カチャンッ・・・・
眠り姫
「・・・こら、千石?」
「・・千石!」
「千石!!」
「へ?」
千石は南の声に寄って起こされた。
「あれ?南なんで生きてんの?」
「あぁ?なんだそれ。俺が生きてちゃいけねぇのか?」
「ここ・・・。」
「変なやつだな。部室に決まってんだろ?つか、オマエ部活中に
堂々と寝んなよ。」
と、南は呆れ顔で言った。
「部活ー・・・?」
「まったく、オマエがこんなとこで寝てるせいで太一が突っかかってラケット落としただろうが。」
「ラケット?」
カチャンッ
「あぁ〜〜すみませんです〜〜〜。」
「あー、もう、気をつけろよ。」
南が太一のラケットを拾いながら言う。
「あー、なんか変な夢見てた。」
「あぁ?夢。」
「そう、なんかずーっと昔の外国の夢。俺は、南と組んで殺し屋で・・・あっくんもいて・・・そんで・・・・。」
「そんで?」
「俺、南殺そうとしてた。」
イキナリ声のトーンが落ちて千石は哀しそうに言った。
「ばーか・・・。夢だろ?夢。」
南は千石の髪をわしゃわしゃとかき回していった。
「・・・うん。そだね!夢だもんね!よしっ、じゃあ部活するかな!」
「そうだな、まず、寝てたぶん素振り100回からだ。」
「えー、健ちゃん、ひどーい!」
「ひどくない。」
あ・・思い出した。
俺、南を殺した後、自分も死のうと思ったんだ。
なぁんだ、ハッピーエンドじゃん。
よかったー。
END
アトガキ
はい、夢おち!つか、これじゃあパラレルじゃないじゃーん!
意ー味ないじゃーん。なんてこと言わないで下さい。
こう言うのもありかと思って。
では、もし、他の結末も見たい方は、戻って見てくださいね。
2002.11.5 ユウリ
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