Golf CUP第1戦参戦レポート

[4月30日]

明日の平成11年5月1日(土曜日)は待ちに待ったGolf CUPの第1戦の日。この日は仕事が休めず朝から通常通り出勤し、帰ったのが夜の8時過ぎ!帰宅早々に横溝さんにお願いして作った「ピカチューシール」をボンネットに貼り、準備万端!!(子供達を呼んで、初お披露目。もしクラッシュしたら、見せられないと思ってのお披露目だったのは子供の知る由もなかった(^^;)!子供達も「ピカチュー号」と喜んでいました)

その後21時には寝ようと思いながら準備をして、結局22時に布団に入ったのですが、子供の頃の遠足の前日の様に早く寝ようと思っても、なかなか寝つかれない!缶ビールを飲んで睡眠薬かわりとするが、いまいち効き目が無い。布団に入ってウトウトしながら、結局寝たのは11時過ぎでした。

[5月1日]

現地(筑波サーキット)6時集合という事で、朝の3時に起床。(普段会社へ行く日は目覚ましが鳴っても起きない私が、目覚ましが鳴る前に目が覚めた)!3時半には家を出て、はやる気持ちを抑えて制限速度厳守で外環、常磐自動車道を走り、5時半に筑波到着。(ここで事故ったり、Pさんのお世話になったら悔やんでも悔やめないとの気持ちで安全運転。途中金子さんがいきよい良く抜いていった・・)

到着後に受付を済まし、6時過ぎにピットIN!

栄えあるゼッケン「」を貰い(これは単に申し込み受付順の番号です)、ボンネットのピカチュー君の下&右Fドアに貼り、軽量化の為に、リアシート、助手席、コンソールボックス(カーステ付き)、スペアタイヤ、その他小物(これが多い。普段の足車のままで当日向かったので・・)、を取り外し、ようやくレースカーに変貌(これで50〜80Kgは軽くなったはず。)!

準プライベート参加の私は、他の方々(ショップ系)とは違い、現地でのセッティング等は皆無。まあ、もともとノーマルエンジンなのでセッティングと言っても、燃料調整くらいなので…^^;!本当、今回は普段乗っているままの状態で参加した感じです。

あるショップ系は自社メカニックを全員連れて来て、凄い力の入れ様でした。皆で、「あれだとお店は今日は開店休業だろうな?」と話していました。それ以外でも結構な人数を連れてきて、力を入れていた所や、本当にプライベートといった感じの車が居て、ピット内もフツフツと湧いていました。(私もA2軍団チームで出ていますが、正直本当のプライベート参加では無く、静岡のアルナージュさんに足回り等のセッティングをお願いしていました。当日もオーナーの佐野さんが関係する11台の車のセッティングで一人で走り回っていました。ご苦労様でした。せっかくセッティングして頂いたのに、あまり良い成績を残せず申し訳ありませんでした。私以外で関係車両の内、Tクラスで6位入賞、Sクラスは1、2、3位独占と皆さん凄い成績でした)

****** フリー走行 ******

そうこうしている内に、最初のフリー走行の時間が迫ってきました。スタッフがハンドマイクで「準備をして下さいと」叫んでいたので、コックピットへIN。いつもの走行会だとこの時点で心臓がバクバク、オシッコチビリ状態なのですが、なぜかこの日は終始冷静な自分に気づき、「??」!まあ第1戦は完走を目標にしていたので、その気持ちが冷静な気分にさせたのでしょう。

ピットロードへコースイン前に整列した時も同じく冷静。フリー走行はまずはコースを覚える事を第一に考えていたので、ノンビリ走る事に…・!

フリーでは皆さんの邪魔にならない様にラインを模索しながら走っていたのですが、イヤー皆さんは速い!バックストレートで黄色君も全開で走っているのに、それをいとも簡単に抜いていく他車。同じGolfとは思えない速さでした。(黄色君の90ps*2のパワーは出ていたみたいです。マジで)

約10分のフリー走行でコースは判ったが、ラインは判らないまま終了。ピットに戻って、「うーん…!!まっいいか」的気分でボーとしていると塩谷さんや、ごまさん等の軍団メンバーの方々が声を掛けてくれ、ホット一息!(本当、声を掛けて頂き、嬉しかったですよ)

その間、他のピットでは、ジャッキアップして車高の調整や、ベルトを外したり、エンジン調整をしたりでバタバタやっていました。私は別にイジル場所も無いので、皆さんと雑談!

