虹 の 橋 の 詩

天国の入り口は虹の橋。
とても親しかった動物は死ぬと、虹の橋へ行く。
そこには草原や丘があり、みんなと一緒に走ったり遊んだりできる。
光があふれ、充分な食べ物と水があり、彼らは暖かく包まれ安らいでいる。

すべての動物たち、病気や年老いていた者は健康と活気を回復し、
傷つき肢体が不自由であった者は癒され元気を取り戻す。
ちょうど、彼らと過ごした日々を思いだす夢の中でのように。
彼らは皆幸福である。
たった一つの気がかりは、とても大切な人と別れてしまったこと、
遠くに残してきたこと。
みんなと一緒に走り遊んでいるけれど、
その時、立ち止まりじっと彼方を見つめる。
その明るい瞳に人影が映り、体がふるえだし、一人走り出す。
草原を越えて、もっとはやく、はやく、もっともっと。

あなたは光の中で、かけがえのない友に再び会う。
ともに再会の喜びに泣き、
二度と別れの悲しみを味わうことはないだろう。
頬は幸せのキスで濡れ、その両手に愛する友の顔を抱き、
再び、その目に信頼の輝きを見るだろう。
命は終わっても、
心は失われることなく、
そして一緒に虹の橋を渡っていく‥‥‥‥



・・作者不明・・


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虹の橋で  (虹の橋 2)

天国とこの世を結ぶ橋がある。
その橋は、様々な色合いから『虹の橋』と呼ばれている。
『虹の橋』の一歩手前には草地や丘、青々とした緑あふれる谷がある。
大切なペットは、命を終えるとその場所へ行く。
そこにはいつも食べ物と水があり、気候はいつも暖かい春のようだ。
歳をとって、からだが弱っていたものは、ここへ来て若さを取り戻し、
からだが不自由になっていたものは、元どおりの姿になる。
そして一日中いっしょになって遊んだりしている。

橋のそばには、様子が異なるものもいる。
疲れ果て、飢え、苦しみ、誰にも愛されなかった動物たちだ。
他の動物たちが一匹また一匹と、
それぞれの特別なだれかといっしょに橋を渡っていくのを
ものほしそうに眺めている。

彼らには特別なだれかなどいない。
生きている間、そんな人間はだれひとり現れなかった。
しかし、ある日、動物たちが走ったり遊んだりしていると、
橋への道のかたわらにだれかが立っているのに気づく。
彼はそこに繰り広げられている友の再会をものほしそうに眺めている。

生ある間、彼はペットと暮らしたことがなかった。
彼は疲れ果て、飢え、苦しみ、だれにも愛されなかったのだ。
そんな彼がポツンと立っていると
愛されたことがない動物が
どうして一人ぼっちなのだろう、と近づいてくる。
すると、不思議。

愛されたことがない動物と愛されたことがない人間が
互いに近づくにつれ、奇跡が起こる。
なぜなら、彼らは一緒になるべくして生まれたからだ。
この世では決してめぐりあえなかった特別なだれかと大切なペットとして。

今、やっと『虹の橋』のたもとで彼らの魂は出会い、
痛みや悲しみは消え、友はいっしょになる。
そして、いっしょに『虹の橋』をわたり、もう二度と別れることはない。


・・作者不明・・