そら
僕の今住んでいるところは、空が広いところです。
広い空を見ると、僕は、やっぱり地球は丸いんだよねぇ、
なんて思います。
その感覚って、写真には写りにくいですよね。
最近、ふと、空を見上げることが多くなりました。
どこまでも深くて、透きとおってて、美しい蒼空。
まっしろで、躍動感にあふれ、童心に満ちた雲。
地上のすべてのものへ、平等に光を分け与える太陽。
遠くには、青く輝く山々。
夜には、果てしなく黒い空。
灰色に輝く雲の、その表情豊かなおうとつ。
様々な色に輝き、またたきながら、古今多くの詩人たちに
語りかけてきた星たち。
そういう空を見て、僕はいつも、はっとさせられます。
そして、心に、すっと空気が入ってくるのを感じます。
心の中の、ジメジメしたところが乾いていき、
生命力と、希望が湧いてきます。
空の純真さを見て、この世に純粋なもののあることを
かすかに感じ取ります。
いつか、美しい空を見ても、何も感じなくなってしまったとしたら、
そのとき、僕の「人間」としての生命は終わっているでしょう。
それは、人間の形をした機械かロボットのはずです。
あぁ、そんな日が決して来ませんように。
そのために、そのために、僕は一日一日を一生懸命
生きようと思います。