****** 余談 ******

今回は「T」クラスと「S」クラスとでカテゴリーは別れていましたが、タイヤはミシュランビラージュ(185/60-14)で統一(A3やPOLOは違いましたが)されていて、色々と不満の声は聞こえましたが、タイヤを統一した事は正解だったと個人的には思っています。コンビニレース(誰でも参加出来る)を主旨としていたので、プライベータとしては凄く助かりました。なんといっても普段から履いていられる普通のタイヤでそのまま出れるのが一番です。これがSタイヤ等の競技用がOKになったら、我々プライベーターは出場できないでしょう(貧乏サラリーマンでも出れるレースが一番。われわれサラリーマンお父さんはレースの度にタイヤなんて買えませんからね。貧乏人の僻みと思わないでね。ただの本音ですから!^0^)。今回出ておられた色々なショップの方々もこの辺は十分ご理解して頂けた様です。特にTクラスでTOP(総合優勝)だった「ベンチュラー神戸の浜崎さん」も理解して頂いたと主催者が言っておられました。(でも同じタイヤを履いてあのタイムは凄いですね。またプロドラーバーのコーナリングも素晴らしい!流石です。>関心しないでおまえもガンバレという声が聞こえそう…)

あくまでも今のGolf CUPは「草レース」!JAF公認のレースではないので…!!!

レギレーションに関しても正直問題は多いと思いますが(特にTクラス)、この辺も徐々に改善していく事になると思います。主催者もまだ手探り状態なのは正直なところですし、また参加者も同じですね。

草レースを前提としたら、それで良いのでは。但し、ある程度はみなさんの良識にお願いする部分が多いとは思います。周りで色々と言うよりも、いろんな意見を出してみんなで作っていくGolf CUPだと思います。(これはあくまでも個人意見です)

その辺の主旨に賛同できないのであれば、無理に参加しなくても良いのではと個人的には思います。(私は参加しますよ)

主催者側も今後はSクラスを充実させていきたいと(イコールコンデェション)と言っていましたし、個人的にも協力は惜しまないつもりでおります。みなさんも是非協力していきましょう!そして誰でもレースを体験できるイベントにしたら良いなと思います。(実際誰でも参加は出来ますよ!女性だってOK)

****** 予選 ******

さあ!続いては予選!さっきのフリーとは違い、予選でノンビリは走れません。ピットロードへ出る時も佐野さんに「ちょっと無理して行きましょう」と声を掛けられて、いざコースイン!

タイヤを暖めながら最初の1周はスローペース!2周目以降に久々のスキール音を出しながらコーナーをクリアー!でもこの時点でもラインは滅茶苦茶!3周、4周といくにつれてようやくラインやシフトアップポイントをつかめて、気持ち良く走っていたら、プロドライバーが運転するA2が第一ヘアピンでスロー運転!一応ラインを外れていたのですが、立ち上がりは外に膨らむラインなのに丁度その時点にぶつかり、こっちもラインを代えてスピードダウン!心の中で「あーあ!せっかく良い感じで走っていたのに…」と思いながら、ダンロップコーナーをパスし、バックストレートを爆進していたら、さっきのA2が抜いていく!「??」と思っていたら、その後ろをもう1台のA2が引っ張り走行でパス!「おお!良いな。プロに引っ張り走行してもらって・・」と内心思ったあと「そうか、この為にスロー走行していたんだな」と判り、ちょっと「ムッ」となり(大人げないですが・・)、後ろに付いたのですが、車の性能が違い過ぎ(方やTクラスでプロのメカニックが付きっきりでメンテ&チューニングしている車、方や85年式GXのノーマルカー&ど下手素人ドラーバー)、どんどん離されて行く!ここで現実を実感し、また自分のペースで周回を重ね、予選終了!(でもプロについて行けるあのA2のドライバーも凄いな…!)

予選結果は27台中、25位(ブービーメーカー)との結果!周りには「こんなもんだよ」と言いながら、内心は「ダメだな!こんなんじゃ!」と落ち込みモード!(何処からか「黄色君はスペックほど遅い車でないよ!どうしたの?」の声が聞こえてきそう。「カタロクスペックよりもパワーは出てるハズ?」と追い討ちが…・!!でも安い中古車&中古部品でモディファイした黄色君。まあそれでもそこそこ走れたのにはビックリです。14歳の車とは思えない感じで走れました。ただの自己満足モードかな?皆さんも大丈夫ですよ!こんなロートルピカチューでも走れるのですから…)

予選が終わっても、ピカチュー号はいつもと変わらない状態なので、決勝までの一時をまた皆さんとの雑談で過ごす!(本当に緊張感は無かったです)

******* 決勝 ********

いよいよ決勝!まずはピットロードへ予選順に2列に整列し、コースインを待つ!やはりフリー、予選と同様、それほど緊張感は無い。

「ピロロ、ピロロ」とコースインの合図があり、予選1位からコースイン!1周回って、スターティンググリットへ!

