ここでは、2つ目の定義、
以下の連立2次不定方程式
x2+gy2=z2
x2−gy2=w2
が、x、y、z、wについての整数解を持つような自然数 g
をもとに解を探してみる。
上の定義が<定義1>と同値であることを確かめてみる。
まず、x、y、z、wがこのような関係式を満たすとき、
m=x2
n=gy2
とおくと、m+n=z2、m−n=w2となり、
T(m)T(n)T(m+n)T(m−n)=gとなり、定義1の解となっている。
また、k2g=mn(m+n)(m-n) のとき、
x=m2+n2
y=2k
とおくと、
x2+gy2
=(m2+n2)2+4k2g
=(m2+n2)2+4mn(m2−n2)
=(m2−n2)2+4mn(m2−n2)+(2mn)2
=(m2−n2+2mn)2
x2−gy2
=(m2+n2)2−4k2g
=(m2+n2)2−4mn(m2−n2)
=(m2−n2)2−4mn(m2−n2)+(2mn)2
=(m2−n2−2mn)2
となるから、
z=|m2−n2+2mn|
w=|m2−n2−2mn|
とおくと、x、y、z、wは、
x2+gy2=z2
x2−gy2=w2
を満たす。よって、これらの定義は同値である。
原始的な解x、y、z、wを探す方法を考えてみる。
まず mod 2 で考えると「原始的」という条件から、x、yは、
の3通りとなる。しかし mod 4 で考えるなら、まず1番目は成立しないことがわかる(証明略)。
よって、2番目か3番目ということになり、z、wともに奇数となる。
もとの式の両辺を足すと、
2x2=z2+w2
z、wが奇数であるから、xは奇数でなければならない(偶数にはならない。これも証明略)。
以上より、x=奇数、y=偶数、z=奇数、w=奇数、となることが解った。
さらに、xが2つの2乗の和で表されていることから、2次体の整数論での結果を使うと、
xは、4N+1の形の奇数であることがわかる。
これをさらに mod 8 で考えるなら、gが奇数のときはyは4の倍数でなければならないことがわかる。
以上をもとにプログラムを組んでみる。
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