● Mail Magazine 日々のあわわ 2001年02月06日(火) 第12号
〜○。今日のあわわ〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜
普通の人々
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あなたは「常識がない」と言われたことがありますか?
私は、すご〜く時々ですが、あります。
少し前の話をします。あれは、たしか、1ユーロが110円くらいだったころ のことです。なぜ、そういう覚え方をしているかというと、わけがあります。 そのとき、私は編集の仕事をしている友人と話をしながら街を歩いていまし た。しばらくして、ショーウィンドーのポスターが目にとまりました。ポスタ ーには、私の好みではありませんが、たぶん、かっこいいとされているらしい 男性が写っています。
「この人、竹野内豊っていうんだっけ?」と、私は少々、疑問を感じながら も言いました。というのも、竹野内豊のことをCMか何かで見かけたくらいで、 はっきりと覚えていなかったからです。すると友人は、目を丸くし、なんだか すごい形相になっています。鳩が豆鉄砲をくらったような顔というのは、こん な顔かもしれません。
「あのなー、これは反町隆史!」
あ、そうだったのか。そういえば、この私好みじゃない顔は、さきほど私が 「竹野内豊?」と言ったときに思い出していたCMとは、別のCMに出ていた のを思い出しました。ちなみに私は「ビーチボーイズ」という、高視聴率をと ったらしいドラマは見ていませんでした。
友人はさらに勢いを増してまくしたてました。
「あんた、ライターやってるくせに、あんまりじゃないか? 世間知らずと いうか、常識なさすぎるよ。そんな人と話したくないね!」
なんだか、すごい言われようです。そこまで、言われたら、私も黙っては いられません。
「私は、そんなに世間知らずとか常識がないわけではありません。だって、 1ユーロ110円だってことだって知っているし…」
すると、友人はあきれ顔になっていいました。
「あのね、そんなことこそ知らなくていいことなの!」
それを聞いて、私は、雷に体をうたれたような気持ちになりました。1ユー ロいくらを知っているよりも、反町隆史と竹野内豊の区別がつくほうが、常識 的な行動だったなんて……。だって、ユーロの相場はニュース番組で毎日、必 ずやるから覚えられるけど、反町隆史と竹野内豊は時々、CMくらいでしか見 られないものだから、なかなか覚えていられるものじゃない、と思っていたの です(もっとも、いまでは少しは区別がつくようになりました)。
「常識」って、いったい何が基準になっているんだろう? どうも、「常識」 にはいろいろな種類があるというか、その人のいる位置とかTPOによって微 妙に違っているような気がします。
テレビ番組といえば、ニュースとCM、教育テレビの午前中の番組(特に 「ストレッチマン」)以外はあまり見ていなくて、読み物は新聞中心、ファッ ション誌や女性誌は電車の中づりで間に合わせている、という私にとってはユ ーロ相場を知っているのが「常識」で、反町隆史と竹野内豊の区別は「常識」 外のことだったんですね。
テレビ番組といえば、何をおいてもドラマであり、エンターテインメント系 雑誌の編集をしている友人にとっては、ユーロ相場よりも反町隆史と竹野内豊 の区別のほうが「常識」だったのでしょう。
私と友人の双方とも「常識」的と思う人もいれば、「非常識」だと思う人も いると思います。
ところで、いま(2月5日24時)手許にある毎日新聞の夕刊によると1ユ ーロ108円84銭〜89銭になっています。
〜○。あわわ後記〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜〜○。〜○。〜
またしても遅れてしまいました。すみません。 で、また、全然関係ない話です。 「ペイ・フォワード」という映画のCMを見ていたら、1人が3人に無償の 善行を施し、その3人がそれぞれまた3人に善行を…となっていました。この 考え方って、ねずみ講と似ていませんか? お金もうけにはつかえないけど。 「ペイ・フォワード」の副題は「可能の王国」じゃなくて、「幸せのねずみ 講」のほうがいいような気がするなあ。でも、そうすると、誰もヒューマンタ ッチのドラマだとは思わないでしょうが。
次回は2月18日(日)に出したいと思っています。
では、また、よろしくお願いいたします。
真魚
e-mail:92104094@people.or.jp
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