ここまででタイヤ、ミッションオイル等を温めておかなくてならないので、みな低いギヤでコース上をジグザグ走行。

筑波サーキットは、予選16位まではスタートシグナルを見れるのですが、それ以降はシグナルが見れない。(ここまではキャンギャルを見れる)25番手の私は最終コーナーの中間に近い位置からのスタートなので、シグナルを見る事は無理。スタートは前方の車が走ったらになる。(なんか寂しい感じでした。これだったので、余計スタートの緊張感が無かった…グスン)

グリッドに着いて5分程したら、前の車がエンジンを煽りだしたので、そろそろスタートと判り、スタート準備開始!

前の車がスタートしたのを合図に、16番手以降の車も一斉にスタート!私もタイミング良くスタート(自分ではベストのスタート)したが、前の車がスタートミスをして、それをかわそうと思い躊躇していたら、後続の「エスト」に先を越されて、結局予選と同じ27番手でメインストレートを通過。

もう先行グループが第一コーナーに侵入しており、後ろから見ていると凄い迫力でした。(まだこの時点では他人事)そうこうしている内に黄色君も第一コーナーへ侵入。それぞれダンゴ状態でのコーナー侵入でしたが、みなマナーよろしくしっかりとラインを守って入ったので、一番の懸案であった接触も無く、第一コーナーはクリアー!続いてS字コーナー、第1ヘアピンと行くが、まだまだダンゴ状態のまま!左右後ろを見ながらコーナーへ突入。続いてダンロップコーナー、第2ヘアピンとなんなくクリアーしていく。この時点でも順位は変わらず。

バックストレートで、徐々に先行車と離れていく。なんで…??体を前後に揺すりながらストレートの伸びをフォローするが、なんの助けにもならない。でも後ろを見ると、この遅い黄色君から高橋号が離れて行く「うーん、まだ黄色君よりストレートの遅い車があったんだ」とちょっと優越感につかりながら、最終コーナーへ!

最終コーナーもまだ1周目なのでダンゴ状態でみなさん突っ込んで行く。バックストレートの最後でようやく4速(130Km位)に入る黄色君は最終コーナー手前でシフトダウンし、コナーへ!強いアンダーとリヤが流れているのを感じながら最終コーナーをクリヤーし、メインストレートへ!この最終コーナーでどれだけアクセルを踏めるかがタイムの短縮に繋がります。でも怖いですよ。アクセルを踏むとアンダーが出て、横に滑って行くのが判る。あの恐怖を克服しないとタイムは伸びないのでしょうね!特に車高調整式ショックを入れていないSクラスは余計その辺のコントロールがシビアになります。(Tクラスでも6位入賞の田中君は車高調整式ではなかったですね!それでも結構な走りをしていた。その他のTクラス上位車種はどうかは不明ですが!)。そういえば、Sクラスで優勝したワカオミ君はダンロップコーナーで3速全開、3輪ドリフトで走っていました。あの走りが出来ないと上位入賞は無理ですね。車は横を向いているのに、真っ直ぐ走って行った。それも3輪で…(Golfはコーナーを思いっきり責めると、内側のリヤが完全に浮いて、3輪となります。<足回りを固めている場合で、ノーマルの場合はその前にコースアウトするかもしれませんが>)

上記の様なバトルを2〜3周していると、必然的にコース場はそれぞれの車&ドライバーの技量によっていくつかの集団が出来始めます。

私のいた集団は残念ながら最終集団。スタート時に好スタートし、3台前に行った「エスト」が順位を落し、前にいる。後ろには高橋号。その後ろにはもぐら号(雑誌の編集者の白Golf)となって、その後ろはいない。

ここから結構楽しいバトルが繰り広げられました(次元が低いと上位の方には言われそうですが、本人達はマジで走っていましたので、お許しくださいね)

コーナーコーナーではエストを突っつくのですが、ストレートになると離されるの繰り返し、後ろでも高橋号がコナーで突っつく(前が詰まっているので、こっちもペースが落ち、そこを突っつかれる)。でストレートでは、3台がそれぞれに離れる。で、またコーナーでくっつくの繰り返し。

7周目の第2ヘアピンで上手くインにつけ、「ヤッター」とほそくんで、バックストレートへ向きを変え、アクセル全開。最初は黄色君が半分リードしていたが、徐々にエストに先を越され、「チキショー」と叫んでエストの後ろで最終コーナーへ!(あの時の屈辱は次回まで残りそう…)

その後第一コーナーで屈辱の周回遅れとなり、9周でチェッカーを受けました。

結果はスターと同じ順位のまま総合24位、Sクラス7位(スタート時に金子号がトラブルでリタイヤしたので、順位が一つ上がった)でした。

今回出場し一番感じた事は、「みんながそれぞれルールを守って走ると本当に楽しい」でした。

第2戦以降も第1戦と同じ様に楽しみ、且つ上位を目指してがんばりたいと思っています。

課題はドライバーの技量上達とストレートの伸びをどうするかですね。

最後に関係者(特にスタッフの皆様)には御礼申し上げます。ありがとうございました。

また、多数の応援ありがとうございました。