Golf Cup 2000 第2戦 参戦レポート
(またまた進化したピカチュー号だが・・・!!)

(写真提供:横山@山形さん)


5月のラリーキッズ伊那に続いて、7月23日(日)に茨城県にある筑波サーキットで第2戦が開催されました。
梅雨も明け、晴天(猛暑)の中でのレース参戦レポートです。

いつもの様に朝早い集合。6時受け付け開始と言う事で、4時に起床し、4時15分に自宅を出発し、伊那とは違う近場の筑波という事で、余裕の道中。関越、外環、常磐と高速を乗り継ぎ、5時30分過ぎにサーキットへ到着。

6時前にパドックへ入り、まずは車内の荷物下ろし&シート外し。約30分で作業終了し、7時からのドラミに参加し、8時からのフリー走行へ!
この後に地獄が待っているとは夢にも思わずにピットレーンへ!
カム交換したピカチュー号の進化を確かめる予定でいたが・・・(涙と汗の1日でした)

8時といっても気温は既に30度近い状態。眩しい太陽の光を浴びながら、コースイン。最初の2周はゆっくり走り、徐々にペースアップをする。2〜3台パスしながら、走っていると後ろに柿色のGolfが見えてくる。フリーでも抜かれのが嫌な自分は、さらにペースアップ。いまいちエンジンの吹け上がりが悪いピカチュー号を何とか鞭打ち6週目に入るが、突然第一ヘヤピンでリヤタイヤが滑り出す。
ロックするほどのスピードではないので「???」と思いながら「まさかもうタイヤがたれた?」等と思い走っていると突然油圧警告ランプが点滅。一緒「え・・どうしたの?」とパニックになり、油圧計を見ると、2Kg以上上がらない。後ろを見るとリヤガラスがオイルまみれ。「ヤベー」というのと同時にハザーを点けてコース端をノロノロ運転。警告ランプは点きっ放しだが、まだ油圧がある状態なので、完全にオイルが抜けていないと判断し、惰性に近い状態でパドックまで自走。
#この時、後ろを走っていた柿Golfへもオイルを撒き散らしていました。すみませんでした。

パドックに入り即効でボンネットを開けると、エンジンルームはオイルまみれ!例のオイルクーラーのホースがまた抜けたかとチェックするが、抜けていない。いったい何処からオイルが噴出したのか、判明するまでに3分。結局先々週にオイルクーラーの付け替えをした時に取り回したホースがVベルトと干渉し、その結果、亀裂が出来、そこからオイルが噴出したのが判明。

オイルまみれのエンジンルームを見ながら、呆然とする私でした(大汗)
付け替えの時、ホースがちょっと「ヤバイかな?」思いながら対策しなかった事を今更ながら後悔。
また、私のオイルばら撒きの影響で、次のクラスの走行が5分程中断。本当に申し訳ありませんでした。

さて、気を取り直して、何とか処置しなくてはと思い、代理のホースを探すがサーキット場には代わりになるホース等ある筈が無い。オイルキャッチタンクのホースを代用するが、油圧でホースが膨らみ(ワーヤー入りのホースだが厳しい)断念。結局オイルクーラーを諦め、バイパス処理で急場しのぎとなり対策するが、今度はホースが折れて使い物にならない。ここまでの作業が1時間半以上かかり、炎天下の下で呆然。
(作業中にA2軍団のメンバー数人が声を掛けてくれたが、途方に暮れている私を見て、皆さん遠慮がちに話し掛ける。せっかく声を掛けて頂きながら、心とも無い返事で皆さん、すみませんでした)
また、静岡から観戦に来ていた津島さんがオイルまみれになった、エンジンルーム、Fブレーキ、リヤと洗浄作業をしていただき、感謝感激。本当にありがとうございました。(涙)
また、浅井さんが、パーツ相模さんに電話して、来る途中部品があったらとお願いして頂いたり、とみなさんの暖かい援護を頂いたのですが、対策無し。(結局相模さんも来る途中、車やさんに寄ったが、ホースは無かったとの事)

「あーあ・・予選は無理かな?」と諦め、アルナージュの佐野さんと話していたら、丁度目の前にインポカ@丸山号のエンジンルームが!!。そのエンジンルームのオイルキャッチタンクのアウト側に付いているホースが丁度良い太さ&長さの耐圧ホース。
佐野さんは「これ良いね」と一言。私は丸山さんを探してサーキット内をウロウロ。丁度トイレに入って行った丸山さんを見つけ、トイレまで追いかけて行き、用足し中の丸山さんに「お願いがあるのですが」と切羽詰まった顔で・・・・
快くホースの借用を承諾して頂き、早速拝借(代わりに私のキャッチタンクのホースを付ける)

丸山さんから借りた(交換?)したホースで何とか急場しのぎのバイパスホース対策を完了。結局2時間半炎天下の下で作業してました。(オイルクーラーはこの時点で飾りとなった)
途中でも頭クラクラ、立ちくらみになり、作業が終わった時点で体力を使い果たした状態。
30分もしないで、予選開始となったのですが・・・・・

作業完了後に都並さんとメカニックの方が来て、状況を把握し、最後に「都並さん、今日は勝てるよ」と一言。
私も「今日はもうダメ」と言って笑って別れた次第でした(大笑)

