メカ設定案

ここには、メカに関する設定案を載せていきます。気に入った設定があれば、ロボットを描くときにどんどん取り入れていって下さい。そうやって、多くのロボットに引用された設定が徐々に公式設定になる、というスタイルを取っていきたいと考えています。


★コックピット設定案
  • 歩行データ計測と耐久限界テストには無人機

    ハードな運用には無人機を使い、クリアした課題を有人機で行う。コックピット部分には外部操作受信システムと警戒独立駆動AI(操作命令の無い状態での暴走を止める自己判断を行う)、そして各種内部計測用のセンサーで埋め尽くされている。

  • 操作系とコックピット開発&デモンストレーション用には有人機

    有人機動機械としては、従来とかなり異なる負荷がパイロットにかかる事は当初より予想されたため、人型の操作システムの構築と平行しコックピットの設計には注意が払われていた。
    ※コックピット部分は有人用無人用でユニット単位の交換ができると言うのもありかもしれません。

  • コックピットに拘った訳

    細かい事を言ってしまうと、人型にかかる振動を考えると飛行機の振動によるブレより、足場の不安定な馬の馬上に近いと思われます。馬の動きに体を併せる事で振動によるブレは抑えられますが、その状態でマニピュレーター操作やモニターの文字情報を読み取るのは不可能に近いと考えたのです。置き換えると、疾走する馬の上で携帯のメールを読んだり打ったりするような事ではないかと。そうなると従来とは違うコックピットの模索が必要になったという設定は(細かいことですが)設定好きとしては拘ってみたくなった次第です。

  • 一心同体式

    脳直式操作だが、感覚投入後は自分が機体の意思となり体を動かす感覚で操作が出来る。(ダイアポロンの合身に近い)=その為には、乗り手の感覚に近い人型が前提となる。さらに、コクピットは液体酸素のプールになっていてパイロットはそこに浮いている。この状態では肉体は意識も飛んでるし、液体の中なのでGがかなり緩衝される。描写的には、裸の自分が歩いている感じ。アニメなら自分が殴る絵とTUの殴る絵がオーバーラップする描写。

  • オペレーターシステム

    操縦桿を握る「パイロット」と別に、「オペレーター」が各機体ごとについている。母艦だったり、ホバートラックだったりという外部の揺れないところから、細かなデータは口頭で伝える。「TUオペレーター」は機体から寄せられる膨大なデータの中から、現在パイロットが必要としているデータを選りすぐって伝える必要があるので、とっさの判断力と、パートナーシップが求められる。

  • ロボットに人が乗る理由

    「人工知能は高価である」
    「無線操縦もあるが、ジャミングされる恐れがある」
    ある程度のジャミングは可能な世界で、最低限のシステムはやはりロボットに積み込む必要がある。これが「パイロットが必要な理由」。勿論人工知能なんかもあるが、極めて高価で柔軟性がない故に現在でも人が乗り込むのが主流である。
    オペレーターは、いなくても機体は動かせるが、戦闘時等の激しい振動の中での操縦に対する音声による情報伝達等のサポートで機体の戦闘力を引き上げることが出来るため配備されている。
    勿論、オペレーターのサポートをさせないためにジャミングを行う戦術もあり、ゲリラの対TU戦闘の有効な戦術となっている。こうなると、機体に備えられた(オペレーターと同じような役割を果たす=データを読み上げる)サポートシステムを起動させることになるわけだが、このシステムでは外部からの情報は入らず、システムはデータを垂れ流すことになる。
    ちなみに、TU同士の戦闘だと、よほどのことが無い限りはジャミングが行われることは無い。両方のTUがオペレーターなしで戦闘することになるので。

