<凡例>
冊数 | タイトル | 出版社 |
読了日 | 著者 | 初版 |
評価 | コメント |
<ジャンル分け>
理工系 | 人文系 | 文学 | 社会・実用書 | 未分類 |
No. 67 1997/12/26 ◎ |
小説TRIPPER 1997冬季号 | 週刊朝日別冊 |
1997/12/7 | ||
「女探偵の読み方」「女性作家による女探偵短篇競作」
「文庫本特集 海外ミステリー/現代SF」等につられて買った。 | ||
No. 66 1997/12/19 ○ |
The Tragedy of Y Yの悲劇 |
創元推理文庫 |
Ellery Queen エラリー・クイーン |
1959/09/04 | |
私が今回買ったのは第105版だが、この版数の多さが人気を物語る。
というようなことを云ってはいけないのだろう。 これらは全て、「Y」を陵駕することを目的として書かれたのだから。 | ||
No. 65 1997/12/17 ○ |
生命現象のダイナミズム ヒューマンサイエンス3 | 中山出版 |
石井 威望/小林 登/清水 博/村上 陽一郎 編集 | 1984/9/25 | |
シリーズ中もっともページ数が多く、かつ technical term が多用されているため、 「意識・生命・座禅−−現代人のための精神医学」平井富雄 | ||
No. 64 1997/12/08 ◎ |
深夜の散歩 ミステリの愉しみ | 早川書房 |
福永 武彦/中村 真一郎/丸谷 才一 | 1997/11/15 | |
ミステリの書評というのは難しい。 そういう意味で、この本はミステリの書評の書き方の見本となる。
とにかく、全編、強烈におもしろい。 | ||
No. 63 1997/12/03 ○ |
情報システムとしての人間 ヒューマンサイエンス2 | 中山出版 |
石井 威望/小林 登/清水 博/村上 陽一郎 編集 | 1984/9/25 | |
題材は、脳の情報処理とコンピュータ。 | ||
No. 62 1997/11/30 ○ |
ミクロコスモスへの挑戦 ヒューマンサイエンス1 | 中山出版 |
石井 威望/小林 登/清水 博/村上 陽一郎 編集 | 1984/09/25 | |
先日、会社の資料室から、本の置き場所確保のための、旧資料廃棄の案内があり、
1984というのは、この本で取り上げられている話題がまだ出始めの頃で、
こういうのを読むたび、イリヤ・プリコジンの著作は読んでおきたいと思うが、 | ||
No. 61 1997/11/20 ◎ |
類体論へ至る道 初等数論からの代数入門 | 日本評論社 |
足立 恒雄 | 1979/12/15 | |
昔読んだ本の再読。夏休みに実家から発掘してきたものの第1段である。
さすがに、昔読んだ時に比べて内容が簡単に思えた。
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No. 60 1997/11/12 ◎ |
本格ミステリ・ベスト100 1975→1994 | 東京創元社 |
探偵小説研究会[編・著] | 1997/09/25 | |
読書ガイドとして最適。ただし作品選出にあたって時期を限定したために、 (冒頭にも書いてあるとおり)森博嗣、西澤保彦、清涼院流水等は紹介されていない。
ミステリの紹介は、ネタばれにならないように気を使う。
ところでこの時期で、小峰元の古代ギリシャ哲人シリーズが入っていないということは、 | ||
No. 59 1997/11/12 ○ |
放課後 | 講談社文庫 |
東野 圭吾 | 1988/07/15 | |
もともとこの作品は特に注目していなかったが、上記60の中でネタばれがあり、 かつ、この作品は面白そうだったので、上記60を読了するため、 あえてネタばれ部分は読まないで、先にこれに手をつけることにした。 前半はずっと、こういう感じなら高校の数学教師も悪くないかな、と思いながら読んだ。 坊ちゃんの現代版と云えなくもない。しかし、結末のほろ苦さ……。
普通に読んでいたら、犯人は絶対わからないだろう。
これもドラマ化して欲しい。女子高生の目立つ役に内田有紀とか、
主人公役はSMAPの誰か(稲垣あたり)。高原陽子役は、絶対、佐伯日菜子 わたし、あなたを、絶対に許さないわ。 | ||
No. 58 1997/11/10 ◎ |
銀河英雄伝説[7]怒濤篇 | 徳間文庫 |
