SHOH's LIVE REPORTS

Thunder (July 4,1998, Club Citta Kawasaki, Kanagawa)


イブ後にダニーとルークにも言ってしまったが、きょうの彼らはほぼパーフェクトといってよかった。ルークが返したように「人間に完全なんてことはないんだよ。きょうもほんとのパーフェクトではなかった」かもしれない。が、前回を噛みしめながらきょうの最終公演に臨んだファンもメンバーも、これ以上の結果は期待していなかったと思う。

私にとっては予想を遥かに上回る内容だった。

ダニーの声は最高、ルークもベンもいつもはどこかしらで「あちゃあ(・_・)」と思わせるミスやらトラブルやらがあるのだが、きょうはそれもほとんどゼロ。ふたりがステージ中央に並んでツインギターをハモらせるところでは、その音色のあまりにも絶妙な合い方、タイミングのよさに悶絶しそうだった。ふたりの表情を見ていても、かなり満足のいく出来だったことは推測できた。

そして、思いもかけなかった"WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS"のダニーの絶唱。そして途中、ダニーがマイクを下にさげたままなのを一瞬「あれ?」と思ったとたんにルークがスタンドマイクに向かって歌いだしたときのあの感動。ルークの歌も、きょうはギタリストのコーラスの域をはるかに超えて、声そのものにすさまじいほどの色気を漂わせていた。

長い人生を最後に振り返ったときに、素晴らしかったライブを5つ選べと言われたら、迷いなくきょうの THUNDER を挙げる。そんな体験をしたのだと思う。

1. WELCOME TO THE PARTY
2. PILOT OF MY DREAMS
3. JUST ANOTHER SUICIDE
4. LOVE WORTH DYING FOR
5. THE ONLY ONE
6. AN ENGLISHMAN ON HOLIDAY
7. YOU CAN'T LIVE YOUR LIFE IN A DAY
8. EMPTY CITY
9. HIGHER GROUND
10. LOVE WALKED IN
11. RIVER OF PAIN
12. SHE'S SO FINE
-ENCORE-
13. PLAY THAT FUNKY MUSIC
14. WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS
15. RADER LOVE
16. A BETTER MAN 〜 NEWYORK, NEWYORK 〜 A BETTER MAN
17. COSMETIC PUNK
18. DIRTY LOVE


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