    ○パターンA
    「丈夫な貴方が羨ましいです。私ね? パイロットになりたかったんですよホントは。
     でも、耐Gテストに耐えられなくて……」
    「それでも、身体の弱い私でも、オペレーターとしてなら戦える。弟の仇が討てるって、ずっと信じてたんです」
    「でも今日わかりました。戦ってるのはパイロットの貴方で、オペレーターの私は、安全なところで見てるだけなんだ、戦ってなんか、いないんだって」
    「待てよ! 確かにあんたはロボにゃ乗ってねえよ!だけどな、あんたがいなきゃ俺もコイツも戦えねえんだよ!!弟の仇だぁ?んなもん俺が……俺が取ってやるよ!それでいいだろうが!!だから、だからよぉ……っ!」

    ○パターンB
    「わたし、本当はTUパイロットになりたかったんです」
    「…え?」
    「数ヶ月前、弟が亡くなったんです。(敵国)軍ゲリラと防衛団との戦いの中、わたしたちの家は、流れ弾によって全壊しました」
    「……」
    「わたしは、辛うじて生き延びたんですが、弟は、その時…」
    「その、町の名前は?」
    「(小さな町)です」
    「……」
    やりきれない思いが胸の中でわだかまる。そこは、俺が以前防衛の為に配備されていた町だからだ。小さな小さな田舎町。そこで起こった小さな惨劇が、目の前にあるからだ。そして、俺はその場に居ながらも、何もできなかった。もしかしたら、俺が撃った弾が当たったのかもしれない。そんな事さえ考えられる。
    「それからわたしは、弟の仇のために軍に入りました。でも、わたしはTUパイロットにはなれなかった…わたしはTUの適正が低すぎたんです。…わたし、不器用ですから」
    (オペ名)の頬に一筋の雫が伝う。
    「……」
    「わたしは、そんな私を呪った。なぜ、五体満足なのに戦えないのかと。なぜ、こんなこともできないのかと…」
    「(オペ名)…」
    ついには(オペ名)は涙をぼろぼろと流し始める。一度流れ出したら、涙は止まらない。
    「でも、それ以上に嫌なのは臆病な自分!引き金を引くのが、怖かった!引き金を引くだけで、誰かの命を簡単に消してしまうと思うと…怖くて…怖くて…」
    (オペ名)を強く抱きしめる。
    「あっ…?」
    その肩は、あまりにも小さく、あまりにも脆く、今にも崩れそうなものだった。
    「いいんだ。そういう事は、俺たちの仕事だ。お前がやる必要はない。お前の弟の仇も、俺が取る。だから…」
    「う、うあ……」
    だから―なんなのだろう。
    その場に居ながらも、何も出来なかった俺が、彼女に何を求めれるのだろうか。
    「うあああああああぁぁぁぁ!!!」
    (オペ名)の慟哭が宿舎の廊下に響き渡る。俺は、あふれ出した彼女の感情が、枯れ果てるまでこうしてやるしかできない。俺は…無力だ――。


★メカ機構案

  • 関節機構案

Illustratin:RIN

上は肘、膝、下は肩と股関節で、これの複合で足首、手首なんかも考えられる。肘、膝関節は内部のタイヤが回転移動し、シリンダーによる引き出し関節でクリアランスを確保する感じ。肩、股関節はボールジョイントとシリンダーによって前後上下スイングに、単純な回転軸にと肘、膝と同様の関節機構で横可動を得る感じ。

  • 中味について

Illustration:ふぁいばー

1. 関節構造について提唱してみる。電源から供給される低格電力を需要側が無理やり引き上げて計算値より大きな力を発生する「ブースターホイール」。鉱石と特殊鋼を混合して精製したディスクがこのシステムの核である。

2. 同等の力を発揮するほかの方式より格段に軽量であることに加え統一規格で大量生産することでコスト削減につながり、大手ロボット企業はすべてこの方式を採用している。(つまりグリフォンみたいなワンオフは例外であったりなかったり。)

3. ちとローテクな感じですが、衝撃吸収はシリンダーでなくトーションバーはどうか。

4. 統一規格の関節だと解体したときに面白いかなあと思ったんですが。

5. ころがしたりして。

6. エンジンが大きくなるのでボディも大きくなる、ということでこのくらいの大きさが良いんですかね。燃料はなんらかの資源が良いと思います。電童みたいにカプセルに封入して、「フューエル何本」で大体のパワーがつかめる、というのはどうか。自動車でいう2000cc、3000ccみたいな感じで。高密度のものはかなり高価で、「レギュラー」カプセルの後に「プレミアム」カプセルを入れておくとブーストアップのような感覚になる。

