出てくる英語の部分を日本語に。 ソースファイル(PPファイル、PASファイル)の部分は {$IFDEF JP} 日本語訳した行 {$ELSE} 元の英語の行 {$ENDIF} と記述します。 ソースファイルの日本語訳が必要な部分は''でくくられた文字列の部分。 ■差分の取り方(パッチファイル作成) 新規テキスト文書を作成、 diff -u gh-0812-src-org gh-0812-src > patch.txt の1行をコピーして新規テキスト文書に貼り付けて保存。 そしてこのテキストファイルの名前を ghdiff.bat に変更。 ghdiff.bat を gh-0812-src-org, gh-0812-src のふたつのフォルダを 置いてあるフォルダに置いて実行すると差分が patch.txt に出力されます。 差分を取ったらファイルの名前を内容が分かるものに変更します。 この場合はサブフォルダの差分は取っていない。 日本語化したデータファイルはパッチ形式ではなく そのままファイルで取っておく。 ■パッチの当て方 新規テキスト文書を作成、 patch < patch.txt の1行をコピーして新規テキスト文書に貼り付け patch.txtの部分をパッチファイルの名前に書き換えて保存。 そしてこのテキストファイルの名前を ghpatch.bat に変更。 パッチファイルと ghpatch.bat をソースの置いてあるフォルダに置いて 実行するとパッチが当たります。 日本語化したデータファイルは上書きするかたちで。 ■日本語版のコンパイル 実行ファイルを作るときにはソースファイルのディレクトリに移動して fpc -dJP arena.pas でarena.exeが出来ます。 SDL版の場合は fpc -dUTF8 -dSDLMODE -dJP arena.pas CPad for Free Pascal を使用する場合は メニューの「実行」→「コンパイル時パラメータ」で 「-dJP」を設定してからarena.pasを開いて 「コンパイル」するとarena.exeが出来ます。 SDL版は「-dUTF8 -dSDLMODE -dJP」を設定してから。 Dev-Pascal を使用する場合は メニューの「Options」→「Compiler options」から 「Directories」タブの「Add the follwing commands when calling compiler.」 にチェックを入れ「-dJP」を設定してからarena.pasを開いて 「Compile」するとarena.exeが出来ます。 SDL版は「-dUTF8 -dSDLMODE -dJP」を設定してから。 Dev-Pascalのエディタ部分で日本語が化けてしまうのは、 メニューの「Options」→「Environment options」から 「Editor」タブの「Font」を変更することで日本語が表示されるようになります。