● Mail Magazine 日々のあわわ 2002年08月15日(水) 第50号
〜○。今日のあわわ〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜
結婚の条件
〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。
カレンダーにない日本の休日、お盆は、どのように過ごされましたか。私は、 どこにも行かず、家で暑さにうだっていました。
最近、私の周りは、親戚や知人で結婚話がまとまったというのが数件あり、 少々おめでたいムードになっています。
先日、秋に結婚するという知人を囲んで、女性数名で食事をしました。その なかには、何人か夫帯者がおり、そのせいか、結婚後、夫といかに折り合いを つけていくかという話で盛り上がっていました。たとえば、ちっとも家事を手 伝ってくれない夫をどう「教育」するか。あるいは、そんな夫に腹をたてずに すごすには、どうすればいいか、などなど。これから結婚する人を目の前にし て、やけに現実的な話をしてしまったものです。
夫帯者のなかの一人が、「夫は一人暮らしをしていたから、家事が大変だと は分かっているようなんだけど、でも、何か言われるまで手伝わないのよね」 と言いました。そこで、私が、「たとえ、一人暮らしをしたことがあっても、 『家事は女性がやるものだ』と思い込んでいる限り、ダメだと思う」と言うと、 みんな、「そのとおりだわ」とうなずきました。
たとえば、一人暮らしをしていて、カップ麺が常食で、部屋は散らかり放題、 衣服もクリーニングに任せているシャツとスーツがきちんとしているだけ、と いうまったく生活にかまわない男性がいたとします。そんな生活にかまわない 人なら、結婚後の妻の家事の出来不出来にもかまわないのか、というと、そう ではなかったりすることもあります。結婚したとたん、出汁の取り方から、障 子の桟の掃除のしかた、洗濯物の干しかたなどにさんざん口出しし、しかも手 伝わない。それが、共働きであっても、ちっとも家事をせず、「働いてもいい けど、家のことをちゃんとしろ」「家のことができないなら、仕事なんか辞め ろ」と、それは全部、回し蹴りと一緒にお前に返してやるわ!といいたくなる ような、信じがたい台詞を吐く人までいます。
あるいは、一人暮らしで、きちんと家事をこなし、部屋や身の回りをきれい にしている男性がいたとします。だからといって、その男性が、結婚後、家事 をやるかというのは、これまた、別問題だったりします。結婚したら、何もし なくなり、口出しだけは一人前ということもあります。
かと思うと、ずっと親と暮らしていても、結婚後には妻と家事を分け合うと いう男性もいます。つまり、一人暮しをした、しないという形ではなく、「自 分のことは自分でする」と思っているかどうか、だと思うのです。 その人は、 なぜ、独身のときにまったく家事にかまわないでいるのか、あるいは、家事を しているのか、というところがポイントです。もともと、家事にかまわないた ちで、相手もどうであろうとかまわない、または、本来、几帳面なたちだから、 相手ができないことは、自分が率先してやるという人なら、まだいいのですが、 困るのは、本来ならば、家事は妻のやることだから、独身の自分は家事をきち んとしなくてもしょうがないとか、今は妻がいないので、自分がやっているだ けという人。つまり、「自分は『男』だから、家事をしなくても/できなくて もあたりまえ」「自分は『男』だから、本来、家事をするべき人間ではない」 と思い込んでいる人です。
家事は人間が生活していくうえで、生じてくる労働であり、男女のどちらか の義務でも特権でもありません。そういう人には「なぜ、女性が家事をしなけ ればならないのか」「なぜ、男性は家事をしなくていいのか」と、その人が思 い付くかぎりの理由を出し尽くすまで、問いつめてみるとおもしろいかもしれ ません。それで、「女だから/男だから、当然だ/本能だ」としか言わず、の れんに腕押し状態だったら、コミュニケーション能力や思考力が低い人だと思 われるので、再教育は難しいかもしれません。
しかし、家事を含めて、相手がどのような家庭観を持っているかというのは、 一緒に暮らしてみないと分からないことが多いですよね。たいていは、そこで、 歩み寄れるところは歩み寄って、ダメなところは諦めてというふうに折り合い をつけながら、生活を築き上げていくんですよね。もしも、折り合いがつかな くなったら、生活を解消するという選択肢もあるので、あまり、難しく考えな くてもいいとは思うのです。
と、以上のような身もふたもない話で、私たちはその場を締めくくってしま いました。この話が知人の結婚生活に役立つかどうかは、分かりません。
〜○。あわわ後記〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜
最近、タレントの本上まなみさんの顔が、おもしろいことに気づきました。 ほお骨のあたりのもりあがりと、その下の顔の肉(表情筋の一種なのか?)の 一部が輪郭からぽこっとはみだしているのです。それが、マジックインキでな ぞりたくなるような、いい感じのラインです。それにしても、本上さんはなぜ、 あんな変な擬態語の使い方をするのでしょうか。彼女が妙な擬態語を使う度に、 三島由紀夫が「文章読本」で擬音詞をさんざんにけなしていたというエピソー ドを思い出します。
次回は8月25日(日)を予定しています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
真魚
e-mail:92104094@people.or.jp
〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜
--------------------------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して
発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000044074)
Powered by
目次へ戻る