  • 磁性流体モーター

    円筒の一方の端で磁力を帯びたスクリューを回転させる。円筒内部の磁性流体がスクリューの物理力と磁力の2つの力で回転し、もう一方の端のディスクに回転を伝える。磁力の強弱によって磁性流体の粘度を変え、スクリューとディスクの回転比を調節することができる(つまり磁性流体がギアの役割をする)。

★エジンエンジンについて

●エジンエンジンはそれ自体が主機関というわけではなく、メインエンジンをパワーアップする補機関、クルマで言えばターボみたいなもの。だから、これがついているTUもあればついていないTUもある。 主機関自体はこの世界観では特に画期的なものではなくて、基本的な原理は3勢力同じもの。また主機関は宇宙や水中でも使用可能。

●エジンマフラー考察

地球に配慮して悪いガスを出さないフィルター(交換式)がついている。だから宇宙用にあの長いマフラーはついてない。凄まじい排気による空気汚染を防ぐにはあの長さが必要不可欠で、それがついていないほかの機体は自然にやさしくない。
ちなみに、ついていなくても機能自体には支障はないので、あんな外周にまきつくような、邪魔に
ならないこと優先の構造に。あと、外見的に目立つ位置にあのマフラーがあることで、地球にやさしいことを視覚的にアピールしている。
マフラーがどんどんと小型化されたり、なくなったりしているのは、改良されたとかではなく、自然に配慮するだけの余裕が軍隊になくなってきているから。その分開発コストも生産コストがかかるので、A.G.インダストリー社以外の後追い企業達はまずこのマフラーを排除したという。
ツィタデルにマフラーがないのは、内臓式とかでなく、配慮しようのない、もうどうしようもなく空気の悪い地帯(大工業地帯)での使用が前提だった。ムッグ・アーク少将のモソチェゾ要塞は敵地もしくは抗争エリアに面した工業地帯の手前にある。

<別案>
・マフラーはフィルター。
・エジンエンジンは大気を汚染するのでマフラーが必要 (健康に悪影響)。
・エジンエンジンがついていない機体は大気を汚さない。
・防音、防煙用。
・エジンエンジン燃焼室付近ある大掛かりな冷却系の外気との熱交換部があのマフラー部である。


●開放型エジンエンジンと密閉型エジンエンジン

<開放型エジンエンジン>
ツィーダ4Eに搭載されたタイプのエジンエンジン。 吸排気口らしきものがある。 大気圏内でしか使えないが、比較的構造がシンプル(つまり安価)。 「エジンエンジンの効果」は高い。

<密閉型エジンエンジン>
開放型よりはあとに開発された。吸排気口らしきものはない。宇宙や水中でも使えるが、構造が複雑(つまり高価)。「エジンエンジンの効果」は開放型よりは低い。


●エジンエンジンの効果案1

エネルギー効率はいいが、悪いガスを出す。それをマフラーによってクリーンにして排出する。メイン動力にもなるし、サブとしても積むこともできる。当然、エンジンなので空気が必要。


●エジンエンジンの効果案2

1:断続的な運転に優れる
車は基本的に原動軸の回転数とクラッチを制御してやればいいが、人型の駆動はそんな単純なものでなく、時と場合で、動力の分配や出力の総和が短時間で変動する。 常にフル稼働させれば動力は足りるが、それじゃ燃費がバカにならないし、重量増加にもなるので無駄が多い、だからTUに適したエンジン=断続的な運転に優れるという考え。

2:高圧縮のエネルギーカプセルみたいなものが燃料
ガソリンで動く限りはどうしても実在のエンジンと比べてしまいがちなので、「この動力源は架空なんだ」という点を強調するため。

