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 タイトル、ちょっと過激でしたか?
すみません。(笑)
 一時の爆発的なブームは過ぎたように思いますが、
まだまだ「癒し」が流行っていますね。
カウンセリング、運動、散歩、アロマテラピー、音楽鑑賞、マッサージ、
ペット、様々な「癒し」グッズ、「癒し」系アイドル、某作家の本、
はては怪しげな新興宗教まで……。
 試しにInfoNavigatorで「癒し」と打って検索したら、
6万件を越えるヒットがありました。それだけ、「癒し」が
注目されている、ということですね。

 私は、「リラクゼーション」または「ストレス解消法」という意味の
「癒し」には、全く反対しません。
むしろ、大賛成です。
過大なストレスは、肩こりや目の疲れなどに現れることもありますし、
体の免疫力を下げ、病気になりやすくしてしまうこともあります。
また、対人関係の上から言っても、
ストレスは何らかの形で解消することが望ましい
でしょう。
(私がよくするのは、運動、入浴、音楽鑑賞、
それから空をながめること、ですかね。(^-^))

 しかし、最近の「癒し」に関する話題の中には、
次のような主張のものが多々あるようです。
「今の自分のままでよい」
「自分らしくあれ」
「ただ、今を楽しくいよう」
ここでちょっと、考えてほしいんです。
こういったものを読むときには、それが自分の「前進」や「成長」の
糧になるかどうか、を基準に判断しなくてはいけないと思います。
もしそれが、「自己満足」や「現実逃避」の方向に自分を向かせ
そうだったら、それは単なる商売目的の「ごますり」でしかない、
と悟るべきでしょう。
王様のご機嫌をとる道化師みたいなものです。)

 「今の自分のままでよい」? よくありません。(爆)
いや、これは極論でした。(笑)
たしかに、「完璧主義者」で、やることが自分の思う「完璧」な形に
ならなくて、いつも罪悪感にさいなまされる、というような方の場合、
上のアドバイスが妥当なこともあると思います。
人間、完璧な人なんていないですから、「自分は自分でいいんだ」
というアドバイスは適切です。
文句ありません。
また、その他の方でも、「自分」は「自分」以外には
どうしたってなれませんから、「自分らしく」、あるいは
「自分のペースで」努力しよう、という考え方は、
大事だし、素晴らしいと思います。

 しかし、現実に立ち向かう気概をなくさせ、「自己満足」と
「感傷」の世界へと導くものであったとすれば、それは「癒し」
どころか、人を「もやし」のようにヒョロヒョロにする可能性さえ
あるのではないでしょうか。

 ストレスを解消し、リフレッシュして、また頑張っていく、
ということはとても大切なことです。
その意味で、今の「癒し」ブームは、大いに利用していいと思います。
しかし、その一方で、私たちを「もやし」にしかねない商売人が
いることも、ちょっと頭の片隅に置いておいても、損はないでしょう。
さぁて、これからひとっぷろ浴びっかなぁ〜。(爆)

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