気力&体力の無くなった状態での予選。洗浄したがオイルを吸ったタイヤ&ブレーキパッドを考え、最初の2周はゆっくり走行。3周目から徐々にペースアップし、タイムアタックに入るが、油温が130度を超える(今まではこんなに油温が上がった事はない)。まだ不十分なタイムアタックではあるが、ここでエンジンを壊すのは最悪と思い、6周目でペースダウン。そのままペースダウンした状態で予選終了。結果は17台中、13位。不本意な結果ではあったが、走れただけで良いかと思い、自分を納得させる。

決勝までは2時間程の時間があるので、レストランでパーツ相模の田上さんと昼食。丁度長野の山中夫妻が居たので、同席させて頂き、エアコンの効いた室内でカレーを食べる。だが、汗でびしょぬれの体、エアコンの効いた部屋のおかげで体が冷えてしまい、くしゃみ連発。皆さんより先にレストランを出て、ピットに行き暑いが涼しい風の流れる中でしばし仮眠を取る。1時間以上仮眠(爆音で途中起されるが)したおかげで、ほんの少しだけ体力が戻り、決勝へ!


いよいよ決勝。
13番グリットでスタートを待つが、筑波では初めてストレート上でのスタート(今までは最終コーナー上だった)。レースクイーンの1分前、30秒前の看板を見、コントロールからの5秒前の看板。シグナルが赤に点灯した時点でスタート態勢。赤が消えたと同時にクラッチを離し、今までで最高のスタートを切れ2台をパス!
内心「よっしゃ!今日は良いスタートを切れたぞ」と思いながら、そのまま第一コーナーへ!いつもながらここは緊張する場面。左右前後の車を確認しながらラインを確保し無事クリア。その後、第一ヘアピンへと進入。回りの車も性能的には互角なので、ミスが命取り。接触しそうな状態でダウンロップコーナー、第二ヘアピンと通過し、バックストレートへ!車の性能差が無いので、ストレートで簡単に抜くのは無理。まずは離されない様についていく。最終コーナーは侵入スピードで差が出るので、ギリギリまで我慢するが、前の車が早めにブレーキを踏むと突っ込んで行けない。そんな感じで周回していくが、5周目あたりで前の「かにごるふ号」が第二ヘアピンでシフトミスをし、ダンゴ状態で一瞬冷り。その反面「よし、いまがチャンス」とばかり、バックストレートで抜きに出るが、なかなか抜けない。また、隣には後ろを走っていた「ルボラン号」も!

#この時点でピカチュー号の油温は120度超え。ヤバイ状態!

3台並んでバックストレートを疾走。3台とも譲る気配無し。頭一つ出ている「かにごるふ」、続いて「ピカチュー号」と「ルボラン号」。そのまま最終コーナーへ!結局、順位は変わらず、最終コーナーを出て、ホームストレートへ!そして第一コーナーで私はシフトミス!2速へ入れたつもりが、4速へ!アクセルを踏んでも回転が上がらず、慌ててシフトチェンジするが、既に遅し。後ろのルボラン号がインに入って、そのまま抜き去る。「あーあ・・・またやってしまった」と後悔しながらルボラン号の追跡。

追突するかの状態で後ろを走り、抜ける場面を模索するが、なかなか抜けない。最終コーナーからホームストレートではスリップストリームなる事を初めてやって、第一コーナーでインに入るが、なかなか簡単には抜けない。そうこうしている内に、今度はピカチュー号が悲鳴を上げる。

水温の警告灯が点滅。水温計を見ると110度を越している。また、油温計は150度を振り切っている。油圧警告灯も点滅。既に限界に達しているピカチュー号。前のルボラン号追撃もここまで!
(貧乏サラリーマンにはエンジン破損は最悪状態なので・・・終わってからルボラン号の坂本さんと話したが、編集長の小倉さんから「エンジン壊しても行けと」言われたそうです。でなければあそこまで走れなかったでしょう)

クールダウンを余儀なくされ、後ろの車にも抜かれ、高めのギヤを使い、水温&油温が下がるのを待つ。その間に予選でコースアウトした「衣笠号」のオレンジ色のグリルが見えて来る。ここで衣笠号にまで抜かれるのは嫌と思った私は、騙し騙しペースアップ。早くチェッカーが振られないかな?と考えながら各種のメーターと睨めっこ。前走している3台も暑さのせいかそんなにスピードを上げている気配が無い。「今なら抜けるのにな・・・」と思いながら、後ろとメーターの睨めっこで、何とかチェッカーを受ける。結局2台に抜かれた状態で終了。最終順位は?です。
知りたくも無かったのが現実でした(大汗)
チェッカー後の1周は油圧も2Kg以上上がらず、一瞬焦りましたが、相変わらず油温は140度以上なので、オイル漏れとは違うと判断し、何とかパドックへ戻る。

そのままパドックへ入り、暫定表彰式も見ないで車を降り、何とか無事だったのを確認し、「ホッ」状態だったのは事実でした。
そのまま分厚いレーシングスーツも脱がずに、かにごるふ@金子君と即効でビールを買いに行き、美味くそして苦いビールを飲んだ次第です。

次回は9月9日(土曜日)の第3戦。リベンジという事で、残暑厳しいと思われるレースへ、熱対策を十分に挑みたいと思う今日この頃です。

最後に、本当に暑い(この日の筑波サーキットは38度の猛暑。コース上は50度以上はあったかと思われる)中、参加された皆様、観戦させた皆様お疲れ様でした。
また、運営されたスタッフの皆様、ご苦労様&ありがとうございました。

PS:
帰りの道中、死んだオイル。一般道走行でも100度まで油温があがり、恐る恐る帰った次第でした。