3:排気はするが吸気は必要なし
これは単に、デザイン時に吸気口を描かなかったから。

4:マフラーっぽい部分は実際は排気口とは限らない
排気くらい、もっと小さな所からできると思うので、 別にあれを排気口とする必要性はない。

5:宇宙では作動しない
真空中で作動流体を外部に放出すると、そのエネルギーにより姿勢制御が困難になる。また、排気を機内に溜め込むのは、そのためにまた仕事を要することになり、現実的ではない。


●直撃を受けても大爆発をしない。

●エジンエンジンは、主機関で発生したエネルギーを一定量、バッファーとしてためておくことができる。これを開放することにより、瞬発的に大出力を得ることができる。また、バッファーによって必要動力の変動にも対応することができる。逆に、バッファーが緩衝となり主機関の出力変動にも対応できるので、不安定なハイトニックフラクターに対しても効果的である。

●エジンエンジンの意味

元々のTUの主動力は簡易的にエンジン、と呼ばれていて(正確にはもっと長い名前だが、この時代では一般的な動力機関なので、単にエンジンと呼ばれている)、それに「エジンユニット」を装着したものをエジンエンジンと呼ぶ。ハイトニックフラクターにエジンユニットを装着したものがエジンハイトニックフラクター、略してE.H.フラクター。


●TUはもともと「 電気 」で動いていたのだが、(+エンジン補助で動いていたモノもあるが、それほど効果的ではなかった)高出力は出せなかった。後に、画期的な補助回路 「 エジンエンジン 」が生まれた。

★ハイトニックフラクターについて

●大爆発するので、ハイトニックフラクターの地球上での運用は好ましくない。

●ハイトニックフラクターは爆発しても、放射能のような有害なものを出さない。


●「多量の熱エネルギーを内包したフラクタル構造体」が「ハイトニックフラクタル」。そしてそのフラクタルから熱エネルギーを開放し、瞬時に電気的エネルギーに変換する機関が「ハイトニックフラクター」。 このフラクター内で電気エネルギーへの変換を行わずに反応させまくると、莫大な熱エネルギーが一気にドカンと爆発する。中に入ってるのが熱エネルギーだけなので、特殊な力場を作ったりはできない。


●反応させた熱エネルギーに方向性を持たせることで、一瞬で爆発的な加速を得る推進器としても使える。


●反応させたフラクタル弾を撃ち出す、単純だが破壊力のあるキャノン砲的な武器としても使える。


●フラクタル構造体は、電磁波などを吸収すると外に出れないように閉じ込めてしまうが、その原理で熱を内部に閉じ込めたものがハイトニックフラクタル。もちろん閉じ込められて出れない状態なので、触っても熱くない。


●フラクタルは超自然的に出来上がったもので、それを研究して人工的に作った。


●「電気+エジン」が 一括りのものとして認識され始めた頃、電気駆動機関の理論自体も進化して、ハイトニック博士の理論(後のハイトニック理論)が発表された。でも実際に作ってみたら、今度は パワーがありすぎて、制御が難しい代物だった。それも、改良に改良を重ねて、後に実用化に至った。


★E.H.フラクターについて

●エジンエンジンでのエネルギー源的な「何か」(液体か気体)内に、ハイトニックフラクタルを置いておくと、長時間持続的に反応させることができる。エジンエンジンというのは、その「何か」を生成する(+それから電気エネルギーを作る)機関で、この「何か」は長時間そのままでおくことができない。


●ハイトニックフラクターから安定的にエネルギーを取り出すには、出力を低く抑えなければならないが、これをエジンエンジンと組み合わせることで、高い出力を長時間維持することができ、単純にエジンエンジンを搭載する場合よりもTUの作戦行動時間を長くすることができる。


●ハイトニックフラクターは、電気エネルギーに直接変換しているんだから、エンジンと言うよりはセル=電池である。


●エジンエンジンは元々パワーがいる動力に エネルギーを回していたのだが、電気でほぼ全ての動力が賄えるようになると、今度はハイトニックが暴走しそうになる前の段階でそれを察知して代わりのエネルギーを供給し、ハイトニックを休ませるような役割となる。

