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放射線

λ=c/ν λ:波長 ν:振動数

波長が短いほど、エネルギーは大。

E=h・ν h:プランク定数

X線・・・核外エネルギー変化によって発生

γ線・・・核内エネルギー変化によって発生→RI(Radio Isotope)の崩壊によって発生

α、β崩壊後も、たいていのものは少し不安定。

それが安定した状態になるときに、γ線が出る。

粒子線

β線:電子

α線:ヘリウム粒子 非常に重たく、エネルギーが大きいので、超危険

中性子・陽子・重陽子etc

α崩壊:Z-4 , A-2

β崩壊:Z , A+1 n→P+e+ν

β崩壊(ポジトロン崩壊):Z , A-1 P→n+e+ν

△E=E−E’=h・ν ν:振動数 差分がX線のエネルギーになる。

光電吸収:軌道電子をはじき出すためだけに使われ、X線が消えてしまうこと。

単位

放射能(Radio activity)の単位

1Bq(ベクレル)=1(放射性)崩壊(decay)/sec ベクレル:キュリー婦人の師匠

Ra(ラジウム)1g→1Ciキュリー)=3.7×1010Bq

mCi3.7MBq

照射線量の単位(空気の電離量)

1R(レントゲン)=2.58×10-4C/Kg(air) C:クーロン

吸収線量

1J(ジュール)/Kg=1Gy(グレイ)

等価線量(防護、フィルムバッジ)

Sv(シーベルト)=Σ(Gy・W

放射線荷重係数。RBEの代表値。放射線防護上用いられる係数。

RBE:相対的生物学的効果比。200kVpのX線を1とする。

kVp:Kiro Volt Peek。1kVpとは、最大で1KeVとなるようなX線のこと。

1Sv=100rem(旧)

実行線量

Σ(等価線量・W

組織荷重係数組織の放射線感受性を示す係数

放射線防護上の指標で、個人の不均等被爆による影響の総合的評価

放射線エネルギーの単位

eV(エレクトロンボルト)

放射線防護

生物学的影響

電離、励起化学的過程(free radical)→細胞傷害

個体 本人に表れるもの→somatic effect

子孫に表れるもの→hereditary(遺伝的) effects

発症時期 早期効果、晩発効果

影響名 関係あるもの しきい値 結果
確定的影響 発現率、重症度 あり 潰瘍、水疱、水晶体

混濁、奇形、など

確率的影響 発現率 なし 発癌、奇形

被爆の影響

分裂の盛んに起きているところが放射線に弱い。大原則。→造血器生殖線など

造血臓器(胸骨、脊椎骨)→まず白血球が減り、次に赤血球の増加を抑制

生殖線→一時不妊、永久不妊

消化管→粘膜細胞の増加に抑制

水晶体→水晶体混濁、白内障

妊娠時の影響

着床前期(0〜9日)→胚死亡

器官形成期(2〜8週)→死産新生児死亡奇形確定的影響)

胎児期(〜出産)→精神発達の遅延

妊婦の相談に対して

今までの被爆線量、被爆時期の推定

着床前期→2週くらい様子を見る

器官形成期→線量による

放射線被曝

自然放射線

宇宙線大地食物ラドン・・・Total:約2.4mSv/y

人工放射線

医療被爆職業被爆公衆の被爆原発待合室

ICRP(国際放射線防護委員会)ICR(国際放射線学会)の中の委員会

行為の正当化(Justification):充分な便益がある行為便益>>損失

防護の最適化(Optimization):経済的、社会的要因を考慮し、合理的に

達成できる限りの被爆の低減

線量限度(Limitation):容認できないリスクを確実にする線量の上限値

医療被爆について

定義:診療あるいは医学研究の過程での被爆

範囲:患者及び被検者、ボランティア、患者の保持や介助者

防護体系:正当化の判断(医師の裁量と責任)と最適化(医師と技師の裁量)。

線量限度は示されないが、定型的被爆については線量拘束値の設定が

勧告されている

防護の3原則

遮蔽、距離、時間

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