[案内文]
世の中には 「不易流行」という言葉があります。俳諧の世界で かの松尾芭蕉が言
い出した言葉ですが、「俳句(詩)」つまり人生や自然をどう見るかの 永遠性について、
「ものごとの本質を衝いて 永遠に通用する見方と、その時々の新風として(ということ
は 時代の変化に添って流転し)変革し続ける見方がある」 と言っています。これは当
然に 我々の実生活の「社会をどう見るか」にも言えることですが、時に 間違って解釈
されるのは、「不易が重要で 流行はその場凌ぎの便法」だ とする考え方です。芭蕉
が言っているのは 「不易も流行も 風雅(今で言う芸術)の実態から出たものであるか
ら、同じもの(根元)の 二つの面として見るべき」であると言うことです。これは 我々の
実生活で言えば、「基本原理の発見・把握とその活用・革新の 両面を均衡させ無限に
発展させること」であり 今回はこれを生き残り策として具体的にお話します。
(1) 大企業の没落と 中堅企業の不振 ⇒ コア・インダストリーのみ独走
@ スペース・シャトルを2.5トンも軽くした M社の工作機械
A 半導体から日本中の農協まで使っている N社の真空技術
B どこの国で船を造っても 特命がくるNS社のスクリュー
(2) 自己診断で 経営の自律性を取り戻す ⇒ 連続的な不連続(革新)造り
@ 総合生産性(=産出付加価値/基本投入費)を3.0以上に
A 未達の場合には 基本投入費基準で販売力と生産力の均衡案を考える
B 手持仕事量が変化しないのに納期遅れが出るのは 受注手順の欠陥である
(3) 人間中心の新しい経営3原則を貫き 革新について話合える職場を造る
@ ナンバーワンよりも オンリーワンを狙う
A 無借金経営を 志向するのを止める(借金経営の活用)
B 仕事を確かにするには (品質管理をベースに)品質工学を使う
※ お時間がありましたら
下記のホームページ [安さんの「本音で!些論」] をご覧下さい。
URL⇒ http://www.asahi-net.or.jp/~ke7y-mtmt/
*上記の[~]はチルダ,JIS区点番号1188 以 上