油圧警告灯に関して

(情報提供:岡田@86JettaGTさん)

 

A2の油圧警告について知っている事をまとめて書いてみました。


A2には低圧と高圧の二つの油圧スイッチが付いています。

低圧(0.15〜0.45bar)スイッチはアイドリング時の油圧を監視します。

このスイッチは油圧が無い時には電気回路上クローズで油圧が掛かるとオープンになります。

イグニッションをオンにすると油圧警告灯を通った電圧が低圧スイッチでアースに落ちるため警告灯が点きます。

エンジンが掛かると油圧が発生するので低圧スイッチがオープンになりアースが無くなるので警告灯は消えるのです。油圧が足りなければ警告灯は点いたままです。

高圧スイッチの方は2000rpm時の油圧を監視します。

このスイッチの作動圧はガソリンエンジンが1.8bar、ディーゼルは1.6、ターボディーゼルは1.4barとエンジンによって違いますが、何れも設定圧以下では(低圧スイッチとは逆に)電気回路上オープン、設定圧以上はクローズになります。

2000rpm以上の時に設定圧以下(回路がオープン)の場合オイルプレッシャーユニットによって油圧警告灯が点滅しブザーが鳴ります。

 

さて、ここで配線が接触不良だったり断線していた場合には電気回路上オープンだと言うことになります。低圧スイッチの回路がオープンだった場合には油圧警告灯は消えたままになります。

高圧スイッチの回路がオープンだったら、警告灯が点滅しブザーが鳴ることになります。

従って、オイルブザーが鳴る場合には配線の接触不良が原因と言うことも有り得ますが、エンジンを掛けてもランプが消灯しないのは低圧スイッチの回路がクローズのままなので接触不良では有り得ません。

この場合には最初にオイルプレッシャー不足を疑う必要があります。

 

オイルプレッシャー不足の原因としては、

1,オイルの粘度不足

2,オイルポンプ

3,オイルフィルターの詰まり

4,ベアリングのオイルクリアランス過大

などが考えられます。

「1」はオイルブザーが鳴る原因としてわりとありがちですね。

推奨粘度は「10W−40」です。銘柄は色々とありますが、あまり安売りのオイルは同じ粘度でもダメな場合がありますので!

「2」に関してはA2の場合オイルポンプはオイルパンの中に有りますから、オイルパンをヒットして大きく変形している場合ダメージを受けている可能性があります。

「3」はオイル管理が極端に悪かった場合に起こり得ます。オイルスラッジが発生してフィルターに詰まってしまうのですね。これは4に進行してしまう原因にもなります。

「4」になってしまうとこれはもうエンジンオーバーホールですね。

更に進行すると最悪エンジンが焼き付きを起こしますから、早めに原因を究明しましょう。