医師・医学部学生向けコーナーメニューへ
ホームへ

1.嗅神経

問診が主。


2.視神経

視力障害、視野の異常、眼底変化、瞳孔の対光反射異常などを見る。

視野狭窄の形から障害部位を推定することが可能。


3.動眼神経

4.滑車神経

6.外転神経


   3 3

   ↑ ↑

 耳6←−→3鼻

   ↓ ↓

   3 4


動眼神経……眼瞼挙筋、外眼筋(上斜筋、外直筋を除く)

  副交感神経線維を内眼筋(瞳孔括約筋、毛様体筋)に送る。

  瞳孔括約筋の収縮→瞳孔縮小

  毛様体筋の収縮→水晶体の厚み↑

滑車神経……上斜筋

外転神経……外直筋


上方視:白目がはっきり見えればOK

下方視:眼裂を結んだ線より下に瞳が行けばOK

側方視:向いている方の白目が見えなくなればOK


5.三叉神経

顔面の知覚、咀嚼筋の運動

 V1.眼神経……眼球、結膜、角膜、鼻梁、上眼瞼、前額及び頭部前半部の皮膚の知覚

 V2.上顎神経……下眼瞼結膜、下眼瞼、鼻の両側、上唇、頬、側頭部下部の皮膚、及び上顎歯、上顎、硬口蓋、口蓋垂、扁桃、鼻咽頭の知覚

 V3.下顎神経……下顎及び外耳の一部の皮膚、頬粘膜、下唇、下顎歯及び舌(前2/3)の知覚

          下顎神経運動枝は、咬筋、翼突筋、側頭筋などの咀嚼筋→下顎を閉じる


 知覚の検査……触覚、温冷覚、痛覚

 角膜反射……眼神経障害を見る(患者に側方を見させておき、細くとがらせた綿の先端を角膜表面にごく軽く接触させ、まばたきが起こるかどうか)


7.顔面神経

顔面が左右対称かどうか

顔面上半(両側支配)……前額にしわを寄せる、目を閉じる、

顔面下半……口をすぼめあるいは口笛を吹く、笑顔を作る、歯を見せるんどをやってもらう。

被刺激性……Chvostek徴候(耳の前を叩く)

味覚検査……舌の前2/3。(後ろ1/3は舌咽神経)


8.平衡聴神経

オージオメーター

Rinne試験

Weber試験……感音系障害→健康側に音を感じる

       伝音系障害→患側にかたよる

めまい

眼振

温度眼振試験


9.舌咽神経

茎突咽頭筋(咽頭を挙上し、広げる)

舌の後ろ1/3の一般知覚、及び味覚、ならびに咽頭鼻部、咽頭口腔部、軟口蓋、扁桃などの一般知覚

洞神経を介し頸動脈洞反射の求心性刺激を伝達


検査……軟口蓋、咽頭後壁上部の知覚(通常、触覚のみ)を調べる。(舌圧子でさわる)

    正常者では咽頭反射(嘔吐反射)が起こる


10.迷走神経

咽頭枝……口蓋垂、咽頭後壁上部の動きに注目。(カーテン徴候)

喉頭枝……嗄声、無声


9,10は他に、咽頭の運動・感覚、舌後側1/3の味覚、耳下腺機能


11.副神経

首から肩にかけての線の外形→胸鎖乳突筋及び僧帽筋の萎縮の有無

胸鎖乳突筋、僧帽筋の筋力をみる


12.舌下神経

舌筋に分布し、運動を司る

舌を口外へ十分に出してもらう


医師・医学部学生向けコーナーメニューへ
ホームへ