「慎みのシステムとしての 大地」 (歯痒末説 ver94.1)

 産経新聞正論2006/09/24の記事は 筑波大学村上和雄名誉教授の『1万個の実

をつけるトマトの教え』であった。具体的にこのトマトが一般の目に触れたのは 大分昔の

「筑波科学万博(EXPO‘85)」のことだから話は古い。当時この話を聞いた私は 一瞬

怖いな…≠ニい思ったのを憶えている。それはこの栽培法が 単にこんなことも 出来

ます…≠ニ云うデモなら良いが、現実の生産方法としてならば 躯幹に危険が集中する

全体の期間あたり産出信頼性が 大変低い生産システム≠ノなるからである。

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 村上教授は標記の記事で 生物個体の生存システムは 太陽の光と水中の養分があ

れば根を水に浸せば栽培できる≠フであり 自然の条件では 大地(ツチ)が制約均衡の

システムとして働いている≠ニ云う。そして ノーベル平和賞受賞のケニアの女性環境保護

活動家ワンガリ・マータイさんは、日本語の「モッタイナイ」を エコロジー用語として世界に

紹介したが、この大地の制約均衡の「慎みの システム」も 世界の共通語「ツツシミ」とし

て今後の人間の生き方として提案したい≠ニ云うのである。同感。◇

 

参照:【1万個の実をつけるトマトの教え:筑波大学名誉教授・村上和雄】

http://www.sankei.co.jp/news/060924/sir000.htm           《末説一覧へもどる》

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