★基斥について

●案1

・噴射式ではない。
・黄緑色のセンサーパーツが関与している。


●案2

1.ワームホールにあるエネルギーを利用した原理(粉塵爆弾式)
主にワームホールに存在する高密度の負のエネルギーを分解する時に方向性を持たせるというもの。明色部分から負のエネルギーを散布し爆発させる。

長所:高密度のエネルギーのため少量で莫大なエネルギーを得ることができる。
短所:負のエネルギーを機体に燃料としてする必要がある。

2.空間中の粒子を加速させる原理(電磁誘導式)
空間中の粒子(宇宙線や気体等の原子核又は分子)を明色部分が形成している強力な磁場のようなものにより加速させるというもの。電磁誘導の原理に近いため物質を一瞬で加速させることができる。

長所:二重三重に重ねることにより、より強力な加速を得られることができる。
短所:名所部分を固定している場合、加速させる方向を限定することが難しい。

3.空間中の粒子を爆発させる原理(核爆発式)
明色部分に触れた空間中の粒子を光触媒反応により分裂又は融合させその時に得られるエネルギーに方向性を持たせるというもの。

長所:一種の核爆発のため得られるエネルギーは莫大になる。
短所:一種の核爆発のため爆発時放射能が出る。

<その他>
・空間を湾曲させその戻る反動を利用
・引力による移動
・なんらかの物質を散布し爆発させる
・自機の周囲に磁場を形成する子機を射出、その磁場を利用
・隕石などの周囲にある物体の運動エネルギーを利用


●噴射式案

真静陣営の推進器はイオンエンジンのように、何らかの荷電粒子を電場によって加速して噴射している。

Illustratin:Tu

色のついた面は拡大すると細かいスリットになっていて、これは荷電粒子を加速するする装置であり光る。 少量の推進剤を高速で噴射する。利点は推進剤が少なくて済むこと、欠点は大量の電力を必要とすること。


★ブラックペッパーについて

●案その1
宇宙空間用スーパー塗料。近距離からだと色がついているものの、遠距離からは黒くしか見えず、レーダーを吸収してしまうスーパー塗料。この塗料の発明で、宇宙空間で敵を遠距離で発見することは極めて困難になり、ブラックペッパーの色を黒以外に認識できるようになる至近距離での戦闘を余儀なくされた。なお、ブラックペッパーというこの名称は、「刺激的な近接戦闘をこの時代に呼び戻した刺激の強い黒胡椒」という下士官達のスラングで、正式名称は別に存在する。

●案その2
通電することによって色が変わる塗料。必要なときに通電して機体を黒くする。通常のカラーは戦場で自分を誇示するためのパーソナルカラー。ステルスモードを使用し続けるとエネルギーを浪費してしまうから、必要なとき以外はステルス性は発揮しない。極めて優秀な隠蔽性能を誇る。ただコスト面から、特に地上では特殊部隊や偵察機体にしか施されていない。

<使用イメージ>
敵の布陣を見下ろせる崖の頂きに立つ複数の黒い機体。
ムッグ少将「ようし!全機抜刀! ゆーーくぞぉぉぉぉっ!!」
少将のツィタデルを先頭に、崖から滑り降りていく少将機下の精鋭部隊。ナッターのスイッチが入ってエネルギーがそっちに回されると同時に機体が色を取り戻す。崖下の敵機に殴りかかる機体、乱戦だが敵の指揮官機は目前だ。

●原理について
距離によって色が違って見えるというのは、ガラスの破片が遠くからは白く、近くでは透明に見えるようなもの。透明な塗料の表面にミクロレベルのトゲトゲがあったら、近くでは透明で、遠くからだと暗く見えるというものができるのではないか。下図のようにどの方向からの光が来ても外に反射しないわけである。


「通電すると黒くなる」の場合は、 普段は表面は平らで、電磁力に反応してトゲが生える、ということになる。 一度生えたトゲは逆の電流を流すまで維持される、とうことにすればエネルギーは浪費しない。何で常に黒くしていないかというと、常に生やしているとトゲが潰れてくるからである。

