学校図書館と情報教育


高知大学「情報メディアの活用」

目次


はじめに

 今日、社会は転換期を向かえている。転換期のキーワードは「国際化」「情報化」「高齢化」です。
 これからの、あるべき姿として、自立した「個」を基盤とした社会といわれています。教育においても、一人ひとりの能力、適正に応じた教育が必要とされています。そして、自ら学び、自ら考える「生きる力」を育成することが求められています。

 学校図書館も、「生きる力」の育成のための役割の重要性が再認識されています。
 平成15年度よりは、全国の12学級以上の小・中・高等学校に司書教諭を配置されるよう、学校図書館法が改正されました。
 文献検索・レポートのまとめ方などの指導の中心となる、教育職としての図書館担当者の必要性がやっと認められたのです。図書館だけでなく、学校教育全体を改革していく中心に司書教諭がならなくてはと思っています。

 これからの教育は学校内の限られた範囲で完結するのではなく、広い世界への興味・関心のなかで行う必要があります。自校で計画的に収集し整理した資料だけでなく、児童・生徒の学習で必要となる、また教師が教育課程で必要となる、ありとあらゆる資料・情報を提供できる、開かれた外の世界への窓口として学校図書館は機能しなければなりません。

 インターネットの登場により、私たちのメディア環境は大きく変わりました。インターネットでは、どんな立場の人でも平等に情報発信ができます。さらに、双方向性により、新しいコミュニケーションや共同作業を可能にします。
 このような特性から、人々の生活や文化など社会に大きな変化をもたらします。自立した個人を基盤とした「市民のメディア」となる可能性を持っています。
 しかし、メディアが変わるだけで、社会が変わるのではありません。新しいメディアを有効に活用する能力を持つことが必要なのです。

 学校図書館に求められる機能のうち、情報化に対応するため、司書教諭講習の科目として、今年(平成11年度)より設定された「情報メディアの活用」を高知大学で担当することになりました。講義ノートの一部を修正、加筆したものが、このレポートです。

 この講義では、情報活用能力がコンピュータ操作に矮小化されないよう、また学校図書館へのコンピュータの導入が図書管理のコンピュータ化に矮小化されないよう、どのように情報化をめざすのか、その考え方に重点を置きました。

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