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病理T 炎症・免疫

  ○肉芽組織 毛細血管の増生

fibroblasthistiocyte、炎症性細胞の増殖

  ○瘢痕組織scar tisue

水分が吸収され、膠原線維が主に。

→過剰に増生すると、ケロイド

  ○器質化 organization

外的異物、内的異物(死んだ細胞やフィブリン、不要産物など)が原因になる

  ○化生 metaplasma

分化した組織の細胞が、他組織の特徴を持ってしまうこと(化けること)

上皮(特に、気管支上皮、子宮頸部、鼻腔粘膜)でよく起こる(円柱腺上皮→扁平上皮)

炎症の分類

1)滲出性炎症 ←急性炎症

    1.漿液性炎症(fibrinがあまり含まれていない、血清成分が出てくる。

                風邪・花粉症の鼻水など)

    2.線維素性炎(fibrinが粘膜を覆ってしまう。偽膜性炎症)

    3.化膿性炎症(化膿菌がだいたい起こしている。)

    4.出血性炎

    5.壊死性炎(劇症肝炎)

2)増殖性炎(慢性炎症)←慢性炎症

肉芽腫の分類

    1.サルコイドーシス型肉芽腫(原因不明の、全身性肉芽腫疾患。特に肺、リンパ節)

    2.結核型肉芽腫(中心から乾酪壊死巣、epithelioid cell & Langhans型巨細胞、リンパ球)

    3.偽結核型肉芽腫(中心から、abscess(好中球の塊),epithelioid cell&Langhans型巨細胞、リンパ球)

4.異物型肉芽腫

病理T 細菌・真菌(4/21)

細菌

1.Helicobacter pylori

胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃ガン、胃リンパ腫

2.レジオネラ肺炎

在郷軍人病

3.エルシニア腸炎 Yersinia enteritis

偽結核型肉芽腫

4.劇症型A群連鎖球菌感染症

人食いバクテリア killer bug 壊死性筋膜炎

5.ネコひっかき病

偽結核型肉芽腫、発熱、局所リンパ節の腫脹

6.結核

増殖性病変(免疫力が低いと滲出性)。マクロファージ内で増殖する。

中心から、乾酪壊死巣epithelioid(類上皮細胞)リンパ球

粟粒結核症 全身性にいろんな臓器に肉芽腫が出来る

7.非定型抗酸菌症

結核以外の、in vitroで培養できる抗酸菌の総称

大部分は日和見感染

8.らい ハンセン氏病

感染力は非常に低い

らい腫型 foamy macrophageのgranuloma

類結核型 epithelioid cellのgranuloma

境界型

真菌症

1.カンジダ

常在菌。消化管(びらん・潰瘍)>肺(化膿性炎症)

ソーセージがつながったような感じ。グロコットでも染まる。

2.アスペルギルス

Y字型。septum(隔壁・節)がある。

空中真菌→肺に。→壊死性病変(多発結節性)・空洞化病変

3.クリプトコッカス

粘液を産生。厚いムチン様の被膜。coin lesionができる。

免疫力があると→肉芽腫性病変(異物型)胸膜下のgranuloma

免疫力がないと→嚢胞性病変

異物型多核巨細胞が見られる。

4.ムコール

血管を侵す。(出血・梗塞)

直角の枝分かれ。節なし

5.放線菌

常在菌。菌塊の周りに膿瘍(好中球?)が出来る。

顎下部、頚部に症状が出ることが一番多い。

ウイルス感染

A型肝炎 (劇症)急性肝炎

肝細胞が脱落してる(壊死してる)

壊死部にリンパ球、マクロファージが集まる

壊死+線維化→慢性肝炎

B型肝炎 肝硬変→肝癌

C型肝炎 慢性肝炎

リンパろ胞状のものが出来てる

リンパ球、マクロファージが浸潤してる

肝細胞が膨らみ、胞体がもやもやに。(磨りガラス状

サイトメガロウイルス

owl's eye

空洞の中に、赤黒むらさき色の丸いものが。副腎、肺、膵臓に起きる。

自己免疫疾患

自己免疫疾患の分類

器官(臓器)特異的自己免疫疾患 例:橋本病

器官(臓器)非特異的自己免疫疾患 例:SLE

膠原病

今は「結合組織病」と言われている。

全身の血管結合織変質変性する。

SLE(全身性エリトマトーデス

自己抗体の百科事典とも。

蝶形紅斑ができる。

橋本病

甲状腺に、リンパ球浸潤

リンパろ胞がたくさんできる

末期にならないと、甲状腺機能低下症とはならない

壊死性血管炎

血管壁が破壊される。

結節状におかす。

循環障害

充血

静脈性の充血をうっ血という。

うっ血性水腫・・・血管外に液体成分が出てきてる

うっ血の原因

心不全  肺→褐色硬結(肺胞壁に線維性肥厚、肺胞マクロファージ(心臓病細胞))

 肝→にくづく肝

 腎→タンパク尿

静脈の狭・閉塞

静脈→門脈で肝硬変

虚血(→梗塞)

起きやすいのは、心臓、腎臓、脳

血栓

凝固活性の亢進、線溶活性の低下、血流の変化、血管壁の変化などによって起きる

好発部位は、下肢、骨盤内の静脈

心臓内血栓・・・心耳に出来やすい

血栓 流れていく→塞栓になる(静脈で起きやすい)

はがれない→基質化肉芽腫組織

DIC(播種性血管内凝固

微小血栓→末梢循環障害

水腫

細胞外液、血管外液が異常に増加した状態

原因

毛細血管内圧上昇

低タンパク血症

毛細血管透過性の亢進(炎症などによる)

リンパ環流の障害

ショック

末梢循環障害心拍出量の減少酸素欠乏→細胞、臓器への障害(

腎臓

遠位尿細管壊死

DIC(糸球体の中にみられる)

皮質壊死

うっ血性水腫

DIC

硝子膜形成

肺胞上皮細胞壊死

中心静脈周囲性の肝細胞壊死。

出血&脱落

先天性心疾患

Fallotの4徴(TOF

心室中隔欠損(高位)

肺動脈狭窄(弁の直下)

大動脈の右室騎乗(over riding)

以上3つ、シャント

右室肥大

肺性心

肺に病変→肺循環障害肺高血圧心負荷(肥大・拡張)

後天性心疾患

心筋梗塞

前下行枝、回旋枝の影響

白いところ→正常

赤いところ→梗塞部位(凝固壊死)形はあるが、核・横紋がない

陳旧性→青緑(線維化)

急性→心筋線維が波打ってる

心筋炎

原因はほとんどウイルス

肉眼→小壊死巣がたくさん

顕微鏡→リンパ球浸潤心筋細胞壊死

生き延びるとはん痕化

アミロイドーシス

一番沈着するのは、血管壁

コンゴレッドでピンク色に染まる

心筋細胞→変性、壊死

血管障害

動脈硬化症

動脈壁が堅くなって、弾力を失ってる状態

≒粥状硬化症

内膜、中膜、外膜のうち、内膜の中にnecrotic centerができる

石灰化

血栓付着

破裂、出血

はがれて塞栓化、はがれたところが潰瘍化

中膜がやられてくる→萎縮、動脈瘤(腹部大動脈

解離性動脈瘤

内膜が破れた後、

中膜の内側から2/3のところ、外側から1/3のところでさける

外膜が破れたら、死。

心嚢腔胸腔後腹腔

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