** 犬用の車椅子について **


 最近メールにて車椅子の問い合わせをいただくようになりました。

 少しでもお役に立つならばと、リズモ君のお母さんに ご協力をお願いしましたら
 ”少しでも生きるチャンスのあるワンちゃん達の手助けになるならたやすい事です。”
 と、設計図・写真etcを送って下さいました。

 以下には、リズモ君のサイズに合わせた補助車の設計図・材料・寸法・作り方を載せてあります。
 (あくまで、リズモ君用ですので愛犬のサイズに合わせて作ってあげて下さいね。)




+ 設計図 +




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** その他必要な材料 **  
 

   ・ベルト3本
    (ナイロンベルトは固くなるので皮がベスト、付ける場所は写真を参考にして下さい。)

    仕上げに、防腐の為にペンキを全体に塗る。

    体の当たる部分は、全て面取りをして角を丸くし体に傷が付くのを防ぐ。


    + 採寸方法 +
 
      体 長 ....................... 首輪をしている部分より尾の付け根まで
      胸 囲 ....................... 胸の一番太いところ
      足の長さ ..................... 地面より肘まで


    + リズモの寸法(参考)+

      体 長 ....................... 54cm
      胸 囲 ....................... 52cm
      足の長さ ..................... 11cm


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+ 左図 +
+ 右図 +










+ 前 +
+ 後ろ +










+ 車輪前 +
+ 車輪後ろ +










     

+ 装着中 +






 


 〜リズモ母さんより〜


  タイヤは、ベビーカーのものが普通の大きさですが、
  リズモは体が低いためショッピングカーのものを利用しました。
  新しいものでなくても粗大ごみ等で出る廃品で充分です。
  排尿・排便が自分で できる犬は底板に穴をあけてください。 
  雄・雌によって場所が違ってくるので適当でいいと思います。
  リズモは 板の上にタオルを敷いていますが、
  薄いスポンジを穴にあわせて切り張り付けるのが よいそうです。
  リズモに関して改良する所は今のところありません。
  バック・方向転換など小回りも充分ですし、体によく合っているので不自由はしていません。
  ただ、補助車だと思って安心は できません。補助車になれて走り出したら人間の足では追いつけません。
  時速35km程でます。他の犬や自転車等を追いかける犬は必ずリードが必要です。

  自分で排泄できる犬は 足が動かないだけで体は健康です。きっと 長生きすることができます。
  たとえ 短い間でも一緒に生活してきた家族です。「がんばって下さい!」と お伝えください。

(原文のまま)






  私が お願いした時は、リズモ君の体調が良くなくて入院している時でした。
  でも、快くひきうけて下さった リズモ母さんに深く感謝いたします。
  ありがとう ございました。
  最後に、もう一つ参考になる本を紹介します。
  実は リズモ君も、この本を参考にしたとのことです。



   偕成社 発行

    文‥‥坂井 ひろ子
    絵‥‥かみや しん

  わたしのノンフィクション 17
  車いすの犬「花子」とその仲間たち
  木村のおじさん、ありがとう

    ISBN4-03-634410-2

  実は、この本の発行が1990年と ちょっと古いため
  この中で花子に車いすを製作された木村さんは
  現在、ご高齢と体調不良のため製作できないとのことです。  
  とても 残念です。






本の中で 紹介している車いすの製作図です。




全国の障害犬の皆さん くじけないでがんばって下さい。(クッキーママ)