X2

Illustration:ファミ拳

「X」はパーツからして作製が困難で半分夢のような機体。そこで、なるべく普及しているパーツを使用することを前提に、コンセプトを維持しつつ再設計。ちなみに「X」を設計した技師は行方不明のため、別人の手によるものである。テスト用として実際に開発されたのがこの「X2」である。

それでもパーツ1つ1つが重いため重量に難あり。シミュレートでも俊敏性、加速性に乏しい。その分ブースターの出力が「X」より高めに調整してある為、ビークルモードの最高速度はむしろ高い。アニマルモード時の牙は噛み砕く為のものではなく、敵の装甲を貫いた後、内部に直接高電圧を流す為のもので、名前は「エレクトリックファング」。尻尾の変形もかなり困難な為ほとんど変形しないまでに省略されている。曲がらない尻尾はバランスがややとり辛いらしい。ビークルモードは空気抵抗を減らし、ブースターを後ろ向きに集中させるだけの為のもので、航空力学等はあまり考慮されていない。

右手の銃は「X」と違って固定式である為、アニマルモード時に前に向かない。これは普及パーツを使ったせいで可動部品をこれ以上詰め込めなかったのが原因。また、重さの割に普通と変わらないほどの身のこなしが可能だが、その分燃費が激しく悪い。連続稼働時間を考えて投入すればそれなりに使い道はあるが、まだまだ改良の余地ありと判断され、「X3」開発の話が持ち上がる。

トップに戻る