King's Call(Tribute for Phil Lynott) (Jan 4,1996, Dublin)
翌朝
翌日のIRISH INDEPENDENT 紙には、かなり大きなスペースをとって、昨夜のコンサートの写真と記事が掲載されていた。
昨夜、フィルの死のまさに10年後に、THIN LIZZYの音楽とフィリップ・リノットを讃えるためにTHE POINT を埋めた何千というロック・ファンの「KING CALL」 を、あなたはすでに聴かれたことだろう。
ヘッドバンギング
リノットの母フィロメナがステージに登場したとき、この夜最大の盛大な歓迎の拍手が起こった。
:IRISH INDEPENDENT, FRIDAY, JANUARY 5, 1996
今も生き続けるロックの伝説THIN LIZZY
この催しには、THERAPY?、DEF LEPPARD のジョー・エリオット、リック・サベージ、米国からヘンリー・ロリンズ( AMERICAN HEAVYWEIGHTと表現されている)、それに元ULTRAVOX のメンバーであり、THIN LIZZYの共作者であったミッジ・ユーロを含む多くのスターが参加した。
リノットの音楽性に敬意を払うために参加した出演バンドのラインアップには、最新流行の若手バンドWHIPPING BOYやLIR なども含まれ、そのほかにも多数のバンドがリジー・クラシックをカヴァーして、バンドの核にTHIN LIZZYの影響が大きくあることを表明した。
元々のメンバー、ギタリストのスコット・ゴーハム、エリック・ベル、ドラマーのブライアン・ダウニー、キーボードプレイ
ヤーのダーレン・ワートンが、この公演のために再結成された――
「今夜ここに世界中から集まってくださった、それぞれの、そしてすべての皆さんに感謝します」「そしてまた、私の孫たち、キャスリーンとサラが来てくれたこともうれしく思います。キャスリーンもまた、ロックスターを目指しています」
リノットの妻キャロラインは、サラ(17)とキャスリーン(15)を連れて、英国から来ていた。
ショーは、ジョン・サイクスをヴォーカリストとして迎えた再結成THIN LIZZYが登場したとき、2度目の盛り上がりを見せた。
ジョー・エリオットは、あの有名な「THE BOYS ARE BACK IN TOWN」でのワイルドなカヴァーで、ヘッドバンギングが決して流行遅れになったりしないことを証明した。
ミッジ・ユーロが「ROSALIE」 でヴォーカルをとり、この夜のショーは「BLACK ROSE」の陽気なヴァージョンで幕を閉じたのだった。
ソールドアウトしたショーの収益の一部は、ダブリンにフィルの像を建てるための費用にあてられる。
:BY AIDEEN SHEEHAN