☆いんとろ
吾輩はウッキーである。何か本のことを書け、と御上に言われたので、しょうがなく
「未来のホンのカタチ」について書いてあげた。
とーとつだが皆さんは「本」に不満を持ったことはないだろーか。
まず、重い。広辞苑なんか足の上に落としたら爪がウッキー。
そして、場所をとる。家が狭いほど、この問題は深刻である。さらに、いつの間にか廃刊だったりする。
そして致命傷、ジャパニーズ・コミックの存在。ご存知の通り、ヤツはアジアを中心として大大人気。
しかし中国はまだ紙が配当制なのである。彼らが日本的漫画(?)を本格的に
読み出したらどうなるであろーか。森林破壊はますます進むのに紙は不足するとゆー
とんでもないことに…。
おそるべしジャパニーズ。
☆パソ通の世界
ところで最近(もう何年も前の話)、パソコン通信の世界が熱い。パソコン通信で作品を募集する文学賞
「パスカル短篇文学新人賞」もできた(結構すごいらしい)し、赤川次郎、芥川龍之介、
夏目漱石、平井和正など、多数の小説家の作品が通信上で出版されている。
パソコン通信をやっている人なら、なんと自宅で本(紙ではなくてデジタル化したもの)が手に入る。
普及すれば、
- 森林破壊問題がかなり解消される
- 絶版がなくなる。売り切れもあり得ない
- 本を探して本屋を渡り歩くこともなくなる
- 取り寄せなら2カ月かかるところを、数分ですませられる
- 小さな出版社も大手と対等に勝負できるから、魅力ある本が増える
- 本の値段が安くなる可能性が高い
- 戦前の本など、ふつうじゃ絶対手に入らないものが簡単に手にはいる
- 本屋の本棚には決して並ぶことのない、過去の偉大な作品にふれることができる
等々のメリットがある。
☆未来の本のカタチ
では未来の本とは? 小型コンピューターを利用した書籍である。かつて、小型
コンピューターを使った書籍が市販されたことがあった(※1)が、これから吾輩が
述べるものには遠く及ばない。技術革新は秒進分歩で驀進中なのである。
具体的には、液晶画面、ディスクを入れる部分、ヘッドホン端子、ボタンが数個、
そして片手で日本語を入力できる装置(すでに数社が開発済み)などがついた小型
コンピューターになるだろう。これにさっきのパソ通がからむ。どんなことが実現
できるだろーか。
- 「うぐいす」を広辞苑で引けば、「ほーほけきょ」という声と写真にご対面
- 混雑した電車の中の人や、障害者の方には文庫を自動読み上げ
- 何冊もの本をポケットにポン
- 「あの表現、どこだったっけ」も一発検索
- 本屋さんの店頭でディスクを渡し、数分待てばどんな本でも購入できる
- パソ通書籍のすべてのメリットを実現
☆けちろん
だども、こげなすごいもんも普及しなけりゃただのゴミじゃけん、
皆の衆、出たら絶対買ってけろじゃぁ(どこのことばじゃぁ)。
さらばッ(どひゅーん)
※1について
現在、デジタルブック(NEC)と電子ブック(SONYなど)が発売されている。
前者はフロッピーを、後者は8pCD-ROMを使う。
両者とも100冊以上出版されている(大手書店で販売)。前者は新書や文庫サイズが
主体であり、後者は単語集から広辞苑まで、サイズにあまり制限がない。
両者とも、長所、短所がある。(どちらも、あまり流行ったとは言い難い)