ホールセンダーとは

(飯田@日立さんの解答)

いいだ@日立です。

えー、ホールセンダーというのは、ガソリン車の点火装置の多くには、ディストリビュータが使われてますね。

(最近、使われてないのもありますが)

その中に内蔵されている信号発生器で、ゴルフのような4気筒エンジンなら、都合4回の信号を発生して、この信号が発生したときに、プラグに火花が飛び、点火されるわけです。

では、推測混じりということで(汗)

<基本>

ディストリビューターは基本的に固定されており、アイドル進角の調整以外に動かすことはありません。

しかし、回転に応じて進角を変化させる必要があります。

<概論>

一般的な国産車ではその変化をバキュームで制御してますがPL型(他は知らない)では、デスビ内部にセンサーを配置して、その信号を専用コンピュータにより演算し進角制御しています。

そのセンサーがホールセンダーというわけです。

<詳細>

読んで字の如く、穴(=ホール)発信装置(=センダー?)ということですが、デスビからキャップ、ローターを外すと黒いダストカバーがあり、それも外すと、金属製で円柱形の傘が出てきます。

その傘とデスビ本体との隙間を覗くと配線やねじが見えるのですがその部分と外部に出ている黒いコネクター部分までが話題の主、ホールセンダーです。

<機能>

傘を一周まわしてみると、4箇所の切り欠きがあります。

先程の隙間の1部に黒い部品が配置され、それに傘の切り欠きを合わせると、傘の内側に黒い部品と対に白い部品が配置されているのが分かると思います。この部分で回転を拾っている様子です。

これをコンピュータなどに送り進角制御をしている模様です。

<余談>

これを確認するのにデスビを外した方、裏側を見るとシャフトがあり、黒い部品がカムと噛み合って回っているのですが、この部品とシャフトを外れないようにしている直径3mm、長さ20mm程の細いシャフトが貫通しています。これが素人では外れないみたいですねぇ。ベントレーやヘインズでは簡単に外れるような書き方をしていますがはっきり言ってあれは嘘でしょう(汗)

*コツがあるらしいです。一部では有名なヤナセのメカニック氏は事も無げに(というのは大げさかも)外したとのこと。

 

簡単には説明できませんでしたが、如何でしたでしょうか?

#この程度の知識は、オートメカニック誌を増刊も含めて2年間購読すると…(笑)