●案その3
通電した状態で電波を受けると、その電波を吸収して剥離してしまう塗料。基地に帰るたびに、大きな噴霧器のようなもので透明の霧を吹き付ける必要がある。
「ねえー? ブラックペッパーオンにしてー?吹き忘れがないかチェックするからー!」
軍隊の純正品ははがれにくいし厚塗りできるが、ジャンクの安物ははがれやすくてその分安い。
「こんな純度の低いブラックペッパーで機体を隠し 通せるつもりとはな……しかし、背に腹は変えられんか……やれるだけやるしかあるまい」


★その他メカ設定案

  • バックパックの呼び方案

    リュック、ショイコ、ゆぎ、やなぐい、えびら、うつぼ、しりこ、背板、ウンシ、ショコイ、コイシ、ショドコイ、ドコイ、ロシキ(風呂敷)、バッグ、ポーチ、ナップサック、シングリ(漢語で荷物)、ベイバオ(リュックサック)、メンラン(ポーチ)

  • 変形することの意味


    プロトデルチュオンをベースにして、変形することの意味について検討。

    1. まず「各部についている武器が使いにくい」という意見が多かったので、アームを付けて自由に動かせるようにした。

    2. このアームによって武器を前面に集中させたのが「突撃モード」。この時スラスターは後ろ下方に向け、半ばホバリングした状態で走り、敵に突進する。

    3. 足の斬撃用武器に主眼を置いた、スピード重視の「突撃モード2」。完全にホバリングしている。見た目は飛行機だが、あくまでも接近戦用の形態。動きも飛行機よりはロボット的で、腕で地面を蹴ったり、胴体をくねらせたりする。

    <考えた理由>
    地上では長距離射程の武器は使えないので地上用のロボットは主に接近戦用の武器を持っている、という案があったが、それを徹底すると、飛行メカの存在意義がなくなってしまうんじゃないかと思った。飛行メカの武器は飛び道具と決まっているから。それで飛行メカにも地上用ロボットとの接近戦をさせたらたらどうかと思ったわけ。

  • OSについて

    TUに搭載されているOSには、そのパイロットのクセを理解し、それに対応した行動パターンを自動で書き加えていく機能がある。 当然、一人の人間が長く乗っているほうがスムーズに動けるようになるので、ロールアウトしたばかり新型と比べても、場合によっては古い機体と熟練したパイロットの組み合わせの方が戦闘では有利。 また、データをまるまる写しても、今度は機体の特性を把握するのに時間がかかるために、すぐには満足に使えない。 その分、メンテナンスなどは大変。

  • 水中用TU

    水中用TUには、通常のスクリュー方式のものの他に、体および体の一部をくねらせて泳ぐ方式のものがある。

  • カタパルトについて

    (案1)普通に母艦あるいは輸送車から分離って形でいい。むしろHALO降下したほうが燃える。でもあんまり高いところから落とすとパラシュートじゃ勢いを減速できないし、わざわざ降下用ブースターエンジンをつけるのもコスト的によろしくないので空挺戦車みたく低空降下でいいかと。ただ、TUが戦闘機よりも普及してる理由付けでドーム型バリアを使ってる、という設定の場合は使えない。やはり地道に輸送車or揚陸艦で運んでえっちらおっちら歩いてもらうのがセオリーか。

    (案2) 地上では,飛行タイプのロボ以外,カタパルト発進はない。 宇宙では,TUの推進剤を節約する必要があるので,やっぱりカタパルトを使う。空母でもリニアカタパルトが登場するので,当然リニアカタパルト。短時間に如何に多くのTUを射出させられるかという観点から、無重量という利点をいかして,例えば背中合わせで3機ぐらいを一度に射出させる。

    (案3)輸送車自体を遠くに輸送するなら、船くらいしか無い。

    (案4)ミサイルの化け物みたいなのが投下 → ある程度の低高度になったらミサイルばらばら → 中からTUが現れる。


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