田中 芳樹 | 1997/11/15 | |
イゼルローン奪還と老兵の死。
なんと、解説が川原泉(しかも「最も愛するキャラクラーはユリシーズ」……)。 次の第8巻は、いよいよあの事件……。 | ||
No. 57 1997/11/06 ○ |
The Art of Fiction 小説の技巧 |
白水社 |
David Lodge デイヴィッド・ロッジ |
1997/06/15 | |
『交換教授』『どこまで行けるか』の著者であれば、このような題材について何かシニカルな知見を示してくれるのではないか、
と期待して読んだが、内容は意外と正統的で教科書としてひじょうによい。
アメリカの作家だと思っていた(ドナルド・バーセルミとか、カート・ヴォネガットの系列だと)。
まさにタイトル通りの内容。 | ||
No. 56 1997/10/20 ○ |
JavaScript ポケットリファレンス | 技術評論社/td> |
古籏 一浩 | 1997/07/05 | |
この手の本はサンプルが命だが、この本のサンプルは具体的でわかりやすい。しかも、全命令に対してついている。 レイアウトも見やすく、まさにポケットリファレンスと呼ぶにふさわしい。 最近、言語系から遠ざかっていたが、これだけ数学関数があるのなら、 Webページ上で使いたくなってきた。 『数密』も『無限格子』も、インタラクティヴ性が無いのが今一残念なところだが、 これを使えば、ある数字を入れると、あっと驚くような大きな数字が、答として返ってくる、 という実際の計算の臨場性を演出することができる。例えば、Pell方程式なんかいいかもしれない。 オフラインでも動くので、時間を気にすることもない。今度やってみるか? | ||
No. 55 1997/10/19 ◎ |
砂時計の七不思議 粉粒体の動力学 | 中公新書 1268 |
田口 義弘 | 1995/10/25 | |
(詳細はこちら。)
水の入ったシリンダがあり、その底辺の側面に穴を開ける。
では、どうして砂時計で時間を測ることができるのか。
ロゲルギスト『物理学の散歩道』を思わせる。 | ||
No. 54 1997/10/17 ◎ |
星降り山荘の殺人 | 講談社ノベルス |
倉知 淳 | 1996/09/05 | |
各章の冒頭にその章の要約というか方向付けが示してある。
できればシリーズ化して欲しい。 | ||
No. 53 1997/10/15 ○ |
ビジネスユーザのための エクストラネット活用 | エーアイ出版 |
斉藤 孝 | 1997/09/11 | |
仕事用。 | ||
No. 52 1997/10/11 ◎ |
地球音楽ライブラリー イエス | TOKYO FM 出版 |
松井 巧 | 1997/09/25 | |
Yesのディスコグラフィー。 このシリーズのラインナップを眺めていると、 こんなものを取り上げるぐらいなら、これをやってくれ!という気分になってくる。 洋楽なら、Renaissance、Matir Bazar。(すいません。ちょっと書いてみたかっただけです。) | ||
No. 51 1997/10/09 ◎ |
密室 ミステリーアンソロジー | 角川文庫 |
姉小路 祐/有栖川 有栖/岩崎 正吾/ 折原 一 /二階堂 黎人/法月 綸太郎/山口 雅也/若竹 七海 | 1997/09/25 | |
最近のミステリーの傾向を知る上で、最適の一冊かもしれない。 こんなの、アリなのか? | ||
No. 50 1997/10/07 ◎ |
東大オタク学講座 | 講談社 |
岡田 斗司夫 | 1997/09/26 | |
東大教養学部「オタク文化論」の講義録。一部はWeb上でも公開されている。
| ||
No. 49 1997/10/02 ◎ |
哲学入門 生き方の確実な基礎 | 中公新書 140 |
中村 雄二郎 | 1967/09/25 | |
普通の哲学入門書は、いわゆる「○○主義/思想」で括られて編纂されている場合が多いが、 例えば、各章のタイトルを並べてみよう。 哲学の再発見/対話と哲学的精神/自己とそれを支えるものこのタイトルを見て、いろいろ語りたくなるテーマもあると思う。 そのテーマについて古今の思想から例証する場合、どの思想/誰の名前が思い浮かぶだろうか? そして、その思想・人物は、最初に述べた「○○主義/思想」で足りるだろうか?
