● Mail Magazine 日々のあわわ 2003年06月23日(月) 第70号
〜○。今日のあわわ〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜
セカンド・ラブ
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みなさんはセカンドバッグに、どのようなイメージを持っていますか?
なぜ、こんなことを聞くかと言うと、先日、知り合いの若い女性から、セカ ンドバッグについてなみなみならぬこだわりを聞かされたからです。
その女性、Y子さん(仮名)は20代前半。先日、友人の紹介で、同じ年頃の 男性とお食事をしました。その男性は中堅の企業に勤めるスポーツ好きのさわ やかな雰囲気の青年。お顔も悪くはなかったそうです。しかし、Y子さんには 一つだけ、どうしても気になる事がありました。
それが、「その人、セカンドバッグ持ってるんですよ!」。
私が、「なんで、それが気になるの?」と聞くと、彼女は「セカンドッバッ グっていったらオヤジの持ちものですっ!」とぶったぎりです。
「はあ? 私の母の友達で、セカンドバッグを愛用してる人がいるよ。大き さとか材質とかすごくこだわってるの」
「女性はいいんです! でも、男のセカンドバッグはダメ。だって、男のセ カンドバッグっていうと、どんな人が持ってる姿を思い浮かべますか?」
「そうねえ。ダフ屋のオヤジがよく持ってたなあ。あと、集金に来るおじさ んとか…。あ、ヤンキーも」
「ね! オヤジとかヤンキーとか、いいイメージないでしょう」
「いや、だからって悪いイメージだというわけでは……」
「じゃあ、ダフ屋とかヤンキーが良いイメージなんですか?」
「う〜ん。実は良い悪いを考えた事なかったの。ただ、ああ、この人たちは よくセカンドバッグを持ってるんだなあ、ぐらいしか思ったことなかったし」
本当にそのときまで、セカンドバッグのイメージなんか、考えた事もありま せんでした。でも、彼女の「男のセカンドバッグ=ダメ」の方程式も、すぐに 賛成できないような気がしましたので、私は車好きの友人の事を話しました。
「私の男友達で、車で出かけるときはセカンドバッグを持つって人がいるよ。 車からおりるときに、財布や免許証、キーなんかを入れて持って出るのにちょ うどいいって。ポケットがお財布でふくらんで、もこもこするのが嫌いなのね。 でも、その人をオヤジくさいとは思った事はないけどなあ」
「それは車のときだけで、ふだんはもってないからでしょう。その人はいつ もセカンドバッグだっていうんですよ」
「じゃあ、Yちゃんがすてきな鞄をプレゼントしたら、セカンドバッグをす ててそれを使ってくれるんじゃない?」
「セカンドバッグが便利でちょうどいいなんて堂々というんだからどうだか。 とにかく、あのセカンドバッグはダメです」
「あの〜、その人の嫌なところはそれだけ?」
「そう。セカンドバッグだけは許せない」
その男性も、セカンドバッグを愛用したがためにオヤジといわれ、ここまで 悪い印象をもたれているとは思ってもいないだろうなあ。それまでの話の雰囲 気ではセカンドバッグ以外はいい人のようなので、なんだか、Y子さんはもっ たいないことをしているのではないかという気がしてきました。そこで、私は セカンドバッグを克服するような良いところがあるかもしれないと思い、もう 少し、彼について聞いてみることにしました。
「それで、他には何か、おもしろいことはあった?」
「そうだなあ。その人、一人っ子で偏食なんです」
「偏食って、何がダメなの?」
「野菜と魚介類全部。そのときのコース料理でパエリャが出たけど、その人、 ご飯しか食べないので、私が魚介類をほとんど食べたんです」
「へえ〜」
「エビは殻をむいてくれれば食べるって」
「ええっ!」
「私、パエリャのエビの殻をとってあげようかなと思ったけど、ばかばかし いのでやめました」
エビは殻をむいてくれれば食べられるって、どういうことでしょう。それは、 むきエビしか食べた事ないのか、殻をむけないほど不器用なのか、人がむいて くれるのが当たり前だと思っているのか? 野菜と魚介がダメというお子ちゃ まっぽい偏食といい、ひょっとして、その人、マザコン? 私は、セカンドバ ッグよりもその人の偏食の方が気になり、先程のようにもったいないとは思わ なくなりました。
「Yちゃん、私、オバハンだからかもしれないけれど、セカンドバッグでは ダメ出ししない。でも、その人の偏食とエビの殻の件ではダメを出すな」
「そうですか?」
Y子さんはちょっと不服そうでした。私がセカンドバッグよりも偏食にウェ イトをおいたからでしょうか。
その後、私はセカンドバッグのことが、ちょっと気になったので、書店で若 い男性向けのファッション雑誌をいくつか立ち読みしました。すると、セカン ドバッグって、ほとんど紹介されてませんね。たまたま、私の見た号がそうだ ったのか、それとも、若い男性のファッション界には、Y子さんの言うように セカンドバッグはオヤジの持ち物だからダメという了解があるのか。どうも、 Y子さんの言い分も分かるような気がしてきました。
考えてみれば、私は時計以外、人が何を持っているかをあまり気にしていな かったんですね。セカンドバッグにしても、よほど、変った形とか模様や色な ら注目したかもしれないけれど。仕事以外ではファッション雑誌を見ないし、 ブランドや流行もよく知らないしな。
セカンドバッグの件で、自分の無知をちょっと反省しました。職業柄、流行 に無頓着なのも良くないようなので、今度から、少しはファッシン雑誌の中づ り広告も注目して、立ち読みもするようにしようかな。そこまでしといて、雑 誌は買わないのかって? だって、ファッション雑誌って重いんだもん。
〜○。あわわ後記〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜
6月14日(土)、東京・浜松町の都立産業貿易センターで行われた「第5回 東京インターナショナルミニチュアショウ」に行ってきました。国内外のドー ルズハウスのミニチュア作家が集まった展示即売会です。日本の作家のミニチ ュアも素晴らしかったのですが、洋食器や家具のキットなどでは海外の作品に 心ひかれるものが多かったです。
出品者のなかに外国の作家でミニチュアの革の鞄を作っている方がいました。 旅行用トランク、ハンドバッグ、ゴルフバッグなどなど、どれも金具が開け閉 めできるし、作りも精巧なら色や形もおしゃれで、本当にすばらしい。でも、 お値段が3万円とか6万円など、その日、私のもっていた鞄よりも高いのです。 あまり持ち合わせがなかったので、あきらめました。そういえば、その鞄のミ ニチュアにはセカンドバッグはなかったなあ。
次回は07月06日(日)を予定しています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
真魚
e-mail:92104094@people.or.jp
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