SHOH's LIVE REPORTS

Def Leppard Live in Birmingham (Nov 15,1996)


PART 6

夜のアンコールも"LOVE BITES"で始まった。これは前前回の来日公演からだから、もうすっかりお約束になっているのかもしれない。怒涛のヒットパレードで体力を消耗しきったファンとメンバーが少しお休みするにもいいしね。

"LET'S GET ROCKED"では、またまたユニオンジャックが。2度目だというのに、まわりの大歓声に刺激されて、またまた頭の中が白くなるほど感激してしまう。

曲が終わり、きのうと同様にリックがリズムを刻み始めたので「お、きたな、ストーンズ」と歌う構えを見せたら、なんと始まったのは"ALL RIGHT NOW"!

あっらぁ〜、意外だぁ。ジョーの歌はさすがに下手。でも、そこはノリでカヴァーして、コーラス部分まで引っ張ってしまう。もちろんイギリス人の客でこれを歌えない人間はいない。

きのうみたいなサッカーのユニフォームに着替えるお遊びはなしで、そのまま"ROCK OF AGES"に突入した。やっぱりあれは、地元シェフィールドならではの演出だったのよね。ドン・バレーでのライブのときも、ジョーがユナイテッド、サヴがウェンズデーを着ていたし。

そしてエンディング。割れるような拍手と歓声に囲まれながら、しばらくの間虚脱状態に陥ってしまった。これでもう終わり。明日は日本に帰らなくちゃならない。

会場に流れる"PEARL OF EUPHORIA" を聴きながら、ここ2日間のことを思い出していた。まさかここまで聴きにくる程LEPPSを好きになるとは想像もしていなかった。チケットをとったあとも、ほんとに行けるのだろうかと自分で半信半疑。ふだんの倍くらい仕事をして、なんとか目途をつけて、思いきって飛行機に乗ってしまったけど、来てほんとによかった。日本で見て聴いていたのとは全然ちがう彼らの姿がここにはあった。

もちろん、そのどちらが素晴らしいとか、日本で彼らが手を抜いているとかいうのではない。どちらも彼ら自身だし100%純粋にファンのために存在しているのだけれど、その表現方法が違うというか、あえて変えてくれているんだと思う。

その両面を見ることができた今、はっきりと断言できる。

私はDEF LEPPARDが大好き。


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