日々のあわわ

● Mail Magazine 日々のあわわ 2001年03月04日(日) 第14号

〜○。今日のあわわ〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜

100人の子供たちが列車を待っている

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 みなさんは旅行は好きですか? 出不精のうえお金も無い私は、出張以外で は、あまり旅行に出かけません。そんな私が、こじゃれた街の新設のカフェや ショップにお出かけするという設定の記事や、旅行や観光スポット(私にとっ てはただの出張や電話取材)の記事などを書くことがあるのですから、世の中、 何が災いするか分かりません。もっとも、こういう仕事も、それはそれで、楽 しいこともあります。だって、仕事でもなきゃ行かなかったよ、こんなところ というような場所に行くことができるし、そこで、いろいろな発見もあるから です。以前、一緒に仕事をしたカメラマンが「旅行雑誌に書いているライター さんなのに、『仕事だからいいようなものの、切符買ったり、宿とったりなん か面倒くさいよね。ホント、旅行する人の気が知れない』と言う人がいました」 と話していました。そのライターさんは少々極端な例かもしれませんが、好き が高じて旅好記事を書いている人もいれば、私のように、仕事で書かざるを得 なかったという人もいます。そんなわけで、出不精の私でも、旅行関係の雑誌 の編集者とおつきあいがあったりします。

  先日、所用で某旅行関連のPR誌の編集に関わっている女性と会いました。 仕事の話が終わり、雑談していたときに、私は「PR誌で鉄道の出てくる映画 の特集でもやってみませんか?」と提案してみました。すると彼女は「う〜ん、 実は以前、やったことがあるんですよ。でもねえ」と、あまりいい思い出がな いような口ぶりです。そして、「PR誌なだけあって、列車が事故にあうとか、 乗客がパニックになるなどの設定の映画って、スポンサーがいい顔しないんで すよ」と言います。そこで、私は、ふと思い付いた映画の題名をあげました。

 「たとえば、『新幹線大爆破』とか?」

 「そんなもの、取り上げたら殺されちゃいますよ」

 「あれは『スピード』の元ネタといわれている作品ですよ」

 「だからって、ダメです」

 「日本の鉄道がダメなら、『大列車強盗』や『バルカン超特急』、『オリエ ント急行殺人事件』とか、外国の鉄道ならどうです?」

 「う〜ん、それもねえ」

 「あ、そうだ、超特急といえば水野晴郎の『シベリア超特急』シリーズがあ りますよ。どうですか?」

 「やめてくださいよ、もう」

 そこまで、嫌がられて、ハッと気付いたのですが、鉄道が舞台になる映画っ て、たいてい、事故とかテロとか、殺人がおこったり、ゾンビが出てきたりし て乗客がパニックに陥っています。「列車の旅は楽しいな、車窓風景はすてき だな」というだけでは娯楽映画は成立しにくいですよね。楽しい列車の旅だっ たら、テレビ朝日の長寿番組「世界の車窓から」で十分ですものね。また、そ のPR誌の読者には鉄道ファン、通称「鉄ちゃん」が多いらしく、映画に出て いた列車や鉄道のこういうところが間違っていると、いちいち指摘してくると か。そんなこともあって、編集部では鉄道映画の特集はなるべくしたくない、 と思っているそうです。

 これと、似たような話を航空関連の雑誌の作成に関わっている人から聞いた ことがあります。飛行機の中で映画を上映することがありますが、飛行機や空 港の事故がでてくる作品は基本的にNGだそうです。そういえば、飛行機が出 てくる映画も事故がおこって、さあ大変、というものが多いですね。「エアポ ート」シリーズ、「トワイライトゾーン」「生きてこそ」「ヒーロー 靴をな くした天使」「フィアレス」「乱気流 タービュランス」「エアフォース・ワ ン」などなど。実際に事故はおこらないけど、主人公が飛行機事故を夢想した り、機内の備品にいたずらする「ファイトクラブ」もダメかもしれません。こ れも鉄道と同じで、飛行機を舞台に選んで、「飛行機の旅は快適で楽しいな」 というだけでは娯楽映画は成立しにくいということでしょう。飛行機に乗って いるときに、事故で山奥に遭難して人肉食べるとか、事故の後遺症で人生がお かしくなるとか、テロリストや怪物に乗っ取られ墜落しそうになるなどの映画 を見て、楽しめる人は多くはないということなんでしょうね。

 しかし、一部、条件付きですが例外もあったそうです。空港が出てくる「ダ イ・ハード2」。その機内誌の関係者が「私が見たわけではないので、ひょっ としたら違うかもしれませんが」と前置きして言うには、「ヒットした作品だ ったので、上映せざるを得なくなったそうなんです。そこで、空港と分かりそ うなところを一部カットしたそうです」。

 そこまで気を使わなくても良いのでは、と思うのと同時に、その空港抜きの 「ダイ・ハード2」を見てみたくなりました。

 そこで、ふと思ったのですが、船で映画を上映する場合はどうなるんでしょ うか? 「ポセイドン・アドベンチャー」とか「パーフェクト・ストーム」な どはダメかもしれませんが、「タイタニック」のような大ヒット作もはずされ るんでしょうか? 誰か、船に詳しい人はいませんか?

〜○。あわわ後記〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜

 2月06日(火) 第12号で反町隆史さんの名前を出しましたよね。昨日(3日)、 出かける前にテレビをつけたら、反町さんの台湾での記者会見の様子が放映さ れていました。その会見で反町さんが「俺自身がロックだから」と言ったんで す。ファンの方には申し訳ありませんが、私の口からはつい「たははは」と情 けない笑い声が漏れていました。

 で、そんなことをすっかり忘れて数時間後、私はボブ・ディランのライブを 見ていました。ライブはすばらしく、感動ものでした。ところが、どういうわ けか、そこに一瞬、先ほどの反町さんの顔と「俺自身がロックだから」という とほほな台詞が浮かび上がったのです。なんで、こんな時にこんなことを思い 出したのでしょう! 魔が差したとしか言い様がありません。でも、そのとき のショックゆえに、これからは反町さんの顔を忘れずにすみそうです。これは ボブ・ディランのおかげかもしれません。

 ありがとう、ボビー(←なれなれしい)。あなたのおかげで、私は一つ、物 事を覚え、これからは非常識と言われなくなるんだ。

 次回は3月18日(日)を予定しています。

 では、また、よろしくお願いいたします。

                            真魚

                   e-mail:92104094@people.or.jp

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