ワバ

Illustration:KENTA

バヌーは続々と開発される高機動タイプTUと比べると性能的に見劣りするようになり、地上を高速で移動するためには変形する必要があるため、加速までのタイムロスが報告されるようになっていた。

上層部は、これに変わる新機体の開発プランを立案したが、なんらかの問題が起こり、新規の開発プランは頓挫した。こうして、バヌー系の基本媒体を再検討するプランが取られたのだった。
こうして開発されたのがこのワバである。バヌーの歩行機能の弱さを改善する事が最大の課題だったが、これはキャタピラの採用によって対応された。またジャンプ能力と走破能力を 同時に改善できないと判断されたので、ジャンプ能力はオミットされた。

のちに名声を上げるナージャ・ジャネイはこの機体のパイロットで、機体の重心移動と、片輪ずつでも独立稼動出来るキャタピラを使い、ジグザクに、急発進と急停止を繰り返し、的を絞らせない走行技術を編み出した。のちに「スネィク ダンス/スキップ/ステップ」などとと呼ばれるこの独特な走行は、彼女の代名詞となった。一番下の図の右下のもの部隊マークで、パイロットの右胸にこのパッチが付いている。

ワバは比較的 平坦な地域が多い区域では抜群の走破性能で他を圧倒したが、高低差が大きかったり、凸凹な路面は苦手だったため、都市戦や拠点防衛の人工物が多い戦地に多数投入された。


ナージャ・ジャネイ

訓練課程を修了し,バヌー隊に配属待ちの学生だった。

<スーツ>

Illustration:KENTA

膝辺りまで伸びているチューブは,Gが掛かった時ここからエアを送り込んで脚に圧力かけてブラックアウトを防ぐ。 外観は布で硬い素材ではない。チューブはシート側から引き込む。

Illustration:KENTA、おやじ

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