SHOH's LIVE REPORTS

Thunder (July 3,1998, Club Citta Kawasaki, Kanagawa)


よいよ関東での公演だ。今回東京都内での公演はないから、ここ川崎での2日間が彼らにとっては前回五反田での汚名を濯ぐ機会、ということになる。

ダニーの意気込みは並大抵のものではなかったと思う。これまでの会場でも毎回「この中で去年も来た人は誰?」と言って手を挙げさせ、「ラブリー!」「ラブリー!」と指差してはしゃぐシーンがあったのだが、ここ川崎ではそれは別の意味を持っていた。

「去年も来た人たちは知っているだろうけど、僕はこの前ここに来たときは病気だった。思うようなライブが出来なかった」

ここで私たちはシーンとして次を待つ。

「でも、あれはもうすんだこと」

え(^^;)?

「もう病気なんかじゃない!」

「君たちも用意はいいかい?!」

う〜む。ちょっと戸惑う。このあたりのメンタリティって、やっぱりちょっと日本人とは違うなあと思う。日本人だといつまでたっても謝ることが先にきてしまう。でも、向こうの人は、終わってしまったことはそのままにして、とにかく次のチャンスにすべてをぶつければいいと考えるのね。確かにそのほうが前向きではあるけれど(^_^)。

きょうのダニーは左胸にUCLAのロゴが入った着古した紺のTシャツにジーンズ。ルークはいつもの白いシャツに茶色の合成皮革っぽいパンツ。なんだか蒸れて暑そうだ(^^;)。ベンは名古屋のときと同じ黒のリブ編み半袖Tシャツに黒白縞のパンツ。クリスは襟ぐりが黄色で胸にKANGOLのロゴがやはり黄色で入った黒の長袖Tシャツ。

きょうのナンバー1ソングは"COSMETIC PUNK"。これ、ラジオの番組で「ライブでやってほしい曲」を募集したら上位に入っていた曲で、私も応募はしそこなったものの投票するとしたらこれ、と思っていたからすごくうれしかった。ほんとはきのうの大阪でもやったのだけれど、なぜか印象に残っていない。ふだんやっていない曲だけに、こなれていなかったせいもあるのかも。でも、きょうはとにかく最高。アルバムで聴いていたときは「これ、もしライブでやるとしたらどんな風になるんだろう?」と想像もできなかったのだけれど、なるほどこうなるの かあ(*^_^*)。すんごくヘヴィー、それでいてダンサブル。ダニーに言われるまでもなく、体が自然に動いちゃう。これを今までライブでやっていなかったなんてもったいなさすぎるよ〜。きっと連中もそう思ったに違いない。

最後のほうで曲の途中、間奏のときにダニーがベンの後ろのドラム台に置いてある缶ビールをとって、こそこそっと飲んでいたのが印象に残った。これまでビール常備のルークやベンと違ってずっとエビアンだけできたダニーだったので、「疲れてるのかなあ」と少し心配になったのだ。まあ、ショウの後半だったから、それまで我慢してきたものの「もう大丈夫かな」と思って飲んだのかもしれないけど。こんな小さなことでも心配の種にしてしまうファンって、ほんとにいじらしいなあ(^^;)。

1. WELCOME TO THE PARTY
2. PILOT OF MY
3. DREAMSJUST ANOTHER SUICIDE
4. I'LL BE WAITING
5. THE ONLY ONE
6. AN ENGLISHMAN ON HOLIDAY
7. YOU CAN'T LIVE YOUR LIFE IN A DAY
8. COSMETIC PUNK
9. HIGHER GROUND
10. UNTIL MY DYING DAY
11. RIVER OF PAIN
12. BACKSTREET SYMPHONY
-ENCORE-
13. A BETTER MAN
14. PLAY THAT FUNKY MUSIC
15. DIRTY LOVE


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