SHOH's LIVE REPORTS

The Arch Enemy (November 16,1998, Shinjuku Liquid Room, Tokyo)


やあ、かっこよかった〜(=^^=)!

前回が予想外によかったので、ひょっとしたらマグレだったのかも、とちょっと心配していたが、前回を越える出来だった。ちゃんと地元でもライブやってたのかなあ。ものすごくタイトになってた。ライブバンドってこうでなきゃ、と思う。来るたびによくなって、なにか新しい発見がなくちゃね。

前座のDEFILED のあとに登場したせいもあり、よけいにその凄さを見せつけたと言えるかもしれない。まあ、前座は不利な条件で演奏するわけだから、単純に比較したら気の毒だけど、やっぱりスケールが全然ちがう。

音響もリキッドルームとは思えないくらいよく(しかも東京公演1回きりなのに)、中でもドラムの音がキモチよかった。アモット弟であるクリスのギターの音も素晴らしい。彼のギターはかなり高いところで音を出しているので、音作りに失敗すると不快になってしまう危険があると思うのだが、それがもう骨をゆさぶるような心地よさ。

さらに今回はソロの大半をクリスが弾いていたのにびっくり。この前来たときは、なんといっても元CARCASのスーパーギタリストだったアモット兄マイケルのバンドって感じだったから。マイケルのほうは他にいろんな仕事をやっていて、AARCH ENEMYはそのほんの一部って感じだから、「このバンドはお前にまかせた!」って弟にあずけたのかなあ。

もうひとつ驚いたのはヴォーカルの人。前回は短い髪をうしろで無理矢理しばってサングラスをかけ、ちょっと硬派の印象だったんだけど、 今回は髪がかなり伸びていて、その髪をふり乱し、素の目の演技もまじえたリー・ドリアン風になっていた。服も黒のベロアでそれっぽかったし。前回はベーシストからヴォーカリストに転向したばかりということもあって、ステージでの動きがほんとに素人くさくて見てて気の毒だったけど、かなり余裕が出てきたようだ。実際、彼のヘドバンが加わっただけでもステージに華が出たな、という気がした。

MCも、前回は2曲おきくらいにに「Do you want one more!?」って煽ってたのが間抜けだったが、今回はそれが消えていた。まあ、英語が得意じゃないので流暢なMCとはお世辞にも言えないのだけれど、とりあえず曲と曲の合間にこちらをしらけさせないでいてくれたらいいや、ということで、まあ、あんなもんじゃないかな。

クリスとマイケルがときどき前に出てきて2人並んでハモるところはもう最高。まるでJUDAS PRIESTかIRON MAIDENみたいと思っていたら、なんとその両方のバンドのカヴァーが飛び出したのには笑った。MAIDENは前回と同じ"ACES HIGH"でPRIESTは"STARBREAKER"。

最後はメンバー全員がステージ下に降り、最前列のファンと握手してまわるサービスぶり。バンドもオーディエンスも大満足の夜だった。


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