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Dr.ロビンスの上手な英語医学論文の書き方
A guide to writing good biomedical articles in English

(財)国際医学情報センター 編
Mary Louise Robbins 著
斎藤和久 監訳
茂木富美子 訳

感想
 この本は、いつもお世話になっている先生からお借りし、読ませていただきました。
とても勉強になりました。(^-^)
ありがとうございました。m(_ _)m
 医学論文は、日本語で書く(日本語の雑誌に掲載される)のと、
英語で書く(英語の雑誌に掲載される)のとでは、全然評価が違うんだそうです。
というわけで、当然、英語で論文を書く機会が増えるわけですが、
日本人って、英語の論文書くの、とっても下手、みたいです。
まぁ、母国語ではないので、当たり前と言えば当たり前。(^-^;;
この本では、日本人が犯しやすい過ちや、論文を書く上でのエチケットが、
多くの例と共に、丁寧に説明されていました。
例えば、「材料および方法の項は、過去形で、通常は受動態で書く」というところでは、
正:Peritoneal macrophages were harvested by peritoneal lavage.
誤:Mix the bacterial cells, stand for 10 minetes,then wash.
というような例文が出されてました。
後者の間違っている方の文のような、命令形の書き方は、
技術的なマニュアルとか教則本にのみ用いられるのだそうです。
なるほど。(笑)
考察を書く上での様々なエチケットなんかも、わかりやすく紹介されていました。
詳しい内容は、ここでは紹介しきれないので、省略させていただきますが、
「誤った考察の書き方をしているだけでリジェクトされている多くの論文がある」
位なんだそうです。
エチケットって、大切なんですねぇ。うひゃ〜。(^-^;;
他にも、「acknowledgeとthankの違い」「summaryとabstractの違い」とか、
気をつけないと混同してしまいそうな表現がたくさん紹介されていました。
また、p.101以降の表では、誤った表現(好ましくない表現)と
正しい表現(好ましい表現)を対比させていて、
実際に論文を書くときには、とても役立ちそうでした。

最後に、この本を読み終えて思ったことは……
やっぱりワシ、もっと英語の勉強しなきゃ
でした。(^-^;
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