前にも云ったが、このような思索の過程こそが「哲学する」という言葉が意味しているものだと思う。
各章のタイトルと、初版の出版年月を、もう一度見比べて欲しい。 | ||
No. 48 1997/09/18 ○ |
サイエンス・パラダイムの潮流 複雑系の基底を探る | 丸善ライブラリー740 |
黒崎 政男 編 | 1997/08/20 | |
下記「Inter Communication No.22」が駅の書店で見つからなかったので、かわりにこれを買った。 | ||
No. 47 1997/09/15 ※ |
匣の中の失楽 | 講談社ノベルス |
竹本 健治 | 1991/11/05 | |
この本の文庫版が出たのが、1983年。 | ||
No. 46 1997/09/13 ○ |
Inter Communication 季刊インターコミュニケーション No.22 | NTT出版 |
NTT出版 | 1997/10/01 | |
特集 科学にとって美とはなにか(Beauty According to Science) | ||
No. 45 1997/09/11 ○ |
銀河英雄伝説[6]飛翔篇 | 徳間文庫 |
田中 芳樹 | 1997/09/15 | |
つかの間の休息から混乱へ。あまり後味の良くない、爽やかさに欠ける展開。 | ||
No. 44 1997/09/09 ○ |
動画王 Vol.02 スーパー魔女っ子大戦 | 徳間文庫 |
キネマ旬報別冊 | 1997/07/14 | |
題材は網羅的に集めてあるが、いわゆる通史的ではなく、個々の題材の扱いの比重の違いに
こだわりが見られてよい。
アニメだけでなく『日曜早朝不条理シリーズ』も扱っている。 | ||
No. 43 1997/08/31 ○ |
入門 六法全書の読み方 | 日本実業出版社 |
渡部 喬一 | 1992/05/20 | |
最近、突然、法律に興味を持った。それで小六法を買ったのだが、如何せん、何が書いてあるのかよくわからない。
それで、この本を選んだ。 | ||
No. 42 1997/08/19 ※ |
脳とクオリア なぜ脳に心が生まれるのか | 日経サイエンス社 |
茂木 建一郎 | 1997/04/24 | |
(長文なので、詳細はこちらに記した。) クオリア( qualia <quale の複数型>)[哲学用語]:
しかし、認識とは、我々の脳の中で起きている現象である。 その脳が認識している、かくも豊かなクオリア。
優れた科学啓蒙書は、何故これ程までに面白いのか? 特にシンジ君は、絶対これを読むべきであると思う。疑問が深まるだけかもしれないが。 | ||
No. 41 1997/08/06 ○ |
まどろみ消去 | 講談社ノベルス |
森 博嗣 | 1997/07/05 | |
ほとんど雑誌並みのペースで刊行される森ミステリーの第6弾。
よかったのは『誰もいなくなった』。やはり、萌え萌えシリーズは安定感がある。
全体的に云うと、可もなく不可もなくといったところ。『F』や『笑数』程のインパクトはない。
ただ、はっきりしているのは、彼はこれを書きたかったということ。 | ||
No. 40 1997/07/31 ◎ |
ロシア紅茶の謎 | 講談社文庫 |
有栖川 有栖 | 1997/07/15 | |
これは、ひじょうに面白かった。本屋でなんとなく衝動買いしたのだが、収穫といってよい。 | ||
No. 39 1997/07/25 ◎ |
九マイルは遠すぎる | ハヤカワ・ミステリ文庫 |
ハリイ・ケメルマン | 1976/07/31 | |
いろいろな本で「叙述ミステリの傑作」と紹介されている。 ……が、しかし、1編ごとにだんだんその語り口にはまってくる。
