Q13.エンジン基本調整法、「GX」「RV」「PL」

エンジンの基本調整法について教えてください

GXエンジン編

 

調整する前に燃料デスビに配線を2本追加します。場所は燃料デスビの右側に2Pのカプラが入っていると思いますがそれぞれにエレクトロタップ等を使って配線を分岐させて下さい。理由はその間の電流値を計って調整するからです。

 

エンジンコンディショナー等を使って燃料デスビ、スロットルボディー、バイパス通路、アイドルスロットルスクリューなどを清掃した後の方がより良い効果が得られると思います。
燃料デスビの制御電流の規定値は10mAです。燃料デスビのアジャストスクリューを回転させると制御電流値が変化します。おまけにアイドル回転数も変化します。ですのでアイドル回転数時に制御電流値が10mAになる様に燃料デスビとアイドルスロットルスクリューを両方調整しながら合わせていきます。中々1度ではピッタリと調整しにくいので根気がいる作業です。なお、エンジンをかけ直したらアイドル回転数が変化する場合もありますので注意して下さい。同時に点火時期も確認した方が良いでしょう。

PLエンジン編

調整前の下準備はGXエンジンに同じです。
燃料デスビの制御電流の規定値は10mAです。燃料デスビのアジャストスクリューを回転させると制御電流値が変化します。スロットルボディーに付いているアジャストスクリューを回してもアイドル回転数は変化しません。アイドル回転数はメインコンピューターで制御されています。あのアジャストスクリューは何かと言いますとアイドルスタビ調整用の物です。例えばアクセルを戻した後に回転数が落ち込む様な症状がある時にそのアジャストスクリューで調整してアイドルスタビの効きを調整します。同時に点火時期も確認した方が良いでしょう。

RVエンジン編

調整前の下準備はGXエンジンの2に同じで、燃料デスビがないだけです。

点火時期の確認をします。水温センサー(青)のカプラを抜いて点火時期の補正をカットします。そして回転数を2,250rpmに合わせて点火時期を見ます。チェック後にカプラを戻します。

次に基本調整です。水温センサー(青)のカプラを抜きます。アイドルアジャストスクリューを調整して1,000rpmに合わせます。水温センサーのカプラを戻します。アイドル回転数が下がって規定値になると思います。3,000rpm以上になる様に空ぶかしを3回繰り返します。

アクセルを吹かして回転が落ち込むようであれば若干アイドル回転数を上げて下さい。

どうしても調子が戻らない場合はCO値が規定値を外れている場合があります。調整場所はエアフロセンサーのメクラ蓋をしている部分ですがCOテスターがある場所でないと調整出来ません。

なお、GX、PL、RV共ですが調整する場合は電動ファンが1回回るまで暖気した後にして下さい。

 

 

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