特にラストの『梯子の上の男』がすごい。 | ||
No. 38 1997/07/22 ◎ |
魔法飛行 | 東京創元社 |
加納 朋子 | 1993/07/16 | |
前に『ニューウェイヴ・ミステリー読本』でブックレビューを読んだ時から、読みたいと思っていた。 | ||
No. 37 1997/07/19 ○ |
暗号 ポストモダンの情報セキュリティ | 講談社選書メチエ 73 |
辻井 重男 | 1996/04/10 | |
最初この本が出た時一応中を見たが、暗号のアルゴリズムについて、
自分にとって特に新しい情報がなかったので、買わないこととした。 | ||
No. 36 1997/07/15 ○ |
十角館の殺人 | 講談社ノベルス |
綾辻 行人 | 1987/09/05 | |
最近の長編指向に慣らされたせいか、長さ的に少し物足りなく感じた。いわゆる遊びの部分がないせいか。
これを読み始めてすぐ思い出したのは、「アフタヌーン8月号」の『孤島館殺人事件』。
と、ここまで書いておいてこんなことを云うのもなんだが、Webでいわゆる日記とか書評を読んでいて、
「トリックが途中でわかった」等の記述が、一番読んでいてつまらない。
この本(というか作者)を私に紹介してくれた方へ。 | ||
No. 35 1997/07/12 ◎ |
術語集 II | 岩波新書 |
中村 雄二郎 | 1997/05/20 | |
元々、中村雄二郎を読み始めたのは、インターネット上「OPEN DOORS」での連載を見たのがきっかけだった。
収録項目の並べ方は辞書式にあいうえお順なのだが、何故か、それが思惟的な、 今回の項目は以下のとおり。 悪/アニミズム/アフォーダンス/安楽死/イスラム/インフォームド・コンセント/ 『術語集』の収録項目も、ついでにあげておこう。 アイデンティティ/遊び/アナロギア/暗黙知/異常/エロス/エントロピー/仮面/記号/ 読み方としては、上記用語の意味を知るために読むのではなく、ふだんから上記用語についていろいろ思うところがあって、機会があったら文章としてまとめようと思っている場合に、これを読むとその着眼点・論旨の相違がひじょうに刺激になる、そういう読み方が適していると思う。 いわゆる普遍的な辞書としての用語集とは思わない方がいい。 これらの本が売れすぎた反動か、旧著『問題群――哲学の贈りもの』が全然見つからない。早く重版して欲しい。 | ||
No. 34 1997/07/09 ◎ |
銀河英雄伝説[5]風雲篇 | 徳間文庫 |
田中 芳樹 | 1997/07/15 | |
常勝 vs 不敗の正面激突。OVA第2期の終局。 | ||
No. 33 1997/07/06 ○ |
コンピュータ ワンダーランド 驚異と快楽の電脳迷路 | 白揚社 |
クリフォード・A・ピックオーバー | 1996/10/25 | |
いろいろ豊富で、なんとなく衝動買いした。 | ||
No. 32 1997/07/01 ○ |
はじめてのラテン語 | 講談社現代新書 |
大西 英文 | 1997/04/20 | |
ラテン系といえば明るいという社会通念が定着しているが、
基本的に私は語学マニアなので、この手の本が出たらデフォルト買いである。
それでも、一応この本をマスターすることにより、 学者はまた昔日の征服者、(平川祐弘 『ルネサンスの詩 城と泉と旅人と』 より)。 |
読書記録 1997 (平成9年)1月〜6月 |
『枕草子*砂の本』 | 読書記録 1998 (平成10年)1月〜6月 |
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